Cannibal Corpse(カンニバル・コープス)、Bolt Thrower(ボルト・スロワー)|過去作計5タイトルが国内盤で復刻
アメリカン・デス・メタル界の重鎮カンニバル・コープス、最新作『ヴァイオレンス・アンイマジンド』リリースを記念して初期作を再発!また、言わずと知れたUKデス・メタル界の重鎮ボルト・スロワーの後期アルバムも2作が当時発売。こちらは現代OSDMリバイバルに大きな影響を与えるバンド後期の名作がラインナップ!
CANNIBAL CORPSE カンニバル・コープス
1988年結成。数多のメンバー・チェンジを経ながらも、これまで一度も活動を止めることなく自身のスタイルを貫き通しリフを刻み続ける偉大なバンド。過去作のプロデュースにも関わり、2018年以降サポート/ライヴ・ギタリストとして参加していた旧友エリック・ルータン(ヘイト・エターナル/元モービッド・エンジェル)を正式メンバーに迎え、2021年4月に最新スタジオ・アルバムをリリースする。
EATEN BACK TO LIFE / イートゥン・バック・トゥ・ライフ
本作は記念すべきデビュー・アルバム(1990)。過激を極めたジャケットと歌詞で`良識派`に目を付けられ、発売禁止の憂き目に遭った国もある。逆にそこでバンドのキャラク ターを確立し、名前を拡げた側面も事実だ。スラッシュ・メタル的なリフ・ワークとデス声の融合はデス・メタル創世記の腐臭を感じさせ、次作以降への期待を煽る。
ボーナス・トラック収録。
THE BLEEDING / ザ・ブリーディング
本作は1994年発売の4thアルバム。オリジナル・シンガーのクリス・バーンズが参加した最後のアルバムであり、本作以降現在までバンドに在籍するロブ・バレットの初参加作でもある。一貫したヴィジュアルとバンドのコンセプトを確立し切った作品で、当時のデス・メタル系としては破格のセールスを記録している。
VILE / ヴァイル
本作は1996年発売の5thアルバム。前作までのシンガー: クリス・バーンズに替わり、ジョージ"コープスグラインダー"フィッシャーが参加した初作品。再びプロデュースを手掛けたのはデス・メタル・サウンドの重鎮スコット・バーンズ、デス・メタル勢として初めてビルボード・チャート圏内に入ったアルバムでもある。
BOLT THROWER ボルト・スロワー
1986年結成。1stアルバム『In Battle There Is No Law』リリース時はグラインド・コア的なスタイルを色濃く出していたが、名門イヤーエイク移籍後/2ndアルバム『Realm of Chaos』以降はデス・メタル的アプローチを強めていく。とはいえハードコア出自の原点が揺るがず、リフの質感は典型的なメタル・マナーとは距離を置いた、唯一無二のものを提示。曲のスピードを落としヘヴィネスを強調していくことで、独自のスタイルが極められていった。
MERCENARY / マーセナリィ
本作は1998年発売の6thアルバム。度重なるイヤーエイクとのトラブルから避けメタル・ブレイドへ移籍。これまでよりもさらに曲のテンポを落としながら従来のボルト・スロワー節ともいえるリフの強度はそのままに、ヘヴィさを追求していった。そのスタイルは、2010年代後半に入り世界各国で盛り上がりを見せるオールド・スクール・デス・メタル・リバイバル/影響下の若きバンドに大きな影響を与え、ある種のテンプレートとして再評価されている。非メタルながらキャッチーなギター・フレーズも聴きどころのひとつ。
THOSE ONCE LOYAL / ゾウズ・ワンス・ロイヤル
本作は2005年発売の8thアルバム。レコーディング直前にシンガーのデイヴ・イングラムが離脱、大きなダメージと思われたが、バンドは最初期メンバーで'顔'でもあるカール・ウィレッツを呼び戻す。リフの強度とキャッチーなギター・フレーズ、多彩なリズム・パターンは古くからのファンをも狂喜させ、バンドの華々しい復活を演出した。その後も順調に活動を続けるが、「完璧なアルバムを作れるまで作品リリースは控える」と宣言。2015年にドラマーのマーティン・キーアンズが急逝したことでバンドは解散を発表、結果として本作が最終作として刻まれることとなった。
00年代初頭のボルト・スロワーのスタイルは、2010年代後半に入り世界各国で盛り上がりを見せるオールド・スクール・デス・メタル・リバイバル/影響下の若きバンドに大きな影響を与え、ある種のテンプレートとして再評価されている。非メタルながらキャッチーなギター・フレーズも聴きどころのひとつ。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM) リイシュー ロック復刻&発掘
掲載: 2021年05月24日 15:29