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一部世界初録音!ハッキネン&ヘルシンキ・バロック・オーケストラによるクルーセル:『最後の戦士』


[Ondine Records 公式チャンネルより]

クラリネット作品でお馴染み、フィンランドの作曲家クルーセルの『最後の戦士』世界初録音!

フィンランドの製本業者の息子として生まれ、幼い頃から才能を発揮。軍楽隊を経て宮廷楽団の首席クラリネット奏者から指揮者へと登り詰めたクルーセル。G.J.フォーグラーに作曲を師事し、クラリネットのための作品を多数書き上げ、なかでも協奏曲はモーツァルトに並ぶ、この楽器のための重要なレパートリーになっています。

このアルバムには世界初録音となる朗読、合唱、オーケストラのための『最後の戦士』を中心に、クルーセル晩年の3作品が収録されています。
『最後の戦士』はスウェーデンの詩人、評論家エリック・グスタフ・イェイイエル(1783-1847)の詩に触発された曲。古代の英雄オーディンを称え、ヴァイキングを偶像化したこの詩を用いて書かれた大規模な作品で、作曲家が亡くなる前年の1837年12月9日にストックホルム歌劇場で初演されましたが、評価はまちまちであり、その後演奏されることはありませんでした。
《小さな奴隷の少女》はクルーセル唯一の歌劇。娘を失った彼自身の悲痛な思いが込められたという作品で、この序曲も冒頭は重苦しい雰囲気を漂わせていますが、すぐに明るく清澄な旋律が表れます。
ファゴット協奏曲はクルーセル最後の器楽作品で、3オクターブ半の音域を誇ったという彼の娘婿でファゴット奏者フランス・プロイメイエルのために書かれたもの。曲中には、当時ストックホルムで40年ぶりに演奏されたボワエルデューの歌劇《村の新しい領主》の旋律が引用されています。プロイメイエルは宮廷楽団の奏者で同僚たちとしばしばアンサンブルを行い、クルーセルは彼らのために多くの作品を書いています。

アーポ・ハッキネンが指揮するヘルシンキ・バロック・オーケストラがピリオド楽器を用いて未知の作品に光をあてています。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ベルンハルド・ヘンリク・クルーセル(1775-1838):
1. 歌劇《小さな奴隷の少女》 - 序曲(1824)

2-4. ファゴット協奏曲 変ロ長調(1829)
2. Allegro brillante
3. Allegro moderato
4. Polacca

5-14. 『最後の戦士』(1834) - 朗読、合唱、オーケストラのためのデクラメトリウム…世界初録音
5. Introduzione
6. Declamation: I natten tindra blixtarnas sken
7. Ur klostret steg fjarran klockornas klang
8. Dock, Du lever!
9. Valhalla alskling, upphoj din rost!
10. Gangne ar stallbroder mina
11. I natten tindra blixtarnas sken
12. Fran branta fjallet han trotsig ser
13. Kom att rona Valhalls oden
14. Valhalla son, trad fram i Odens sal!

【演奏】
ヤニ・スンナルボリ(ファゴット)…2-4
フランク・スコーグ(朗読)…5-14
アウディ青少年合唱アカデミー…5-14

ヘルシンキ・バロック・オーケストラ(古楽器使用)
アーポ・ハッキネン(指揮)

【録音】
2022年10月16-17日(ライヴ)
Musiikkitalo、ヘルシンキ(フィンランド)

総収録時間:50分


ヘルシンキ・バロック・オーケストラ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年07月05日 00:00