山下達郎『ON THE STREET CORNER 1』｜TOWER RECORDS LOVES...TATSURO YAMASHITA

華麗なるコーラスワークが誘う、多幸感あふれる音景色！！

オリジナルのア・アカペラ曲ではなく、既存のオールディーズナンバーをア・カペラ手法により、新たに命を吹き込んだカバー企画の第1作目。代名詞でもある巧みなコーラスワーク、そして圧巻の一人多重録音を惜しみなく堪能できる衝撃の1枚。凄まじい程に華麗なるコーラスワークから紡ぎ出される”ウォール・オブ・サウンド”。まさに風光明媚、目を閉じればすぐそこに拡がる心地の良いサウンドスケープがもたらす多幸感！原曲の軽快さに加えて、しんしんと降り注ぐ雪景色が感じさせる「REMEMBER ME BABY」の切なさと温かみに胸の高鳴りはとめられません！（タワーレコード 土井 仁志）

達郎さんが一番やりたかったことがこれ！

達郎さんにしかできないであろうリスペクトと情熱が詰まった、一人多重録音のア・カペラカバーアルバム記念すべき第一弾。1950年代から1960年代にかけて、当時「ドゥー・ワップ・スタイル」で歌われていたR&B、ロックンロール、スタンダードから、自身が思い入れ深い楽曲をセレクト。パワフルに躍動する達郎さんのリード・ヴォーカルをこれ一枚で堪能できます！オリジナルは1980年リリースですが、2000年リマスター版は、ジャケット変更、ボーナス・トラックとして、ドゥー・ワップ黄金期の幕開け'54年にヒットした歴史上最初のロックン・ロール・ソングとされるクロウズの(6)収録、50年代を代表する実力派＝ファイブ・キーズが歌ったチャック・ウィリスによる楽曲(2)（2は吉田美奈子の掛け合いあり）のオール・タツローVer.(7)が収録されているのも嬉しい所。（タワーレコード 加藤 信喜）

山下達郎の声だけで創られた狂気的な傑作

3作続く「ON THE STREET CORNER」の記念すべき1作目。50～60年台のドゥー・ワップの名曲たちを山下達郎がアカペラでカバー。達郎さんのことなので、普通にカバーすることは当然無く…オリジナル曲は基本4、5人組のコーラスグループの曲。「リードボーカルに、複数のパートに分かれたコーラスでハーモニーをつける」といったスタイルだが、本作ではリードからコーラス、ファルセットまで達郎さんが1人で務めている。録っては重ね、録っては重ねの狂気の作業を繰り返し「1人多重録音」という達郎さんの代名詞とも言えるスタイルを確立させた記念碑的1枚。こんなことができてしまうのは世界を見渡しても達郎さんだけです。（タワーレコード 渡辺 雄作）