2023年は生誕140年、没後70年!Naxos アーノルド・バックス:交響曲全集&管弦楽作品集(7枚組)
[Naxos Music 公式チャンネルより]
2023年に生誕140年、没後70年となるアーノルド・バックス。数多くの交響曲が書かれた19世紀末から20世紀半ばのイギリスにあって、ケルト文化の影響を感じさせる神秘的・幻想的な作風で根強い人気があります。このボックスでは彼の書いた7曲の交響曲をすべて収録。加えて多くの交響詩を含む管弦楽曲が収録されており、バックスの音楽の魅力にどっぷりと浸ることが出来ます。
ロンドンに生まれたバックスはW.B.イェーツの『ケルトの薄明』に接してアイルランドとケルト文化に魅了され、ダブリンに移り住んで当地の文学サークルで活動したこともあります。バックスのケルトへの関心は自然崇拝や妖精物語、民間伝承や神話といった精神的なもの、世界観へ向けられ、後にアーサー王伝説や北欧神話にも広がってゆきます。彼の交響詩や交響曲の多くはそのような関心が育んだ自然現象や伝説の幻想的な表現で、そこでは静まり返った森、荒れ狂う海、古代遺跡が誘う夢想などが、練達の管弦楽法により、時に印象派音楽、時に映画音楽のような効果を伴って描き出されています。
7つの交響曲は1921年から39年までの時期に書かれました。北方的なものに惹かれていたバックスは1932年にシベリウスと会って意気投合し、第5番をシベリウスに献呈しています。その後も意欲的に創作を続けたバックスですが、第2次世界大戦の勃発後は作品数が激減し、交響曲はシベリウスと同じく第7番が最後となりました。オペラ指揮者としても高く評価されていたデイヴィッド・ロイド=ジョーンズ(1934-2022)が指揮するロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の演奏は、ダイナミックで意欲的なもの。『グラモフォン』など英国内外で高く評価されています。
(ナクソス・ジャパン)
『アーノルド・バックス(1883-1953):交響曲全集&管弦楽作品集』
【曲目】
アーノルド・バックス(1883-1953):
【CD1】…8.553525
1. 交響詩「妖精の丘に」(1909/1921改訂)
2. 交響詩「ファンドの園」(1913-16)
3-5. 交響曲第1番 変ホ長調(1921-22)
【CD2】…8.554093
1-3. 交響曲第2番 ホ短調&ハ長調(1924-26)
4. 交響詩「11月の森」(1917)
【CD3】…8.553608
1-3. 交響曲第3番(1928-29)
4. 管弦楽のための自然詩「幸福の森」(1914-21)
【CD4】…8.555343
1. 悪漢喜劇への序曲(1930)
2. 自然交響詩「ニンフォレプト」(1912-15)
3-5. 交響曲第4番(1930-31)
【CD5】…8.554509
1-3. 交響曲第5番 嬰ハ短調(1931-32)
4. 交響詩「松の木のおはなし」(1931)
【CD6】…8.557144
1-3. 交響曲第6番(1933-35)
4. 交響詩「黄昏に」(1908)
5. 夏の音楽(1921/1932改訂)
【CD7】…8.557145
1. 交響詩「ティンタジェル城」(1917-19)
2-4. 交響曲第7番(1938-39)
【演奏】
デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ(指揮)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
【録音】
Henry Wood Hall, Glasgow, Scotland(UK)
1995年8月…CD2
1996年1月31日…CD1、CD3:4
1996年5月30日…CD3:1-3
1996年5月31日…CD5:1-3
1996年6月31日…CD5:4 初出時よりこの表記
2000年8月24-25日…CD4
Glasgow Royal Concert Hall, Scotland(UK)
2002年8月3-4日…CD6
2002年8月21-22日…CD7
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2022年11月29日 00:00