レイチェル・ポッジャー&ブレコン・バロック/J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 リイマジンド(SACDハイブリッド)
ポッジャーの快挙!「ゴルトベルク」室内管弦楽のための新編曲版登場!
バロック・ヴァイオリン現代随一の名手として、実演録音共に刺激的な活動で世界中の音楽ファンを楽しませてくれるレイチェル・ポッジャー。2007年に彼女が組織したブレコン・バロックとの久しぶりのアルバムは、なんと「ゴルトベルク変奏曲」の新編曲版です。イギリス出身の鍵盤奏者・指揮者で、現在はオーストラリアを中心に活躍するチャド・ケリーによる、「リイマジンド」と呼ばれる一歩踏み込んだ編曲は、原曲の素材を最大限生かしながら、「もしバッハがこの作品を編曲したら?」を基本的なコンセプトとして進められたもの。バッハが残した他の作品を参考に、例えば冒頭のアリアはヴァイオリンとオブリガート・チェンバロによる緩徐楽章風に始められ、以降ポッジャーのヴァイオリンを中心としながら、トリオ・ソナタ風、フルート・ソナタ風、室内協奏曲風、チェンバロ協奏曲風と、変奏ごとに趣向を変えて様々な顔を見せてくれます。また第30変奏やアリア・ダ・カーポなどでの木管楽器の扱いに特徴的なモダンな手法もアクセントとなり、古楽器の響きが絶妙な効果も与えてたいへん新鮮。名編曲の多い「ゴルトベルク」の中でも異色かつ出色の出来栄えと言えるでしょう。編曲者のケリーは古楽の鍵盤奏者としても活躍しており、ガーディナーやピノックとも共演を重ねた経歴の持ち主。今回もチェンバロで録音に参加し、ポッジャーほか名手揃いのアンサンブルをがっちりと支える頼もしい演奏を聴かせます。
(ナクソス・ジャパン)
[日本語解説付き]
※国内仕様盤日本語解説…澤谷夏樹
【曲目】
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)/チャド・ケリー:
ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 リイマジンド
【演奏】
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)
使用楽器…ジェノヴァのペザリニウス1739年製作オリジナル楽器
ブレコン・バロック(古楽器使用)
ヒュー・ダニエル(ヴァイオリン)、ジェーン・ロジャース(ヴィオラ)、
アレクサンダー・ロルトン(チェロ)、ジャン・スペンサー(ヴィオローネ)
ケイティ・バーチャー(フルート)、ダニエル・ランティエ、レオ・ドゥアルテ(オーボエ)
インガ・クラウケ(ファゴット)
チャド・ケリー(チェンバロ)
使用楽器…イオアネス・ルッカース1628年製造フランドル式マニュアル2段鍵盤に
基づく1999年アンドルー・ウッダーソン復元楽器
【録音】
2022年9月17-19日 セント・ジョンズ教会、アッパー・ノーウッド、ロンドン
収録時間: 81分
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2023年08月30日 18:00