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Toccata Classics レーベル~2019年6月発売新譜情報(14タイトル)

トッカータ

「知られざる作曲家による知られざる作品」をモットーに発足したイギリスのレーベル「Toccata Classics(トッカータ・クラシックス)」。今回も珍しい作品が目白押しです!
今回は、ドイツの作曲家フリードリヒ・ゲルンスハイム(1839-1916)の「ピアノ作品集第1集」、シューベルトと同時期に生まれ、数多くの歌曲を残したカール・レーヴェ(1796-1869)の「ピアノ作品集第2集」、ウィーンの作曲家ロベルト・フュルステンタール(1920-2016)の「室内楽作品集第1集」、スイスの作曲家ハインリヒ・ズーターマイスター(1900-1995)の「管弦楽作品集第1集」、弦楽三重奏に編曲されたシューマンの“子供のためのアルバム”など、世界初録音を含むCD10タイトルがリリースされます。

「知られざる作品」の録音にこだわるTOCCATAレーベルの新シリーズとして、地域、歴史、様式など多彩なテーマに基づき、様々な作品を集めた「TOCCATA NEXT」シリーズが始動!民族音楽やJAZZ風の作品まで、親しみやすく興味深い音楽が楽しめます。

世界初録音!
フリードリヒ・ゲルンスハイム(1839-1916):ピアノ作品集 第1集
イェンス・バルニーク(ピアノ)

ユダヤ人医師を父としてヘッセンに生まれたゲルンスハイム。1848年、革命を避けて一家が移住したライプツィヒでモシェレスにピアノを学び、やがてパリに留学。ロッシーニ、ラロ、サン=サーンスらと親交を結び作曲家、ピアニストとして活躍を始めました。1897年には王立ベルリン芸術アカデミーの会員となり、1901年には作曲家アカデミー高等学院の院長に任命されるほどの名声を得ましたが、彼の死後、一時その作品はほとんど忘れられてしまいました。近年、人気が復活しはじめ、いくつかの作品が蘇演されています。
このアルバムに収録されたピアノ曲も世界初録音。10代の作品である2曲のピアノ・ソナタはシューマンとブラームスを思わせる内省的な美しさを誇り、そのほぼ10年後の前奏曲はショパンの影響を感じさせます。2曲のソナタはピアニスト、バルニーク自身がゲルンスハイムの手書き原稿から修復した版を用いて演奏しています。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
カール・レーヴェ(1796-1869):ピアノ作品集 第2集
リンダ・ニコルソン(ピアノ…1839年頃エラール)

シューベルトと同時期に生まれ、数多くの歌曲を残したレーヴェ。とりわけ劇的な内容を持つ「バラード」を得意とてしており、その作品をヴォルフが模範としていたことでも知られています。作品は歌曲だけに留まることなく、オペラや器楽曲も数多く残しています。中でもピアノ曲には名作が多く、本来ピアニストであったレーヴェの本領発揮と言えるジャンルです。
この第2集はレーヴェ没後150年の記念アルバムであり、各楽章にタイトルが付された「春」と宗教的な性格を持つ「聖書の情景」の他、技巧的な「大ソナタ」、世界初録音となる「夕べの幻想曲」の4曲が収録されています。リンダ・ニコルソンはバロック期の作品を得意とするピアニスト。ここでは1839年頃に製造されたエラールから典雅な音を引き出しています。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音!
ハインリヒ・ズーターマイスター(1900-1995):管弦楽作品集 第1集
ライナー・ヘルド(指揮)、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

スイスの作曲家ズーターマイスター。学者の家系に生まれ幼い頃から音楽に興味を抱き、ミュンヘンでカール・オルフに師事し作曲家としての活動を始めました。明快な作風による彼の作品は同時代の指揮者たちを魅了し、ベームやカラヤン、サヴァリッシュなど錚々たる指揮者たちが演奏、なかでも「ロメオとジュリエット」はベームが初演したことで広く知られるようになり、ズーターマイスターの代表作となりました。
このアルバムにはその「ロメオとジュリエット」を含む4作品を収録。オーケストラの響きを存分に生かした雄大な作品は、まるで巨大な風景画を見ているような鮮烈な印象を聴き手に与えます。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音!
シューマン:子供のためのアルバム(A.カルットゥネンによる弦楽三重奏編)
ゼブラ・トリオ

1848年、シューマンが“長女マリーの7歳の誕生日の贈り物”として作曲した7つの小品をもとに、曲を付け加えたり、改訂したりと数々の変遷を経て生まれたのがこの「子供のためのアルバム」。全2部、43曲で構成されており、技巧的には平易ですが、自然と季節の移り変わりや、シューマンの心情が反映された珠玉の作品集です。
チェリスト、アンシ・カルットゥネンはこの曲集を弦楽三重奏用に編曲。多彩な響きを駆使することで、曲の繊細さを存分に引き出し、見事な作品へと生まれ変わらせることに成功しています。シンプルな旋律の一つ一つに豊かな抒情性が宿っていることを実感させてくれます。
(ナクソス・ジャパン)

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新シリーズ始動!「TOCCATA NEXT」シリーズはこちら!

アレヤンドロ・バスルト、アルトゥーロ・マルケス:声楽と管弦楽作品集
デイヴィッド・カーティス(指揮)、シェイクスピア・シンフォニア

1943年に「イギリスとメキシコの関係強化」を目的として設立されたアングロメキシコ財団。70年以上に渡り、文化的イベントを通じて両国の交流を図ってきました。
設立75周年となる2018年に企画されたこのアルバムは、メキシコの2人の現代作曲家の作品をイギリスで演奏するというまさに2つの国のかけはしとなるもの。なかでも、パスルトの「ジグ・バリエーション」はシェークスピア時代のストーリーが根底に置かれた古典的な主題を、ギターと室内合奏で展開していくという作品で、イギリスとメキシコの文化がうまく融合した曲です。情熱的なテノールの歌唱が素晴らしい「プエルトリコのホテル」も聴きものです。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年05月17日 00:00