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バーンスタイン晩年の演奏をブルーレイ映像で堪能『レナード・バーンスタイン・ボックス Vol.2』(5枚組)

バーンスタイン

バーンスタインの晩年の演奏をブルーレイ映像で堪能
レナード・バーンスタイン・ボックス Vol.2

20世紀の偉大な指揮者の一人レナード・バーンスタイン。生誕100年を祝った2018年に発売された「レナード・バーンスタイン生誕100周年記念DVDボックス」(743008)に続くボックス・セット第2弾。今回はコンサート映像を中心とした内容でブルーレイ・ボックスでの発売です。

BD1には、バーンスタインは晩年の芸風を反映したウィーン・フィルとのシベリウスが収録されています。通常は北欧の響きを感じさせるシベリウスですが、バーンスタインは熱気を含んだ高いヴォルテージの演奏、さらにウィーン・フィルの濃厚な響きと豊かな表現力で、北欧のオケが奏でるシベリウスとは異なる魅力を聴かせてくれます。またハンフリー・バートンのカメラワークも秀逸。

BD2は、バーンスタインが亡くなる一年前、ウィーン・フィルによって開かれたカラヤンの追悼公演で演奏された、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番(弦楽合奏版)。第3楽章レントの音楽がマーラーの交響曲第3番終楽章に影響を与えたことでも知られる作品で、10分を超えるアダージョは特に感動的な仕上がり。カップリングには、1984年にドイツの世界遺産オットーボイレン大聖堂バジリカ教会で収録されたハイドンのミサ曲第7番「戦時のミサ」。荘厳な雰囲気の中でのバーンスタインの祈りが観る者の胸を打ちます。

BD3には、ウィーン・フィルと蜜月関係にあった1980年代前半に残したハイドンの交響曲3作品とウィーン・フィルのメンバーをソリストに据えた協奏交響曲が収録されています。溌剌とした躍動感に満ちた演奏で、ウィーン・フィルの美しく豊かな音色を駆使し、生命力あふれるハイドン像を描いています。またバーンスタインの情熱的な指揮ぶりは、映像で楽しむ醍醐味といえるでしょう。

BD4は、バーンスタインがフランス国立管弦楽団と共に、1976年にシャンゼリゼ劇場で行ったベルリオーズの「幻想交響曲」と、1981年に披露したルーセル、サン=サーンス、トマというフランス・プログラム。バーンスタインは「幻想交響曲」を2度ニューヨーク・フィルと(63年/68年)そしてフランス国立管とはこのライヴと同時期にセッション録音を行っています。ニューヨーク・フィルとの若い才気溢れる演奏とは異なり、風貌もバーンスタインとしては珍しく髭を蓄えた姿で登場、さらにハンフリー・バートンの抜群のカメラワーク、楽曲を熟知したフランス国立管とバーンスタインの個性が相乗効果を生んだ色彩豊かな演奏となっています。続くは、ルーセルがボストン交響楽団の創立50周年を記念して委嘱された交響曲第3番。「幻想」と同じくニューヨーク・フィルとの録音もある同曲(1961年)。躍動感溢れるリズムと極彩色の音楽、バーンスタインの鮮やかな指揮ぶりは、映像でこそ楽しめると言えるでしょう。

BD5では、バーンスタインを語る上で欠かせない音楽祭のひとつ、タングルウッド音楽祭の2018年8月のライヴ映像。2018年のタングルウッドは、もちろんバーンスタイン一色。様々なプログラムを通してバーンスタインの音楽、活動を取り上げています。この8月25日のコンサートは五嶋みどり、ヨーヨー・マ、ティルソン・トーマス、エッシェンバッハ、ネルソンスとゆかりのアーティストが勢ぞろいしたガラ・コンサート。第1部は作曲家バーンスタイン。第2部はバーンスタインが好んだ作曲家の作品が取り上げられています。
ボーナス映像には、バーンスタインとタングルウッドの歴史、そしてヨーヨー・マ、ティルソン・トーマス、ネルソンスらが語るバーンスタインの思い出が収録されています。
(キングインターナショナル)


CMajorEntertainment公式YouTubeページより

【曲目】
《BD1》
シベリウス:
交響曲第1番ホ短調 op.39
収録:1990年 ウィーン、ムジークフェラインザール

交響曲第2番ニ長調 op.43
収録:1986年 ウィーン、ムジークフェラインザール

交響曲第5番変ホ長調 op.82
収録:1987年 ウィーン、コンツェルトハウス

交響曲第7番ハ長調 op.105
収録:1988年 ウィーン、ムジークフェラインザール

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)

映像監督: ハンフリー・バートン

音声:PCM2.0,DTS5.1
画面:4:3
リージョン:All
収録時間:166:00

《BD2》
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 op.135(弦楽合奏版)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)

収録:1989年ウィーン、ムジークフェラインザール

ハイドン:ミサ曲第7番ハ長調 Hob.XXII:9『戦時のミサ』
ジュディス・ブレゲン(ソプラノ)
ブリギッテ・ファスベンダー(アルト)
クラエス・アーカン・アーンシェ(テノール)
ハンス・ゾーティン(バス)
バイエルン放送交響楽団&合唱団
レナード・バーンスタイン(指揮)

収録:1984年ドイツ、オットーボイレン大聖堂バジリカ教会

音声:PCM2.0,DTS5.1
画面:4:3
リージョン:All
字幕(ミサ曲): 英独仏西韓中
収録時間:93:00

《BD3》
ハイドン:
交響曲第94番ト長調Hob. I -94「驚愕」
収録:1985年10月 ムジークフェラインザール(ウィーン)

交響曲第92番ト長調Hob. I -92「オックスフォード」
収録:1983年 ムジークフェラインザール(ウィーン)

交響曲第88番ト長調作品56 Hob.I -88「V 字」
収録:1983年11月 ムジークフェラインザール(ウィーン)

協奏交響曲 変ロ長調Hob. I -105
ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)
フランツ・バルトロメイ( チェロ)、
ヴァルター・レーマイヤー(オーボエ)
ミハエル・ヴェルバ(ファゴット)
収録:1984年10月 ムジークフェラインザール(ウィーン)

レナード・バーンスタイン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
映像監督:ハンフリー・バートン

画面:4:3(デジタルリマスター)
音声:PCM ステレオ
収録時間:111:00

《BD4》
ベルリオーズ:幻想交響曲
収録:1976年11月、パリ、シャンゼリゼ劇場

映像監督:ハンフリー・バートン、イヴ=アンドレ・ユベール

ルーセル:交響曲第3番ト短調作品42
サン=サーンス:交響詩「オンファールの糸車」
トマ:「レーモン」序曲
収録:1981年11月、パリ、シャンゼリゼ劇場

映像監督:ディルク・サンダース
レナード・バーンスタイン(指揮)
フランス国立管弦楽団

画面:4:3 new digital remastered in HD
音声:PCM ステレオ
リージョン:All
収録時間:108:00

《BD5》
Bernstein at 100 バーンスタイン生誕100周年記念~タングルウッド音楽祭
バーンスタイン:
1. 『キャンディード』序曲
アンドリス・ネルソンス(指揮)
ボストン交響楽団

2. プラトン「饗宴」によるセレナーデより第1楽章
五嶋みどり(ヴァイオリン)
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
ボストン交響楽団

3. 交響曲第3番「カディッシュ」より第2楽章第2部「カディッシュ2」
ナディーヌ・シエラ(ソプラノ)
キース・ロックハート(指揮)
ボストン交響楽団
タングルウッド祝祭女声合唱団

4. 「ミサ」よりチェロと管弦楽のための三つの瞑想曲 第3曲
キアン・ソルタニ(チェロ)
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
ボストン交響楽団

5. 『ウェスト・サイド・ストーリー』より
プロローグ/ジェット・ソング/マリア/~あんな男に~私は愛している~/トゥナイト(クインテット)
イザベル・レナード
ジェシカ・ボスク
トニー・ヤスベック
マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)
ボストン交響楽団

6. マーラー:「子供の魔法の角笛」より"歩哨の夜の歌"
トーマス・ハンプソン(バリトン)
アンドリス・ネルソンス(指揮)
ボストン交響楽団

7.コープランド:「アパラチアの春」第7楽章
マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)
ボストン交響楽団

8. ジョン・ウィリアムズ:ハイウッドの幽霊(世界初演)
ヨーヨー・マ(チェロ)
ジェシカ・ジョウ(ハープ)
ジョン・ウィリアムズ(指揮)
ボストン交響楽団

9. マーラー:交響曲第2番「復活」より終楽章
ナディーヌ・シエラ(ソプラノ)
スーザン・グラハム(メゾソプラノ)
アンドリス・ネルソンス(指揮)
ボストン交響楽団
タングルウッド祝祭合唱団

(アンコール)
10. バーンスタイン:『ウェスト・サイド・ストーリー』より"どこかに"
オードラ・マクドナルド
アンドリス・ネルソンス(指揮)
全員参加

[ボーナス]
タングルウッドのバーンスタイン+ビデオ・メッセージ

収録:2018年8月25日、タングルウッド音楽祭(ライヴ)

画面:16:9 ,HD,1080i
音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1
字幕(ボーナス):英独韓日
リージョン:All
収録時間:コンサート:127:00
ボーナス:14:00

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2022年07月28日 17:00