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ベームの遺産を幅広く収録したBOX!『ア・ライフ・イン・ミュージック』(29枚組 / 限定盤)

カール・ベーム

20世紀を代表する指揮者の一人として、今なお絶大なる人気を誇るカール・ベーム。彼がDGに残した録音より作曲家ではハイドンからR.シュトラウスまで、曲目では交響曲、管弦楽曲、協奏曲、声楽曲、録音年代では1953年から1980年まで、代表的名演を幅広くセレクトしたBOXです。

Disc1-3のベートーヴェンの交響曲では、ウィーン・フィルとの全集録音ではなくベルリン・フィルとの第3、5、7番と、ベーム最後の録音(デジタル)となった豪華声楽陣を起用しての第9番を収録。Disc4の序曲集では、ベームの古巣ドレスデン・シュターツカペレとの記念碑的な『フィデリオ』全曲より2つの序曲を聴くことができます。Disc5-6の『ミサ・ソレムニス』は気宇壮大なスケール、正統的な解釈、オケと声楽の高い質において、同曲中ベストを争う名演と言えるでしょう。

Disc7のブラームスの交響曲第1番もウィーン・フィルとの全集録音からではなく、ステレオ初期を飾ったベルリン・フィルとの名盤が選ばれています。Disc8と9はLP時代に3枚組BOXとして一気に発売されたブルックナーの第7、第8。スケール雄大にして、美しくも力強い響きと強固な造形をもった充実の名演です。

Disc10と11はハイドンの交響曲集。端正な造形の中にウィーン・フィルの魅惑があふれた演奏。例えば、ゆったりとしたテンポで歌いだされる第92番の冒頭など、休符の中でウィーン・フィルの響きがムジークフェラインでこだまするさまがはっきり録音に捉えられています。

Disc12と13はウィーン交響楽団と録音したハイドンのオラトリオ『四季』。これは実演のベームを思わせるような劇的表現で発売時に話題となったもの。序奏での濃厚な響きによる嵐のような表現を聴くだけで、そのことは明らかになることでしょう。

Disc14~16は、主にベルリン・フィルと録音したモーツァルトのセレナード集が収録されています。とくにハフナー・セレナーデ第6楽章アンダンテでの、あたかも人生を走馬灯のように振り返る美しさと感動は、筆舌に尽くしがたいものがあります。

Disc17~19はベーム晩年のモーツァルト交響曲録音をもれなく収めたもの。何れも初発売時に大きな話題を提供したもので、Disc17はベームが亡くなった後に出た文字通りの「遺作」でした。
Disc20の協奏交響曲集はK.364を定評あるベルリン・フィルとの名盤、K.297bを管楽器の名手が揃うウィーン・フィルとの録音で組み合わせた、両名門楽団の違いも味わえる1枚です。Disc21のレクイエムはすでに語り尽くされた周知の名盤です。

Disc22、23のシューマン(第4番)シューベルト(第5番&第8番)はライヴ録音。セッション録音とはまた違うベームの熱っぽい姿を捉えています。ドヴォルザーク『新世界より』はセッション録音ですが、ベームが晩年に好んで取り上げたレパートリーで、内容、形式とも充実しきった名演を聴かせます。

Dissc24はベームのかくし芸、といった感のあるシュトラウスのワルツ集。ニューイヤーコンサートこそ指揮しなかったものの、実演、とくにアンコールではしばしばこれらの作品を取り上げました。明快な形式の中に豊かな情緒を通わせた演奏となっています。

Disc25はベームと親交があったR.シュトラウスの作品集。最晩年のウィーン・フィルとの『英雄の生涯』(独奏ヴァイオリンは名手ヘッツェル)、壮年期のベルリン・フィルとの『ティル』など、何れもLP時代からの名盤です。

Disc26~28はロンドン交響楽団とのチャイコフスキーの交響曲第4~6番。ベームは1977年から81年までロンドン交響楽団の総裁を務め、イギリスでも晩年の輝きを聴かせました。そのことを証明する録音です。

Disc29はウィーン・フィルとのワーグナー序曲&前奏曲集。オペラの世界でキャリアを積んだベームの確かな手腕と劇的な表現力を存分に味わうことのできる1枚です。
(タワーレコード)

【収録内容】

全て、カール・ベーム(指揮)
※特記がない場合はアナログ、ステレオによるセッション録音。
(1曲のモノラル・セッション録音、2曲のデジタル・セッション録音、3曲のステレオ・ライヴ録音を含みます)

Disc1
・ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』 Op.55
・ベートーヴェン:序曲『コリオラン』 Op.62
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1958年12月 (Op.62), 1961年12月 (Op.55)、ベルリン、イエス・キリスト教会

Disc2
・ベートーヴェン:交響曲第5番 Op.67
・ベートーヴェン:交響曲第7番 Op.92
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】23-25 March 1953 (Op.67), 17-18 April 1958 (Op.92)、ベルリン、イエス・キリスト教会 (Op.67のみモノラル)

Disc3
・ベートーヴェン:交響曲第9番『合唱』
ジェシー・ノーマン(S)
ブリギッテ・ファスベンダー(A)
プラシド・ドミンゴ(T)
ヴァルター・ベリー(Br)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ヴァルター・ハーゲン=ロル(合唱指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】11/1980、ウィーン、ムジークフェライン大ホール (デジタル)

Disc4
・ベートーヴェン:『フィデリオ』序曲 Op.72b
・ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番 Op.72a
シュターツカペレ・ドレスデン
【録音】1969年、ドレスデン、ルカ教会

・ベートーヴェン:『エグモント』序曲 Op.84
・ベートーヴェン:序曲『コリオラン』 Op.62
・ベートーヴェン:『プロメテウスの創造物』序曲 Op.43
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1971年9月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc5-6
・ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス Op.123
マーガレット・プライス(S)
クリスタ・ルートヴィヒ(A)
ヴィエスワフ・オフマン(T)
マルッティ・タルヴェラ(Bs)
ペーター・プラニャフスキー(オルガン)
ゲルハルト・エッツェル(ヴァイオリン)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ノルベルト・バラッチュ(合唱指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1974年10月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc7
・ブラームス:交響曲第1番 Op.68
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1959年10月、ベルリン、イエス・キリスト教会

・ブラームス:悲劇的序曲 Op.81 13.38
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1977年2月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc8
・ブルックナー:交響曲第7番
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1976年9月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc9
・ブルックナー:交響曲第8番
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1976年2月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc10
・ハイドン:交響曲第88番 Hob.I: 88『V字』
・ハイドン:交響曲第89番 Hob.I: 89
・ハイドン:交響曲第90番 Hob.I: 90
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1972年9月、1973年5月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc11
・ハイドン:交響曲第91番 Hob.I: 91
・ハイドン:交響曲第92番 Hob.I:92
・ハイドン:協奏交響曲変ロ長調 Hob.I: 105
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1973年9月、1974年4月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc12-13
・ハイドン:オラトリオ『四季』全曲
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S)
ペーター・シュライアー(T)
マルッティ・タルヴェラ(Bs)
ウィーン楽友協会合唱団
ヘルムート・フロシャウアー(合唱指揮)
クルト・ラップ(チェンバロ)
ウィーン交響楽団
【録音】1967年4月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc14
・モーツァルト:セレナーデ第7番 K.250 『ハフナー』
トーマス・ブランディス(ヴァイオリン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1972年5月、ベルリン、イエス・キリスト教会

Disc15
・モーツァルト:セレナード K.525 『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1974年10月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

・モーツァルト:セレナード第6番 K.239
・モーツァルト:セレナード第9番 K.320 『ポストホルン』
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1970年5月、ベルリン、イエス・キリスト教会

Disc16
・モーツァルト:セレナード第10番 K.361 『グラン・パルティータ』
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1970年5月、ベルリン、イエス・キリスト教会

Disc17
・モーツァルト:交響曲第29番 K.201
・モーツァルト:交響曲第35番 K.385 『ハフナー』
・モーツァルト:フリーメーソンのための葬送音楽 K.477
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1980年6月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc18
・モーツァルト:交響曲第38番 K.504 『ハフナー』
・モーツァルト:交響曲第39番 K.543
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1979年3月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc19
・モーツァルト:交響曲第40番 K.550
・モーツァルト:交響曲第41番 K.551『ジュピター』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1976年4月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc20
・モーツァルト:協奏交響曲 K.364
トーマス・ブランディス(ヴァイオリン)
ジュスト・カッポーネ(ヴィオラ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1964年12月、ベルリン、イエス・キリスト教会

・モーツァルト:協奏交響曲 K.297b
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1975年5月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc21
・モーツァルト: レクィエム ニ短調 K.626
エディット・マティス(ソプラノ)
ユリア・ハマリ(アルト)
ヴィエスワフ・オフマン(テノール)
カール・リッダーブッシュ(バス)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ノルベルト・バラッチュ(合唱指揮)
ハンス・ハーゼルベック(オルガン)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1971年4月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc22
・シューマン:交響曲第4番 Op.120
・シューベルト:交響曲第5番 D.485
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1978年11月、1979年12月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール (ライヴ)

Disc23
・シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1977年6月、ホーエネムス城 (ライヴ)

・ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95『新世界より』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1978年5月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc24
・ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『美しく青きドナウ』 Op.314
・ヨハン・シュトラウス2世:トリッチ・トラッチ・ポルカ Op.214
・ヨハン・シュトラウス2世:皇帝円舞曲 Op.43
・ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ『雷鳴と電光』 Op.324
・ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『南国のばら』 Op.388
・ヨハン・シュトラウス2世、ヨーゼフ・シュトラウス:ピチカート・ポルカ
・ヨハン・シュトラウス2世:アンネン・ポルカ Op.117
・ヨハン・シュトラウス2世:常動曲 Op.257
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1971年9月、1972年9月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

Disc25
・R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』 Op.40
ゲルハルト・ヘッツェル(ヴァイオリン・ソロ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1976年4月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

・R.シュトラウス:交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』 Op.28
・R.シュトラウス:『サロメ』 Op.54より「7つのヴェールの踊り」
・R.シュトラウス:『ばらの騎士』 Op.59より第3幕のワルツ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1963年4月、ベルリン、イエス・キリスト教会

Disc26
・チャイコフスキー:交響曲第4番へ短調 Op.36
ロンドン交響楽団
【録音】1977年12月、ロンドン、ウォルサムストウ・タウンホール

Disc27
・チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64
ロンドン交響楽団
【録音】1980年5月、ロンドン、セント・ジョンズ、スミス・スクエア (デジタル)

Disc28
・チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 Op.74『悲愴』
ロンドン交響楽団
【録音】1978年12月、ロンドン、ウォルサムストウ・タウンホール

Disc29
・ワーグナー:『リエンツィ』序曲
・ワーグナー:『タンホイザー』序曲
・ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
・ワーグナー:『パルジファル』第1幕への前奏曲
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1979年3月、ウィーン、ムジークフェライン大ホール

カテゴリ : セール | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2019年08月22日 18:00