2022年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール最年少優勝!イム・ユンチャン~ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番《皇帝》、他
米テキサス州フォートワースで行われた2022年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでコンクール史上最年少優勝を果たした18歳のピアニスト、イム・ユンチャン。イムはファイナル・ラウンドで、審査委員長のマリン・オールソップの指揮の下、フォートワース・シンフォニーオーケストラとともに、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番八短調と、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番ニ短調を演奏。また、世界のクラシックファン3万人が参加する人気投票の結果に基づいた「聴衆賞」、現代曲を最も上手く演奏した人に贈られる「最優秀新人賞」も受賞し、3冠に輝いた。
本選で演奏したラフマニノフ協奏曲の映像は、再生回数880万回を記録。
今作は優勝後初のリリースとして、2022年10月に行われた光州交響楽団とのベートーヴェン《皇帝》のライブ録音を収録。
また、イム・ユンチャンが15歳の時に優勝した尹伊桑国際音楽コンクールの名付け元である作曲家の尹伊桑が光州に捧げたオーケストラ曲、イム・ユンチャンが演奏したアンコール曲も収録。
(ユニバーサルミュージック)
【曲目】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770-1827):
1.-3. ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調《皇帝》作品73
尹伊桑 (1917-1995):
4. 交響詩《光州よ、永遠に》
サミュエル・バーバー (1910-1981):
5. 弦楽のためのアダージョ 作品11
アンコール曲
フェデリコ・モンポウ (1893-1987):
6. 庭のおとめたち(《子供の情景》より)
アレクサンドル・スクリャービン (1872-1915):
7. 2つの詩曲 作品69より第1番
8. 3つの小品 作品45より第1番:アルバムの綴り
【演奏】
イム・ユンチャン(ピアノ)[Tr. 1-3, 6-8]
光州交響楽団
ホン・ソグォン(指揮)
<イム・ユンチャン>
2022年第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて、史上最年少(18歳)でゴールド・メダルを受賞、併せて聴衆賞、最優秀新曲演奏賞を受賞。その演奏から現れる「魔法のような力」と「自然で本能的な質」(ラ・セーナ)で、世界中の聴衆を驚嘆させた。審査委員長のマリン・アルソップは「ユンチャンは深い音楽性と驚異的なテクニックを有機的にひとつにすることができる、類稀なアーティストである」と評した。
韓国の始興市生まれ。現在、韓国芸術総合学校に在籍。7歳でピアノを始め、翌年にソウル・アーツ・センターの音楽アカデミーに入学。13歳で韓国芸術英才教育院のオーディションに合格し、教師・指導者のソン・ミンスに出会う。翌年2018年、若いピアニストのためのクリーブランド国際ピアノコンクールで2位及びショパン特別賞を受賞。同年のクーパー国際コンクールでは最少年の参加者として注目を集め、3位と聴衆賞を獲得。クリーブランド管弦楽団との共演の機会を提供される。2019年には最年少の15歳で韓国のユン・イサン国際コンクールで優勝及び二つの特別賞を受賞。
これまで韓国全土で演奏しており、韓国オーケストラ・フェスティバル、韓国交響楽団、水原フィルハーモニー管弦楽団、釜山フィルハーモニー管弦楽団等と共演。また、スペインの韓国文化センターに招かれマドリッドで演奏。韓国放送システムによる「2020韓国の若き芸術家たち」のレコーディングに参加し、同年11月にリリースされた。
2022-2023年のクライバーン優勝者ツアーでは4大陸への訪問を予定し、その中にはアメリカのアスペン音楽祭、ラ・ホヤ音楽協会、パフォーミングアーツ・ヒューストン、アジアではソウル・アーツ・センター、台北の国立コンサートホール、KBS管弦楽団、韓国国立交響楽団、ヨーロッパではウィグモア・ホールとルイ・ヴィトン財団が含まれている。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年12月15日 18:00