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アンドレス・ガベッタ&ヴェルサイユ王室歌劇場管によるヴィヴァルディ&グイード:四季!ヴェルサイユ宮殿「鏡の間」での演奏DVD付!(2CD+DVD)

アンドレス・ガベッタ

管楽器入り編成!フランス目線で捉えられた二つの「四季」、ヴェルサイユ「鏡の間」での演奏DVD付き

ヴィヴァルディの『四季』は18世紀フランスでも大きな人気を博し、モーツァルト父子がパリを訪問した1763年頃まで「春」が現役レパートリーとして演奏されていたほど。
チェリストのソル・ガベッタの兄でバロック・ヴァイオリンの名手アンドレス・ガベッタを中心に、フランス古楽界の俊才がヴェルサイユ宮殿に集って録音されたこのアルバムは、そうした18世紀フランスの人々の感覚そのままに、「四季の移ろい」という題材を音楽で辿る好企画です。

ユニークな解釈のヴィヴァルディに加え、彼と同世代でナポリでの修業の後フランスに来たヴァイオリン奏者・作曲家グイードの“もうひとつの”『四季』も収録。
グイードの作品はヴィヴァルディの翌年ないし数年内に楽譜出版がなされていますが、これはルイ14世が推奨したフランス音楽絶対主義に反して王の存命時からイタリア音楽を支持し、数多くのイタリア人音楽家の活動を後援したオルレアン公フィリップの宮廷で発表された合奏曲で、ヴィヴァルディ作品と同じく作者不詳の詩を音楽化したもの。
ルベルやラモーを思わせる舞踏音楽劇のような構成と、ヴィヴァルディにも通じるイタリア趣味で、変幻自在のダイナミックな音楽が繰り広げられる逸品。

対するヴィヴァルディ『四季』もここでは18世紀の習慣に従い、管楽器を加えた編成で色彩感豊かなサウンドに。「春」での牧歌的なリコーダー(実力派セバスティアン・マルクの演奏)、「秋」での狩猟ホルンやのどかなオーボエの響きがたまりません。

演奏陣にはハーディ・ガーディに俊才ステファーヌ・フュジェ、リュートの一人にアンドレ・アンリクなど名手たちの名も。フィリップ・ジャルスキーのアンサンブル・アルタセルセで活躍するクラヴサンの中村葉子、ラ・ムジカ・コッラーナのメンバーでもあるヴァイオリンの依田幸司が加わるなど、欧州を拠点に活躍する日本出身の新世代古楽プレイヤーの存在も光ります。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
[CD 1](36分32秒)
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):『四季』~協奏曲集『和声と創意の試み』作品8より
1-3. 協奏曲 ホ長調「春」RV 269
4-6. 協奏曲 ト短調「夏」RV 315
7-9. 協奏曲 ヘ長調「秋」RV 293
10-12. 協奏曲 ヘ短調「冬」RV 297

[CD 2](56分56秒)
ジョヴァンニ・アントニオ・グイード(1675頃-1729):『四季』~「四季」によるスケルツォ・アルモニコ
1-7. 春
1. 時は移ろう
2. 季節はどれもすぐに変わる
3. アンダンテ
4. 小川
5. 喇叭の調べ(トランペットのエール)
6. ミュゼット
7. 羊飼いたちの踊り

8-20. 夏
8. 大気は燃え上がる
9. 西風の精がいなくなる
10. カッコウの歌
11. 助けに飛び来たれ、ああ褒むべき農耕の女神セレスよ
12. セレスの降臨
13. 刈入れをする人々の踊り
14. ラルゴ
15. 牧神たちの踊り
16. ニンフたちのムニュエ(メヌエット)
17. プレルーディオ・アルペッジョ(分散和音によるプレリュード)
18. セレナータ
19. 立派な恋人
20. 野蛮なる嵐

21-28. 秋
21. 秋の再来を祝おう
22. 酒神バッコスの仲間たちの歓声と笑い声
23. アレグロ
24. 眠り
25. プレスト
26. アダージョ・エ・ピアーノ
27. アレグロ
28. 狩猟

29-34. 冬
29. 霜の季節
30. 北風の精が我々に宣戦布告する
31. 昼の時間を大切にせよ
32. 戦士たちの行進
33. 笑顔の溢れる祝典
34. 風などいくらでも吹き荒れるがいい

[DVD](93分28秒)
CD1、CD2と同内容
画像:16:9 NTSC All Regions
音声:2ch Stereo

【演奏】
アンドレス・ガベッタ(ソロ・ヴァイオリン、指揮)
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団(古楽器使用)

【録音】
2020年12月18-23日、ヴェルサイユ宮殿 (CD)
2020年12月21日、ヴェルサイユ宮殿「鏡の間」 (DVD)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年06月02日 00:00