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ガーディナーによるベルリオーズの歌劇“ベンヴェヌート・チェッリーニ”、ベルサイユ旧王室歌劇場ライヴ!

オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティーク

作曲家ゆかりのヴェルサイユ宮殿でガーディナーが手がける宿命の傑作、古楽器蘇演!

ベルリオーズ復権に長く精力を傾けてきたピリオド系指揮者ガーディナー。歳を重ねてなお深みと輝きを増す音楽性そのまま、ロンドン交響楽団との共演でも実績をあげている彼がヴェルサイユ宮殿に再び登場、19世紀作品のピリオド解釈に圧倒的アドバンテージを持つ自らの古楽器集団オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティークとともに、作曲家が思い描いた「当時の響き」で宿命のオペラのライヴ収録に臨みました。現代楽器でもなかなか全曲録音が出ない作品だけに、作曲者生前のモデルをふまえた古楽器での充実した演奏で映像化されるのはきわめて貴重です。

『幻想交響曲』の成功から数年後、自らを音楽に駆り立てた世界でもあるオペラの作曲に取り組んだベルリオーズが1838年に発表した『ベンヴェヌート・チェッリーニ』は、イタリアの伝説的彫刻家に光をあてた意欲作。しかし難局が多く初演は惨憺たるありさまで、その後リストによるヴァイマール上演やロンドンでの上演などもありましたが、作曲家の生前には成功に至りませんでした。

失敗の理由が演奏上の留意点の多さにあったとすれば、ガーディナーをはじめ才人たちの意欲的な取り組みが実を結んだこの収録は、復権に大きく寄与しうる充溢度。あえての演奏会形式で演出上の困難を回避しながら、ステージ上にピリオド楽器の楽団がそのまま配され、ベルリオーズが招かれ演奏した当時の内装を復元した旧王室歌劇場のステージで演奏を繰り広げるという演出も見事です。
歌手勢の迫真の歌にも息をのむ、映像作品であればこその好企画です。
(ナクソス・ジャパン)


『ベルリオーズ:歌劇《ベンヴェヌート・チェッリーニ》~ヴェルサイユ宮殿における演奏会形式ライヴ』
【曲目】
エクトール・ベルリオーズ(1803~1869):歌劇《ベンヴェヌート・チェッリーニ》(全曲)

【演奏】
マイケル・スパイアーズ(テノール)…ベンヴェヌート・チェッリーニ
ソフィア・ブルゴス(ソプラノ)…テレザ
マウリツィオ・ムラーロ(バリトン)…ジャコモ・バルドゥッチ
リオネル・ロット(バリトン)…フィエラモーザ
テレク・ナズミ(バス)…教皇クレメンス7世
アデル・シャルヴェ(メゾ・ソプラノ)…アスカニオ
ヴァンサン・デルーム(テノール)…フランチェスコ
アシュリー・リッチェス(バス)…ベルナルディーノ
ダンカン・ミードウズ…ペルセウス像

モンテヴェルディ合唱団
オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティーク(古楽器使用)
ジョン・エリオット・ガーディナー(音楽総指揮)

【収録】
2019年9月8日、ヴェルサイユ旧王室歌劇場

字幕:日本語、仏語(歌唱言語)、英語、独語
収録時間:2時間53分
片面二層ディスク、NTSC、All Regions
画像:16:9
音声:ステレオ

輸入盤(DVD)

 

国内仕様盤(DVD)

 

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年01月28日 00:00