コーリャ・ブラッハー率いる名手たちによる「ピアノ三重奏+打楽器」編曲版ショスタコーヴィチ:交響曲第15番&ジャズ組曲第2番
"ピアノ三重奏+打楽器"によるショスタコーヴィチ!
ブラッハー率いる名手たちによる圧巻のアンサンブル!
ジュリアード音楽院で名教師ドロシー・ディレイに師事した後、シャーンドル・ヴェーグの元で研鑽を積み、1993年には史上最年少でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任。1999年に同団を退団後はソリストに転身し、世界各地で活躍を続けているドイツの名ヴァイオリニスト、コーリャ・ブラッハー。
コーリャ・ブラッハーと、カタルーニャ地方出身の作曲家、ピアニスト兼指揮者のオリオール・クルイシェンを中心に集結した名手揃いのアンサンブルがレコ―ディングを行ったのは、「ピアノ三重奏+打楽器の室内楽編成」に編曲されたショスタコーヴィチの「交響曲第15番」と「ジャズ組曲第2番」!
ロシアン・ピアノ・スクールの最大流派の1つ「ネイガウス・スクール」の開祖ゲンリフ・ネイガウスにピアノを師事し、室内楽はマリア・ユーディナに学んだ旧ソ連出身のピアニスト、ヴィクトル・デレヴィアンコ。1974年に祖国を離れてイスラエルへ亡命したデレヴィアンコはテル・アヴィヴ大学のピアノ科教授としてイノン・バルナタンに代表される優れたピアニストを育成した教育者でもあり、自身が「ピアノ三重奏+打楽器」の編成に編曲したショスタコーヴィチの「交響曲第15番」は作曲者本人からも激賞され「Op.141bis」の作品番号を与えられたという有名なエピソードを持っています。
この室内楽版「交響曲第15番」を録音するにあたり、カタルーニャのコンポーザー=ピアニスト、オリオール・クルイシェンはデレヴィアンコと同じアプローチを用いて「ジャズ組曲第2番」を「ピアノ三重奏+打楽器」の編成に編曲。映画音楽やバレエ音楽、劇音楽の要素を併せ持つ秀作の一味違う魅力を存分に楽しむことのできる優れた編曲に仕上がっています。
ブラッハー、クルイシェンと共にレコ―ディングに臨んだメンバーたちも非常に豪華。ベルリン・ドイツ交響楽団の第1ソロ・チェロ奏者を務め、ルツェルン祝祭管弦楽団でも活躍するイェンス=ペーター・マインツ、バイエルン放送交響楽団のレジェンド的存在で首席ティンパニ奏者として活躍するレイモンド・カーフス、バイエルン国立歌劇場(州立歌劇場)、バイエルン国立管弦楽団の首席打楽器奏者クラウディオ・エスタイ、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席打楽器奏者マーク・ヘルダーマンスという世界的名手たちが、「ピアノ三重奏+打楽器」という姿へと生まれ変わったショスタコーヴィチの2作品で圧巻のパフォーマンスを繰り広げてくれています。
(東京エムプラス)
【曲目】
ショスタコーヴィチ(ヴィクトル・デレヴィアンコ編):交響曲第15番イ長調 Op.141(ヴァイオリン、チェロ、ピアノと打楽器版)
ショスタコーヴィチ(オリオール・クルイシェン編):ジャズ組曲第2番(ヴァイオリン、チェロ、ピアノと打楽器版)
【演奏】
コーリャ・ブラッハー(ヴァイオリン)
イェンス=ペーター・マインツ(チェロ)
オリオール・クルイシェン(ピアノ)
レイモンド・カーフス(打楽器)
クラウディオ・エスタイ(打楽器)
マーク・ヘルダーマンス(打楽器)
【録音】
2014年3月24日-26日、ミュンヘン(ドイツ)
[日本語曲目表記オビ付き]
[解説書日本語訳&日本語曲目表記オビ付き]
日本語訳:岡田安樹浩
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年04月14日 00:00