シモーネ・メネセス&フィルハーモニア・チューリッヒによるヴィラ=ロボス最後の大作“アマゾンの森”&グラス:メタモルフォシスI(「アマゾンの流れ」より)
[Alpha Classics 公式チャンネルより]
シモーネ・メネセスが深い共感を持って描き上げる、ヴィラ=ロボス最後の大作「アマゾンの森」
ブラジル出身でパーヴォ・ヤルヴィの助手を務め、現在はフランスを拠点に活躍するシモーネ・メネセス。2019年には初来日を成功させ、2022年にリリースされたドキュメント映像『メタノイア』(Accentus Music)は世界各地でたいへん高い評価を得ています。
近現代とブラジルの作品を得意とする彼女が深い愛情を寄せているのが、晩年のヴィラ=ロボスが映画『緑の館』のために書いた曲を演奏会用に再構成した「アマゾンの森」。
今回はAcademia Brasileira de Músicaの新校訂版から、メネセスが管弦楽とソプラノ独唱のための11曲(約45分)を抜粋、組曲版として収録しています。
全曲版に聴かれる合唱の参加こそないものの、熱帯雨林の厳しい自然と熱量を大オーケストラで表現する音楽を雄大に歌い上げています。
ソプラノ独唱にはメネセスと同じイタリア系ブラジル人のカミラ・プロヴェンツァーレ(プロヴェンサリ)が参加、深みのある歌声を聴かせます。
併せて収録されたのは、フィリップ・グラスがブラジルの創作パーカッション・グループ、ウアクチのために書き下ろし、後に管弦楽版も作成した「アマゾンの流れ」から終曲「メタモルフォシス I」。ループするように繰り返されるリズムが心地よい作品です。
またこのプロジェクトは報道やドキュメント写真で名高いセバスチャン・サルガドとのコラボレーションとなっており、「アマゾンの森」の各曲に対応する美しい写真をサルガドが提供、メネセスのコンサート会場で展示されるほか、このアルバムのブックレットにも掲載されています。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
1-12. エイトル・ヴィラ=ロボス(1887-1959):組曲「アマゾンの森」
1. A floresta 森
2. Em plena floresta 森の中で
3. Pássaro da floresta - Canto I 森の鳥 - 歌 I
4. Dança da natureza 自然の踊り
5. Conspiração e dança guerreira 陰謀と戦士の踊り
6. Veleiros 帆舟
7. Em caminhos para a caçada 狩りのための道で
8. Canção do amor 愛の歌
9. Melodia sentimental センチメンタルなメロディ
10. O fogo na floresta 森の火災
11. Epilogo 終章
12. フィリップ・グラス(1937-):メタモルフォシス I ~「アマゾンの流れ」
【演奏】
カミラ・プロヴェンツァーレ(ソプラノ)…3、6、8、9、11
フィルハーモニア・チューリッヒ
シモーネ・メネセス(指揮)
【録音】
2022年10月 チューリッヒ歌劇場
収録時間: 61分
セバスチャン・サルガド(写真)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年08月10日 00:00