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Cat Power(キャット・パワー)|"インディー・ロック界の高貴な女王"による2021年最新作『Covers』

Cat Power(キャット・パワー)『Covers』

30年以上にわたる活動の中で唯一無二の存在感を発揮し、"インディー・ロック界の高貴な女王"と評されるキャット・パワーことショーン・マーシャル。その比類無き歌声、ソング・ライティングはラナ・デル・レイ、クレイロ、サッカー・マミー、フィービー・ブリジャーズ、ジュリアン・ベイカー、エンジェル・オルセンといった多くの新世代アーティスト達にも影響を与え続けている。これまでのキャリアで『The Covers Record』『Jukebox』という2枚のカヴァー・アルバムをリリースし、原曲の新たな魅力を引き出すことでオリジナル・アルバム級の高評価を得てきた。そんなカヴァー・シリーズの3枚目となる最新作『Covers』を〈Domino〉よりリリース。

幼少期から現在までに影響を受けた楽曲を振り返っており、それぞれの歌が私的な思い出に深く結びついている。ビリー・ホリデイの「I'll Be Seeing You」は祖母が愛聴しており、キティ・ウェルズの「It Wasn't God Who Made Honky Tonk Angels」は10代のころにカセットテープが詰まった箱を見つけて運命的な出会いをした。

さらに、1986年のマイケル・ハッチェンス出演の映画『ドッグ・イン・スペース』でイギー・ポップの「Endless Sea」を聴いて震えるほど興奮したことや、貧しいアーティストとしてニューヨークで過ごしていた20代のころにモナズ・バーのジュークボックスになけなしの金を払ってリプレイスメンツの「Here Comes a Regular」を聴いた思い出などが詰め込まれている。

マーシャルは、ニコやニック・ケイヴといったロックンロールを象徴するアーティストをカヴァーするだけでなく、誰にも真似のできないパワフルなボーカルと洗練されたアレンジの技を現代のアーティストたちの楽曲でも発揮し、デッド・マンズ・ボーンズの「Pa Pa Power」の反骨精神や、ラナ・デル・レイの「A White Mustang」の幻想的な雰囲気を見事に表現している。

今回の『Covers』で、絶えず進化を続けるアーティストであるマーシャルは、自身の曲である「Hate」(2006年『The Greatest』収録)の改変に取り組んでおり、曲中で彼女は「自分のことが大嫌いで死んでしまいたい」と歌っていた。マーシャルによれば、このトラックについてはずっと「不本意」だという気持ちがあり、そこで今回「Unhate」というタイトルで再構成することにしたという。

国内盤CD

解説付き
ボーナストラック収録


輸入盤CD


輸入盤LP


【収録曲】
CD
1. Bad Religion
2. Unhate
3. Pa Pa Power
4. White Mustang
5. A Pair Of Brown Eyes
6. Against the Wind
7. Endless Sea
8. These Days
9. It Wasn't God Who Made Honky Tonk Angels
10. I Had a Dream Joe
11. Here Comes A Regular
12. I'll Be Seeing You
13. You Got The Silver [国内盤Bonus Track]

LP
SIDE A
1. Bad Religion
2. Unhate
3. Pa Pa Power
4. White Mustang
5. A Pair Of Brown Eyes
6. Against the Wind

SIDE B
1. Endless Sea
2. These Days
3. It Wasn't God Who Made Honky Tonk Angels
4. I Had a Dream Joe
5. Here Comes A Regular
6. I'll Be Seeing You

Cat Power(キャット・パワー)

タグ : UK/US INDIE

掲載: 2021年10月11日 18:07