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川久保洋子、ミリアム・リニョル、ジュリアン・ヴォルフスによる「レ・タンブル」の新録音!マラン・マレ:音階、およびその他の器楽曲集

レ・タンブル

ヴィオールの巨匠マレ晩年の異色曲集。フランス最前線発、生気あふれる洗練の極致!

フランス・バロックの巨匠たちの中でも指折りの存在、ヴィオールの名手にして王室のオペラ指揮者でもあったマラン・マレ。"天使のごとく弾く"と讃えられたその妙技は、若い頃から晩年まで折々に発表された5つのヴィオール曲集に確かな痕跡を認めることができます。
その一方で彼は、1725年に最後のヴィオール曲集を発表して現場を退く2年前、「音階」「マレ流儀のソナタ」「パリのサント・ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘」という三つの充実作からなる室内楽曲集も発表しています。徹底してフランス流かつヴィオールという楽器にこだわった5つのヴィオール曲集に比して、これら3曲はヴィオールと通奏低音のほかヴァイオリンが加わるトリオのために書かれ、音楽自画像的な企図が窺える「マレ流儀のソナタ」など、"もう一つのマレの顔"を集大成したとも取れる内容。
ドレミファソラシドの音階を辿った音型をベースに、各音にもとづく楽想が縦横無尽に展開される長大な「音階」はじめ3曲とも充実した難曲ですが、フランスを拠点に活動を続け近年Floraレーベルから名盤を連発してきたレ・タンブルの3名手にかかると実に精彩に富み、随所ではっとさせられる音の妙に興味が尽きず、先へ先へと聴き進めずにおれません。
マレを主人公とした映画『めぐり逢う朝』でも使われていた「鐘」の起伏に富んだ展開も比類なく、演奏陣による各曲詳述(国内仕様盤は日本語訳付)も含め、この異形の曲集の新たな決定盤になりそうな1枚です。
(ナクソス・ジャパン)

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語解説付き]
国内仕様盤解説日本語訳…白沢達生

 

【曲目】
マラン・マレ(1656-1728):『音階、およびその他の器楽曲集』(1723年パリ刊/全曲)
1-15. 音階 ~小さなオペラの形式で
16-22. マレ流儀のソナタ
23. パリのサント・ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘

【演奏】
レ・タンブル(古楽器使用)
[メンバー]
川久保洋子(ヴァイオリン)
ミリアム・リニョル(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
ジュリアン・ヴォルフス(クラヴサン〔チェンバロ〕)

【録音】
2020年6月6-9日
ラ・サル・デザクト、コレージュ・ヴィクトル・ユーゴー、ブザンソン

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年07月21日 00:00