クリスティ&レザール・フロリサンによるモンドンヴィル:歌劇“ティトンとオロール”~2021年パリ・オペラ=コミック座で無観客上演
[Naxos Music 公式チャンネルより]
暁の女神オロールと羊飼いのティトンは相思相愛の仲。人間であるティトンは、いつの日か女神オロールが他の神に心移りしてしまうのではないかと思い悩んでいます。同じくオロールを愛する風の神エオールは、牧畜の女神パレスに邪魔なティトンを殺すよう依頼。一方パレスはひそかにティトンを愛しているので、彼を殺さず誘拐することをエオールに約束します。ティトンを失い悲しみに沈むオロールは言い寄るエオールを拒絶し、永遠にティトンの死を悼んで暮らすと誓いを立てますが…。
フランス・バロック期の作曲家モンドンヴィル。ヴァイオリニストとしてフランスの宮廷で活躍しつつ、合唱曲や歌劇の作曲家として当時最も高名だったラモーを凌ぐほどの人気を集めました。とりわけ1753年に初演された《ティトンとオロール》は好評を博し、ラモーが引退した後、イタリア・オペラとフランス・オペラの優劣を巡る「ブフォン論争」が再燃した際フランス・オペラの擁護派が、この作品を自陣営の優位性を証す切り札として喧伝したことで知られています。
2021年1月、パリ・オペラ=コミック座で無観客で上演された本作の映像では、操り人形(粘土の人型や羊の群れ)のコミカルな動き、華やかな衣装、美しい舞台美術による幻想的な情景に目を奪われます。この舞台を背景にレザール・フロリサンを率いるウィリアム・クリスティの自由闊達なタクトに導かれ、優れた歌手とダンサーが見事な歌唱と演技を繰り広げていきます。ティトン役を歌うのはベルギー出身のレイナウト・ファン・メヘレン。テノールの中でもとりわけ声域の高いオート・コントルの名歌手として知られ、その若々しく艶やかな美声はオロール役のソプラノ、グウェンドリン・ブロンデールの鮮やかな歌唱と相まって聴く者を魅了します。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ジャン=ジョゼフ・カッサネア・ド・モンドンヴィル(1711-1772):歌劇《ティトンとオロール》
プロローグと3幕からなる英雄牧歌劇 Op.7(1753)
台本: ヴォワゼノン神父、クロード=アンリ・ド・フュゼ(1708-1775)
【演奏】
ティトン…レイナウト・ファン・メヘレン(テノール)
オロール…グウェンドリン・ブロンデール(ソプラノ)
パレス…エマニュエル・ド・ネグリ(ソプラノ)
エオール…マルク・モイヨン(バス・バリトン)
愛の神…ジュリー・ロゼ(ソプラノ)
プロメテ…レナート・ドルチーニ(バス・バリトン)
妖精たち…ヴィルジニー・トマ(ソプラノ)*/モード・ニドザズ(ソプラノ)*/ジュリエット・ペレ(ソプラノ)*
* 「レザール・フロリサン」メンバー
人形使い…ヴァランタン・アルヌー/コリーヌ・フイエ 他
レザール・フロリサン
ウィリアム・クリスティ(指揮)
演出・衣裳・舞台美術・人形デザイン: バジル・ツイスト
映像デザイン: ダニエル・ブローディ
照明: ジャン・カルマン
演出協力: コンスタンス・ラリユー
衣裳助手: アラン・ブランショ
歌唱指導: ブノワ・アルトワン(「レザール・フロリサン」メンバー)
制作: オペラ=コミック座
共同制作: レザール・フロリサン/ ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場 - シャトー・ド・ヴェルサイユ・スペクタクル
アリーヌ・フォリエル=デストゥゼ女史の協力により上演が実現
映像監督: フランソワ・ルシヨン
【収録】
2021年1月18日、19日、パリ・オペラ=コミック座(無観客収録)
映像共同制作: オペラ=コミック座/フランソワ・ルシヨン・エ・アソシエ
協賛: Mezzo、TV5MONDE、Olympia TV、medici.tv
協力: フランス国立映画・映像センター
収録時間: 127分
音声: フランス語歌唱
PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
字幕: 日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition
収録時間: 127分
音声: フランス語歌唱
PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)
字幕: 日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
画角:16/9 NTSC All Region
DVD…片面二層ディスク
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年11月09日 00:00