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Jeff & Jeddrah(ジェフ&ジェドラ)|シンガー・ソングライターズ・ユニット初めてのコンビ作品『ニュー・ムーン』が登場

シンガー・ソングライターズ・ユニット:ジェフ&ジェドラにとって、初めてのコンビ作品となるが、ジェフことジェフ・ラーソンは、ウエストコースト・ロック好きならご存知の名前だろう。そして相方のジェドラは、本名ジェドラ・シュミット。今年10月に3年ぶりの新譜をリリースしたイーグルスのメンバー:ティモシー・B・シュミットの愛娘である!!

収録曲のヴォーカル&コーラスは、すべてジェフ&ジェドラによるもの。作曲はジェフ7曲、ジェドラ2曲で、基本的にはコンポーザーがメイン・ヴォーカルを担当している。唯一の例外が本作で一番アグレッシヴな<She's The One>で、ケニー・ミッチェルが提供、ジェドラがヴォーカル。そして、この曲と<Maybe>で父であるティモシーがバック・コーラスを担当している!ジェドラが書いた<Complains>がレゲエだったり、ジェフの作にもオルタナ・カントリーやカリビアン・タッチの楽曲があるが、アルバムを通して漂ってくるのは、ウェットでゆったりした響き。ひと言で表現するなら、“メロウ・フォーク”と呼べば伝わるだろうか。典型的ウエストコースト・サウンドの爽やかさではなく、もっと甘美でほのぼのしている。もっともジェドラの歌声のためか、ウィルソン・フィリップスを髣髴させる楽曲があるが、それもやはりカラリと乾いたスタイルではなく、何処か陰りがある。ネガティヴな作品集ではないものの、ジェドラにしてみれば、 少し歳が離れた兄貴と一緒に歌うような感覚で作ったアルバムなのかも…。だからこそ、本稿冒頭に書いたアンビバレンスなテイストが香るワケだ。

ティモシー・B・シュミット(イーグルス)、ジム・マッカ―ティ(元ヤードバーズ)、キム・バラード(元ポコ)、ボブ・ブロッズマン、デイヴ・ナクマノフ、ジェフ・ピーバー、ライランド・スティーン(アメリカ)、ハンク・リンダーマン参加。


国内盤CD

日本盤ボーナス・トラック1曲追加収録
解説:金澤寿和


【収録曲】
1. Every Hour On The Hour
2. Maybe
3. Approaching Midnight
4. Don’t Make Me Wait
5. She’s The One
6. See It Fall
7. Complaints
8. Your Way Back Home
9. Point Of Rising
10. First Of April
11. My Angel
12. One Good Lie

タグ : AOR

掲載: 2020年10月28日 18:19