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アラルコン&ミレニアム・オーケストラ、ナミュール室内合唱団によるヘンデル:セメレ(3枚組)

ヘンデル

初演時に物議を醸したヘンデル後期の重要作、今を時めくアラルコンと充実の演奏陣で!

21世紀もなお続々と演奏史を塗り替える新しい名演が登場するヘンデルの劇音楽作品。《セメレ》も例外ではありません。この作品は、古代神話にもとづく官能的な物語を描き実質オペラであるにもかかわらず「オラトリオ」とされ、歌詞にはオペラ上演時の通例だったイタリア語でなく英語が使われた異色作。1744年、舞台装置や衣装なしの演奏会形式でオラトリオとして初演された当時は、人々を戸惑わせ定番演目からも外れましたが、アリアの数々の見事さもあって20世紀以降真価が大いに見直され、全曲録音の数にも比較的恵まれてきました。

そこへ今回、古楽の一大拠点国ベルギーから見過ごせない充実新録音が登場! パッション溢れる演奏で高く評価されるアルゼンチン出身の俊英、レオナルド・ガルシア・アラルコン指揮によるプロジェクトです。
歌手陣には古楽系レパートリーを中心に近代オペレッタにも適性を示してきたルーマニア出身の気鋭アナ・マリア・ラビン、欧州各地の歌劇場で活躍目ざましいマシュー・ニューリン、バロックから近代まで幅広いレパートリーで近年めきめきと頭角を現しているキアラ・スケラート、ヘンデル作品との相性の良さも抜群なカウンターテナーのローレンス・ザッゾら充実の面々が揃い、器楽にもコンサートマスターにソリストとしても活躍の目覚ましいシュシャーヌ・シラノシアン、コントラバスに大ヴェテランのエリック・マトート、ティンパニに古楽から現代まで広範な活躍を続けるアニマ・エテルナ・ブリュッヘの名手クーン・プラーティンク……と腕利きが続々!
バスーンや撥弦が加わる通奏低音から金管に至るまで、古楽器の多彩な音色を効果的に聴かせながら、歌手たちの迫真の解釈を鮮やかなドラマに乗せてゆきます。アラルコンの面目躍如ともいうべき待望のヘンデル録音です。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):《セメレ》HWV 58 ~3幕のオラトリオ/歌劇(全曲)

【演奏】
セメレ…アナ・マリア・ラビン(ソプラノ)
ジュピター、アポロ…マシュー・ニューリン(テノール)
アイノー、ジュノン…ダラ・サヴィノヤ(コントラルト)
アイリス…キアラ・スケラート(ソプラノ)
アサマス…ローレンス・ザッゾ(カウンターテナー)
カドマス、サムナス、大祭司…アンドレアス・ヴォルフ(バス)
キューピッド…グワンドリーヌ・ブロンデール(ソプラノ)

ミレニアム・オーケストラ(古楽器使用)
コンサートマスター: シュシャーヌ・シラノシアン
ナミュール室内合唱団
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指揮)

【録音】
2021年7月 グラン・マネージュ、ナミュール

レオナルド・ガルシア・アラルコン

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年12月15日 00:00