上岡敏之&コペンハーゲン・フィル~R.シュトラウス:オーボエ協奏曲、ホルン協奏曲、組曲『町人貴族』
上岡敏之が2016年から首席指揮者を務めるコペンハーゲン・フィルとの初CDが登場。洒落た選曲と演奏者の劇場的センスも活きた、粋で魅力的なアルバムです。
ドイツ各地の劇場とオーケストラのポストを歴任してきた上岡にとってリヒャルト・シュトラウスは自家薬籠中のレパートリーの一つ。ここに収録されているのは、楽団の首席奏者をソリストに立てた協奏曲を2篇と、各パートにソリスティックな見せ場が多く、室内楽的なアンサンブル能力を要する組曲『町人貴族』という、楽団の規模に合わせ、その能力を活かした巧みな選曲です。
コペンハーゲン・フィルはコペンハーゲンの名所チボリ公園のホールで演奏するために、作曲家ハンス・クリスチャン・ロンビが主導して1843年に創設された楽団を起源とし、現在は65名の楽団員を擁して年間120回ほどの公演を行っています。管弦楽のレパートリーに加え、国立歌劇場や王立劇場の舞台上演でも定期的に演奏。また夏の間は創設以来の伝統でチボリ公園のホールでの演奏会も行っています(その際は「チボリ交響楽団」の別名を使用)。ホルンのカイディングは1993年から、オーボエのフォスダルは2003年から、楽団の首席奏者(ソロ奏者)を務めています。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
R.シュトラウス:
1-3. オーボエ協奏曲 Trv 292
1. I. Allegro moderato
2. II. Andante
3. III. Vivace – Allegro
4-6. ホルン協奏曲第1番 Op. 11
4. I. Allegro
5. II. Andant
6. III. Allegro
7-15. 組曲『町人貴族』
7. Ouverture zum 1. Aufzug (Jourdain - der Bürger) 第1幕への序曲(町人ジュルダン)
8. Menuett メヌエット
9. Der Fechtmeister 剣術の先生
10. Auftritt und Tanz der Schneider 仕立て屋の登場と踊り
11. Das Menuett des Lully リュリのメヌエット
12. Courante クーラント
13. Auftritt des Cleonte (nach Lully) クレオントの登場(リュリの音楽による)
14. Vorspiel zum 2. Aufzug (Intermezzo) (Dorantes und Dorimene Graf und Marquise) 第2幕への前奏曲(間奏曲)(伯爵ドラントと公爵夫人ドリメーヌ)
15. Das Diner (Tafelmusik und Tanz des Küchenjungen) 晩餐(食卓の音楽と料理人の踊り
【演奏】
上岡敏之(指揮)
コペンハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団
アンドレアス・フォスダル(オーボエ)…1-3
ヤコブ・カイディング(ホルン) …4-6
【録音】
2019年2月18-21日、2021年3月23-27日Konservatoriets Koncertsal(デンマーク)
総収録時間:77分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年10月11日 00:00