藤原歌劇団の実力派ソプラノ歌手、山口佳子のデビュー・アルバム!『le miroir ミロワール』(SACDハイブリッド)
甘さと強さを兼ね備えたオペラ界のキャンディ・ヴォイス。藤原歌劇団の実力派ソプラノ、大注目のファースト・アルバム。
藤原歌劇団の実力派ソプラノ歌手、山口佳子待望のデビュー・アルバムです。本人が若い時から永く歌い続けてきたオペラ・アリアや歌曲の名曲全14曲を心ゆくまでお楽しみ下さい。
ピアニシモからフォルテシモまで、まさに驚異的な歌唱力で魅せる超ワイドレンジの歌声を、DSD11.2MHzの超ハイレゾ・レコーディングが隅々まで余すところなく捉えました。
ブックレット解説も、全てアーティスト本人の書き下ろしによる入魂の1枚です。
(ART INFINI)
『le miroir ミロワール』
【曲目】
1. マスネ: 《タイス》~ 私は美しいと言って
2. マスネ: 《マノン》~ さようなら、私たちの小さなテーブル
3. ビゼー: 《カルメン》~ 何を恐れることがありましょう
4. プッチーニ: 《つばめ》~ ドレッタの夢
5. グノー: 《ロメオとジュリエット》~ 私は夢に生きたい
6. ドニゼッティ: 《ドン・パスクワーレ》~ 騎士はその眼差しに
7. ビゼー: 四月の歌
8. ビゼー: 古い歌
9. ロッシーニ: フィレンツェの花売り娘
10. ロッシーニ: 赤ちゃんの歌
11. プーランク: 愛の小径
12. サティ: あなたが欲しい
13. サティ: エンパイア劇場のプリマドンナ
14. 平井康三郎: うぬぼれ鏡
【演奏】
山口佳子 (ソプラノ)
田中 健 (ピアノ)
【録音】
2020年7月17日&18日
DSD 11.2MHz(DSD 256)レコーディング
<CD発売に寄せて 山口佳子>
人前で歌を歌うという事
誰かが書いた言葉と
誰かが書いた音
そこに込められているものを
出来るだけ正確に伝えようと
自分の中に
あるありったけの心と頭と
体と声を使って表してみる事
だからそこにあるものは
書いた人の喜びであるし
書いた人の悲しみではあるけれど
自分の喜びであり
自分の悲しみでもあって
それを見つめる事はまるで
鏡の中の自分を見ているようである
出会った作品を、理解し表現するという作業は、結局のところ、その作品に自分がどう呼応するか、何を感じ、何を思うのか、自分が一体どんな人間なのかを知らされる事になります。オペラにせよ歌曲にせよ、多種多様なそのキャラクターを演じるという事は、日常生活では出会わない、知らなかった自分に出会う事でもあるかもしれません。
収録という普段とは違う作業には、そんな自分をより客観的に「鏡」の中に覗くような、そんな感覚がありました。
毎日覗く鏡、そこに映る自分は、いつも同じようで、いつも少しずつ違う。音楽も同じようで、同じ歌をいつもと同じように歌ってみても、それはいつも少しずつ違うもの。だからこその難しさ、そして面白さ。
未熟さも成熟さも全部ひっくるめて、これが今の私の「鏡」。
タイトル「le miroir」にはそんな気持ちも込められています。
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2021年02月15日 00:00