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イダ・ヘンデルのドヴォルザーク&シューマン/ヴァイオリン協奏曲が世界初LP化!

イダ・ヘンデルのドヴォルザーク&シューマン

世界初出音源がLPに!
特にドヴォルザークはマーク&パイネマン盤以来の名演!
イダ・ヘンデル自ら認めた超絶演奏の記録。

WEITBLICKレーベルからリリースされた世界初出音源を初LP化。LP用にリマスターを施し、アナログのマスターテープを作った上でLP化しております。

「確たるテクニックと溢れんばかりのロマンティシズム、そして何より、ことに両端楽章においてはヘンデルのヴァイオリンのテンションの高さをマイクが生々しく捉えている」(レコード芸術、岡部真一郎氏による新譜月評より)

イダ・ヘンデルは1928年ポーランドの都市ヘウムで生まれました。5歳でベートーヴェンを演奏し、7歳でヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールに入賞。その後パリに渡りカール・フレッシュやジョルジュ・エネスコの下で学びます。9歳でロンドン・デビュー、以来多くのツアーをこなし1952年にカナダに移住。レコーディングも多く、長きに渡って相当数の録音を残しています。1989年フロリダ州マイアミに居を移し、現在は実演から引退しているものの90代にして教師として活動を続けています。このLPに収められた2曲は60年代の気迫みなぎるイダ・ヘンデル絶頂期に録られた、同曲の決定版というべき名演です。
(キングインターナショナル)

【曲目】
[LP-1]
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品53
(A面:第1・2楽章、B面:第3楽章)

[LP-2]
シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
(A面:第1・2楽章、B面:第3楽章)

【演奏】
イダ・ヘンデル(ヴァイオリン)
[LP1]フェルディナント・ライトナー(指揮)
[LP2]ロリン・マゼール(指揮)
ケルン放送交響楽団

【録音】
[LP1]1963年3月22日、[LP2]1960年2月8日
ケルン放送会館クラウス・フォン・ビスマルク・ホール

イダ・ヘンデルのLPレコード再入荷しました!

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲(3枚組)

1995年9月&11月、ロンドン、アビーロード第1スタジオでのアナログ録音(3M 996ハイレヴェル・テープを使用)。デジタル録音全盛の1996年に、アナログ録音、アナログ・マスタリング、アナログLPで発売されたイダ・ヘンデルの記念碑的な無伴奏全曲録音。幼い頃にカール・フレッシュとジョルジュ・エネスコに学び、合理的で流暢なテクニックと作品の深い精神に迫る音楽性を身に着けた彼女の総決算と言うべき名演です。筆者は実演で彼女が弾くシャコンヌを聴きましたが、バッハの作品の雄大な構築性を打ち出しながら、次第に高揚して精神の高みを表現し、再び無へと消えてゆく…最後の音で弓を離したあとも弦を激しく震わせて、消えゆく「うねり」を表現した彼女の姿を忘れることができません。まさにこのような空気感までも、このLPは再現してくれます。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

エルガー:ヴァイオリン協奏曲ロ短調 Op.61
ボールト指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

1977年の録音で、作曲家エルガー(1857~1934)と直接の親交のあったボールト(1889~1983)による最後のエルガー録音にあたります。ボールトによる雰囲気豊かで悠揚迫らぬ演奏を聴くだけでも価値のある1枚。また、この曲を3度も録音しているイダ・ヘンデルのヴァイオリンが、ボールトの遅めのテンポの中で、緊張感に満ち、かつ味わい深い演奏を示しているのが聴き物です。疑いなく、この作品の録音中ベストを争う名盤ですが、なぜか日本ではLP時代も含めて一度も発売されたことが無いのは残念としか言いようがありません。英テスタメントによるCD発売(SBT1146)で、ようやく日本の愛好家にも知られるようになりましたが、今回、オリジナルLPをそのまま復刻する形でのLPレコード(ASD3598)が発売されるのはLPファンにとって朗報です!
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77
チェリビダッケ指揮ロンドン交響楽団

1953年3月、ロンドン、アビーロード・スタジオでのセッション録音。1980年録音の自作《秘密の小箱》を除けば、チェリビダッケの最後となった商業録音です。イダ・ヘンデルによると、チェリビダッケは、この録音でのギャラの安さや、LPレコード・ジャケット(CLP1032:廃盤)での名前の表示の小ささに腹を立てて、二度とレコードを作るまいと心に誓ったそうです。しかし、ロンドン交響楽団との演奏自体は極めて素晴らしく、第1楽章など、オケの前奏部分でのあり得ないほどのポリフォニー感覚だけで、驚かされてしまいます。音楽的にチェリビダッケの影響下にあったイダ・ヘンデルは、豊かで落ち着いたトーンを用いて、天性ともいえる魅惑的な節回しにより、ブラームスの音楽の心のひだに迫る演奏を行っており、充実しきったオーケストラともども聴きごたえ十分の名演を成し遂げています。オリジナルLPはイダ・ヘンデルの写真のみが掲載されていましたが、当LPではチェリビダッケとの2ショット写真が用いられています。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

『イダ・ヘンデル/クラシカル・リサイタル』
ジェフリー・パーソンズ(ピアノ)

1976年3月30日、4月2&8日、アビイロード・スタジオでのステレオ・アナログ録音。イタリア古典の作曲家たちが作曲したヴァイオリン曲を後のロマン派の名ヴァイオリニストたちが編曲したものを集めた『クラシカル・リサイタル』。イギリスでは1977年7月に英EMI ASD3352としてLPレコードで初登場したもので、日本でも東芝EMIよりLPで発売されました(Angel EAC80389【廃盤】)。日本盤はジャケットデザインを全く変えて発売され、かつ英テスタメントが2002年に世界初CD化した際も彼女のモノクロ写真にデザインが変更されたため、オリジナル・ジャケットは約40年振りの復活となります。曲目はプロにとっても学習者にとってもヴァイオリンの定番曲だけに、名伯楽カール・フレッシュ門下の彼女の演奏は技術的にも内容的にも高度に模範的であり、かつ「高みをめざし美をねらう」彼女の芸術的気品の高さも味わえる素晴らしい名演となっています。英EMIアビイロード・スタジオでのステレオ・アナログ録音も、こうした作品と演奏の特質をあますところなく伝えてくれます。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

『ブラヴィッシマ~イダ・ヘンデル・フェイヴァリット・ヴァイオリン・アンコール集』
ジェフリー・パーソンズ(ピアノ)

1978年9月18~19、26日、アビイロード・スタジオでのステレオ・アナログ録音。イダ・ヘンデルお得意のアンコール・ピースを集めています。イギリスでは1980年5月に英EMI ASD3785としてLPレコードで初登場しました。ところが当時、このレコードの日本盤は発売されなかったため、日本の愛好家にとって長く「幻の名盤」の時期が続きました。彼女のコレクターは廃盤となったイギリス盤LPレコードを探すより、この名盤を聴くすべが無かった訳です。英テスタメントによる2002年の世界初CD化により、ようやく普通に聴けるようになりました。ただ、ジャケット・デザインは彼女のモノクロ写真に変更されたため、オリジナル・ジャケットは37年振りの復活となります。彼女のリサイタルへ行くと、英語でかるく冗談を言ったあとアンコールを2~3曲必ず弾いてくれるのですが、その上手さと楽しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。その爽快感と愉悦感がこの1枚には満ちあふれています。英EMIアビイロード・スタジオでの録音も飛び切りの美しさです!
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : クラシックLP

掲載: 2019年08月30日 00:00