Bala Desejo(バーラ・デゼージョ)|ブラジル音楽黄金期の伝統を現代に継承するリオのバンド、話題沸騰のデビュー作『SIM SIM SIM』
2022年のベスト・ブラジリアン・アルバムは間違いなくこれ!
ブラジル音楽黄金期の伝統を現代に継承するリオのバンド、バーラ・デゼージョ(Bala Desejo)の話題沸騰デビュー作『SIM SIM SIM』が遂に発売!
カエターノ・ヴェローゾの2021年作『MEU COCO』を共同プロデュースしたルーカス・ヌネス、ガル・コスタやミルトン・ナシメントと共演するなどいま最も旬といえるゼ・イバーハ、ジャキス・モレレンバウムの娘としても知られるドラ・モレレンバウム、そしてすでにソロ・アルバムもあるジュリア・メストリという、リオデジャネイロの若手4人から成るグループがこのバーラ・デゼージョ(Bala Desejo)だ。
2021年、隔離に辟易し4人で共同生活を始めたことがきっかけで音楽制作がスタート。若き才能たちに吸い寄せられるように、アナ・フランゴ・エレトリコが共同プロデューサーに就任すると、サポート・ミュージシャンだけでも数十名、さらには声だけではあるがカエターノやフーベルといったアーティストに至るまでが大挙参加し、ハウス・スタジオでじっくりと録音。ミックスはレオナルド・マルケスとともに行われた。
アルバムは『LADO-A』『LADO-B』(A面、B面)というかたちで、2度に分けて配信リリース。ブラジルの伝統に根差した豊穣で祝祭感あふれる音楽は、ガル・コスタ、ジルベルト・ジル、ノーヴォス・バイアーノスらが残した名作群を思わせるが、何よりも誰かのフォロワーとも言い切れない確固たるオリジナリティが光る。トロピカリア~70年代のMPB黄金期を現代にアップデートしたというと、いかにもありがちだが、ここまでのクオリティとなると、あのマリーザ・モンチ以来といっても決して過言ではないだろう。2022年のラテン・グラミー最優秀ポルトガル語・コンテンポラリー・ポップ・アルバム賞にもノミネートされるなど、世界的にもすでに話題沸騰で、ここ日本でもブレイクは必至。これからのブラジル音楽における主役となる4人のデビュー作を、ぜひ聞き逃がさないでほしい。
国内盤CD
国内盤LP
輸入盤LP
輸入盤LP<Red Vinyl>
■収録曲
1.エンバーラ・プラ・ヴィアージェン
2.バイリ・ヂ・マスカラス(ヘカルナヴァル)
3.ルア・コマンシ「コマンチ族の満月」
4.クラマ・フロレスタ「森よ、叫べ」
5.ドウラード・ドウラード
6.ネッシ・ソファ「このソファで」
7.ナナ・デル・カバーロ・グランデ「大きな馬の子守唄」
8.シュペッタ
9.ランビ・ランビ
10.パッサリーニャ「小鳥」
11.シン・シン・シン
12.ムイト・ソ
13.クロノファジーア(オ・ペイシ)
14.ファイシャ・テクニカ
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掲載: 2022年12月27日 10:07