Nervosa(ネルヴォサ)|ブラジル出身のオール・フィメール・スラッシュ・メタル・バンドの4作目のアルバム『パーペチュアル・ケイオス』
近年ヨーロッパを中心に大きな注目を集めているブラジル出身のオール・フィメール・スラッシュ・メタル・バンド、ネルヴォサ。10年に結成され、12年にデモを発表すると、いきなりオーストリアの大手、ナパーム・レコードと契約。14年には『Victim of Yourself』でアルバム・デビューを果たす。ブラジルのバンドでありながら、ヨーロピアン風味漂う強力すぎるスラッシュ・メタルを聴かせ、あっという間に世界中のマニアのハートを鷲掴みにした。コンスタントにヨーロッパ・ツアーなどもこなしつつ、16年にはセカンド・アルバム『Agony』、18年にはサード・アルバム『Downfall of Mankind』をリリース。ネルヴォサはいつしか新世代スラッシュを担う旗手となっていた。
この度リリースとなる4枚目のアルバムが、『パーペチュアル・ケイオス』だ。もともとメンバー・チェンジの多いネルヴォサだが、今年ギターのプリカ以外が全員脱退。新たに3人のメンバーが加わることとなったのだが、中でも注目すべきはベースのミア・ウォラス。彼女はアバスのほか、トム・G・ウォリアーのパートナーとして、トライアンフ・オブ・デスでもベースをプレイするなど、エクストリーム・メタル界で八面六臂の活躍を見せる女性だ。そんな強力な新メンバーを迎え制作された本作は、楽曲、演奏、パワー、プロダクション、あらゆる点において、前作から大きな飛躍が見られる作品に仕上がっている。前作までベース/ヴォーカルを担当していたフェルナンダが脱退したことを受け、本作から専任のシンガー、ディーヴァ・サタニカが加入。スペイン出身の彼女はブラッドハンターというメロディック・デス・メタル・バンドでもヴォーカルを務めているというだけあり、その歌声は実にパワフル。ヨーロッパらしい吐き捨てスタイルは、見事にネルヴォサのスタイルにマッチしている。スラッシュ・メタルの未来を担うのは、ネルヴォサだ。そんなことを確信させてくれる、実に力強いアルバムである。
国内盤CD
日本語解説書封入
歌詞対訳付
日本盤限定ボーナストラック収録
【収録曲】
01. ヴェノマス
02. ガイデッド・バイ・イーヴィル
03. ピープル・オブ・ジ・アビス
04. パーペチュアル・ケイオス
05. アンティル・ザ・ヴェリー・エンド
06. ジェノサイダル・コマンド
07. キングス・オブ・ドミネーション
08. タイム・トゥ・ファイト
09. ゴッドレス・プリズナー
10. ブラッド・イーグル
11. レベル・ソウル
12. パースード・バイ・ジャッジメント
13. アンダー・ルインズ
《日本盤限定ボーナストラック》
14. エグズィハ
【メンバー】
プリカ・アマラル(ギター)
ディーヴァ・サタニカ(ヴォーカル)
ミア・ウォラス(ベース)
エレニ・ノタ(ドラムス)
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2020年11月18日 11:51