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セーゲルスタム&トゥルク・フィルの新録音!ベートーヴェン“オラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」”

セーゲルスタム

ベートーヴェンが1803年に作曲したオラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」は、ゲッセマネの園でのキリストの祈りと苦悩を描いた作品。成立の過程はわかっていませんが、かなりの短期間で仕上げられたとされています。初演時は大きな成功を収めましたが、一部の批評家たちは「長すぎるうえに、歌唱パートの表現力に欠ける」と否定的な意見を上げ、ベートーヴェン自身も作品の出来に不満を感じ、出版される前に改訂を施しています。とはいえ、ベートーヴェンの劇的な筆致によるキリスト像は、歌劇《フィデリオ》のフロレスタンを思わせる人間的な表情を持ち、与えられた旋律も魅力的です。

ほとんど演奏されることのない「悲歌」はベートーヴェンのパトロンの一人、パスクァラティ男爵に捧げられた曲。男爵の妻の早すぎた死を悼んで作曲された慎ましくも美しい作品です。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ベートーヴェン(1770-1827):
オラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」Op.85(1802-1803)
1-3.第1曲 序奏-レチタティーヴォ-アリア
4-6.第2曲 レチタティーヴォ-アリア-天使の合唱
7-8.第3曲 レチタティーヴォ-二重唱
9-10.第4曲 レチタティーヴォ-兵士の合唱
11-12.第5曲 レチタティーヴォ-兵士と使徒の合唱
13-17.第6曲 レチタティーヴォ-三重唱-天使の合唱

18.悲歌 Op.118(1814頃)

【演奏】
天使セラフ…ハンナ=リーナ・ハーパマキ(ソプラノ)[4-8.14]
イエス…ユッシ・ミュリュス(テノール)[2.3.7-9.11.13-16]
ペトロ…ミクラス・シュパンベルク(バス)[13.14]

レイフ・セーゲルスタム(指揮)
アボエンシス大聖堂聖歌隊
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団

【録音】
2017年5月15-17日 トゥルク・コンサート・ホール、フィンランド

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年05月21日 00:00