ブルガリアの近代作曲家パンチョ・ヴラディゲロフの弦楽器のための協奏曲集(2枚組)
20世紀ブルガリアにおける「最も卓越し、影響力のある作曲家」の一人に数えられるヴラディゲロフ。
1933年にはブルガリア現代音楽協会(ブルガリア作曲家同盟の前身)にも創立メンバーとして名を連ね、ブルガリアの音楽発展に貢献しただけではなく、教師としても優れた才能を見せ、数多くの後進を育てました。
このCapriccioのシリーズは1970年代に録音されたCD18枚分の音源の復刻で、今作はヴァイオリンとオーケストラのための作品が中心となっています。
ブルガリアの旋律を用いた一連の曲は、ヴラディゲロフ作品の中でもとりわけ人気が高いジャンルで、なかでも自作自演となる「ブルガリア舞曲」でのおおらかな表現は魅力的です。
また、自由なヴァイオリンのパッセージと古典的な様式を備えた2曲のヴァイオリン協奏曲も聴き応えのある大作です。
作品のほとんどは作曲家の息子、アレクサンドルの指揮による演奏です。
(ナクソス・ジャパン)
『パンチョ・ヴラディゲロフ:弦楽器のための協奏曲集』
【曲目】
パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978):
[CD1]
1-3. ヴァイオリン協奏曲 第1番 ヘ短調 Op.11(1920)
4-6. ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 Op.61(1968)
[CD2]
1. ブルレスケ Op.14(1922)- ヴァイオリンとオーケストラのために
2. ブルガリア・パラフレーズ Op.11-1「ホロ」(1925)- ヴァイオリンとオーケストラのために
3. ブルガリア狂詩曲 Op.16「ヴァルダール」(1922/1958改訂)- ヴァイオリンとオーケストラのために
4. ブルガリア組曲 Op.21(1927)- ヴァイオリンとオーケストラのための歌
5. ブルガリア舞曲(1931)- 2つのヴァイオリンと弦楽オーケストラのために
6. 悲歌的ロマンス(1917)- チェロとオーケストラのために
7. 演奏会用幻想曲 Op.35(1941)- チェロとオーケストラのために
【演奏】
ゲオルギー・バデフ(ヴァイオリン)…CD1:1-3/CD2:1-3
ディナ・シュナイダーマン(ヴァイオリン)…CD1:4-6/CD2:4,5
エミール・カルミラロフ(ヴァイオリン)…CD2:5
ヴァレンチェスラフ・ニコロフ(チェロ)…CD2:6-7
パンチョ・ヴラディゲロフ(指揮)…CD2:5
ブルガリア室内管弦楽団…CD2:5
アレクサンドル・ヴラディゲロフ(指揮)…CD1/CD2:1-4,6-7
ブルガリア国立放送交響楽団…CD1/CD2:1-4,6-7
【録音】
1970-1975年
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年01月06日 00:00