ミュンヘン国際コンクール優勝！佐藤晴真がDGデビュー「The Senses ～ブラームス作品集～」

UNIVERSAL MUSIC JAPAN公式YouTubeページより

過去の名盤をも凌駕する類稀な情熱、美音、技巧、雄弁さ、優美さ、気品の高さ

驚きの新人チェリストの登場です。ミュンヘン国際音楽コンクールは難関として知られ、過去の日本人優勝者は東京クヮルテット、伊藤恵、岡崎慶輔、葵トリオなど、すべてが国際的に活躍していることで知られますが、佐藤晴真はチェリストでの初の日本人優勝者。筆者はまだ実演に接したことがありませんが、今回のデビュー盤のサンプル音源を聴き、ディスク冒頭に収められたチェロ・ソナタ第2番の圧巻の開始から日本人離れした技巧と造形のスケールの大きさに先ず驚かされ、更にブラームスの音楽を深く見つめた上での雄弁極まりない表現力、繊細な優美さから豪放な迫力までの多彩な表情に二度驚かされました。ロストロポーヴィチ、フルニエ、デュ・プレらの過去の名盤に伍して、十二分な自己主張と説得力をもち、その情熱的な表現においては彼らをすら凌駕する名盤ではないかと思いました。心からおすすめいたします。
（タワーレコード 商品本部 板倉重雄）

【SHM-CD】【HRカッティング】
2019年、長い伝統と権威を誇るミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門において日本人として初めて優勝する快挙を果たした弱冠22歳の新進気鋭チェロ奏者、佐藤晴真(さとうはるま)のデビュー・アルバム。
今作は、2019年12月に東京・紀尾井ホールで演奏家として本格デビューしたリサイタルの後半に披露し、好評を得たブラームスの歌曲とソナタ作品を収録。
ブラームス作品について佐藤晴真は「チェロの低音を効果的に用いて豊かにうたうため、自分の声とシンクロするような感じがします」と語る。
(ユニバーサルミュージック)

収録予定曲
ヨハネス・ブラームス(1833-1897)
1.チェロ・ソナタ第2番Op.99
2.メロディーが導くようにOp.105-1
3.森に覆われた山の上からOp.57-1
4.死、それは涼しい夜Op.96-1
5.子守歌Op.49-4
6.チェロ・ソナタ1番Op.38

佐藤晴真(チェロ)、大伏啓太(ピアノ)

録音:2020年9月7日～10日稲城市立iプラザ・ホール

プロフィール
現在、その将来が最も期待される弱冠22歳の新進気鋭のチェロ奏者。
2019年、長い伝統と権威を誇るミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門において日本人として初めて優勝して、一躍国際的に注目を集めた。18年には、ルトスワフスキ国際チェロ・コンクールにおいて第1位および特別賞を受賞している。
名古屋市出身。第11回泉の森ジュニアチェロ・コンクール中学生部門金賞、第67回全日本学生音楽コンクールチェロ部門高校の部第1位および日本放送協会賞、第83回日本音楽コンクールチェロ部門第1位および徳永賞・黒柳賞、第13回ドメニコ・ガブリエリ・チェロコンクール第1位、第1回アリオン桐朋音楽賞など、多数の受賞歴を誇る。すでに国内外のオーケストラと共演を重ねており、室内楽公演などにも出演して好評を博している。また、NHKテレビ、NHK-FMにも出演している。18年8月には、ワルシャワにて「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」に出演。19年12月には、本格デビューとなるリサイタル公演を成功裡に終える。20年はプラハ放送響、日本フィル、新日本フィル、東京フィル、京響など国内外のオーケストラに招かれており、「サントリーホールCMGオンライン」など室内楽にも積極的に活動している。これまでに、林良一、山崎伸子、中木健二の各氏に師事。現在は、ベルリン芸術大学にてJ=P.マインツ氏に師事している。13年度東京都北区民文化奨励賞。16年度東京藝術大学宗次特待奨学生。18年度ロームミュージックファンデーション奨学生。19年度第18回齋藤秀雄メモリアル基金賞、20年第30回出光音楽賞受賞。ベルリン在住。使用楽器は宗次コレクションより貸与されたE.ロッカ1903年。弓は匿名のコレクターより貸与されたF.Tourte。(2020年8月現在)