ミリアム・リニョル、マティルド・ヴィアルによる『サント=コロンブとマラン・マレ』~2つのヴィオールのための作品集
[Château de Versailles Spectacles 公式チャンネルより]
サント=コロンブとマレ、謎に包まれた師弟関係に迫る!「フォリア」も収録
いずれもフランス出身のミリアム・リニョルとマティルド・ヴィアル、ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)を操る同年代の名手2人による、サント=コロンブとマラン・マレの師弟をテーマとしたアルバム。ヴェルサイユの自主レーベルから自身がメインとなるアルバムのリリースは、2人ともこれが2枚目となります。
ヴィオールならではの細やかな表情がぴったりと重なる息の合ったデュオが大きな魅力で、前半はフランス古来の伝統どおり通奏低音なしで2つのヴィオールのみ、後半ではテオルボが加わってマレのト長調の組曲、さらにクラヴサン(チェンバロ)が加わり「フォリア」へと繋ぐ構成となっています。
この2人の作曲家の関係を描いた映画『めぐり逢う朝』でも印象的に使用された「フォリア」は、元々ヴィオール独奏と通奏低音を想定した作品ですが、ここに収められた演奏ではヴィオール2人の立場が随所で入れ替わり、独奏が引っ張るよりもアンサンブルが一体となった音楽づくりが、好感の持てる新しさです。
(ナクソス・ジャパン)
『サント=コロンブとマラン・マレ』~2つのヴィオールのための作品集
【曲目】
ジャン・ド・サント=コロンブ(1640頃-1700頃):
1.コンセール 第60番「荘厳」
2.コンセール 第44番「哀しみのトンボー」
弔いの鐘
カロンの呼び声
涙
エリゼの喜び
エリゼ
3.コンセール 第61番「多彩」
4.コンセール 第21番「村人」
ムニュエ
クーラント
サラバンド
マラン・マレ(1656-1728):
5-9.2つのヴィオールのための組曲 ニ短調(1686)
5.プレリュード
6.アルマンド
7.クーラント
8.サラバンド
9.ジーグ
エティエンヌ・ルモワーヌ(1680-1723に活躍):
10.ト調のプレリュード(フランス国立図書館所蔵の写本1106より)/テオルボ独奏
マラン・マレ:
11-14.2つのヴィオールと通奏低音のための組曲 ト長調(1686-1689)
11.プレリュード
12.エコー形式によるファンタジア
13.メリトン氏のトンボー
14.シャコンヌ
ルイ・マルシャン(1669-1732):
15.二調のプレリュード - クラヴサン曲集第1巻(1702パリ)より/クラヴサン独奏
マラン・マレ:
16.フォリア - ヴィオール曲集第2巻(1701)より/2つのヴィオール、テオルボとバロック・ギター、クラヴサンによる
【演奏】
ミリアム・リニョル(バス・ド・ヴィオール)
マティルド・ヴィアル(バス・ド・ヴィオール)
ティボー・ルーセル(テオルボ、バロック・ギター)
ジュリアン・ヴォルフス(クラヴサン)
【録音】
2020年6月10-14日
ラ・サル・デザクト、コレージュ・ヴィクトル・ユーゴー、ブザンソン
[日本語解説付き]
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年05月11日 00:00