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世界初録音!アンデシュ・パウルソン『ソプラノ・サクソフォーンのための孤独の詩』(SACDハイブリッド)~コロナ禍に生まれた新作委嘱23曲!

アンデシュ・パウルソン

全作品アンデシュ・パウルソンによる世界初録音!
コロナ禍に生まれたソプラノ・サクソフォーンのための新作委嘱23曲!

2019年に確認された新型コロナウィルスは、瞬く間にひろがり、世界中に人的、社会的、経済的な打撃を与えました。音楽界も例外ではなく、コンサートやツアーといった活動は停止され、音楽家とりわけフリーランスの人たちは生計の手段を奪われてしまいました。一方、COVID-19 のパンデミックによるロックダウンの間に音楽家たちの芸術面の意欲は一層高まり、家にとどまっていた作曲家たちは、インスピレーション豊かなな作品を次々と作っていきました。「ソプラノ・サクソフォーンのための孤独の詩」は、戸川ひよりの『孤独の歌』(BIS SA-2533)と同様、「COVID-19 パンデミックに対するポジティヴな反応」として、スウェーデンのサクソフォーン奏者のアンデシュ・パウルソンがスタートさせたプロジェクトです。

パウルソン(1961-)は、コントロールのむずかしいとされるこの楽器を自在に操る技術とセンスを備え、世界でもっとも優れたソプラノ・サクソフォーン奏者のひとりと認められています。1993年にネルソン・マンデラがノーベル平和賞を受賞した際には祝いの祝典で演奏しました。パウルソンは作曲家としても活動し、フィリピンのダンジューガン島のサンゴ礁を保全する運動に捧げる混声合唱曲《Danjuran Sanctuary(ダンジューガン・サンクチュアリ)》をはじめとする作品を発表してきました。

「孤独の詩」のプロジェクトで彼は、スウェーデンと国外の作曲家たちに作品を委嘱しました。トマス・シマク(1958-)はアルバニア出身でイギリス在住、ジョン・コリリアーノ(1938-)とステラ・スン(1959-)はアメリカ、アド・ヴァメス(1953-)はオランダの作曲家です。

ブリッタ・ビューストレムの《Later the Same Day(その日の後で)》など14曲が2021年に、ヴィクトリア・ボリソワ=オッラス(1969-)の《Daybreak on Skeppsholmen(シェップスホルメン島の夜明け)》など16 曲が2022 年に初演されました。このアルバムには、その初演曲から選んだ作品が、王立ストックホルム音楽大学で行ったセッションの録音で収録されています。

パウルソンの友人アンデシュ・ヒルボリが2 つのソプラノ・サクソフォーンのために書いた《Shared Soli-tude(分かちあう孤独)》の2 曲は、ヒルボリの子、テオ・ヒルボリとの共演で演奏されます。ビューストレムの《Later the Same Day(その日の後で)》の方は、両パートともパウルソンが演奏しました。ノルウェーの作曲家シェル・ペーデルが、グレタ・トゥンベリの国連でのスピーチからインスピレーションを得たという《How Dare You?(よくもそんなことを)》は、アボリジニの楽器ディジュリドゥとのデュエットのために書かれ、パウルソンの南アフリカの友人、ブルース・コプリーがセッションに参加しました。
(キングインターナショナル)

『ソプラノ・サクソフォーンのための孤独の詩』
【曲目】
1.フレードリク・ホーグベリ(1971-):Orphan Elephant (親のない子象)(2021)
2.スティーヴ・ドブロゴス(1956-):The Gracenotes(装飾音符)(2021)
3.ヴィクトリア・ボリソワ=オッラス(1969-):Daybreak on Skeppsholmen(シェップスホルメン島の夜明け)(2022)
4.アンドレーア・タッロディ(1981-):…of days gone by…(…過ぎた日々の…)(2021)
5.ユーハン・ハンメルト(1953-):Lontano(ロンターノ)(2021)
6.アンデシュ・ヒルボリ(1954-):Shared Solitude 1(分かちあう孤独 1)(2021)(2 つのサクソフォーンのための)*
7.トマス・シマク(1958-):Soliloquy V(I 独り言 VI)(2021)
8.アンデシュ・ヒルボリ(1954-):Shared Solitude 2(分かちあう孤独 2)(2021)(2 つのサクソフォーンのための)*
9.アンナ=レーナ・ラウリン(1962-):Dawn(夜明け)(2022)
10.パウラ・アーヴ・マルムボリ・ウォード(1962-):Growing, coming, filling up(成長し、やってきて、いっぱいに満たす)(2022)
11.ブー・ハンソン(1950-):Memories(記憶)(2022)
12.ジョン・コリリアーノ(1938-):And the People Stayed Home(そして人々は家にいた)(2021)
13.ステラ・スン(1959-):Soliloquy(独り言)(2021)
14.アド・ヴァメス(1953-):Inspired by Nile Rodgers(ナイル・ロジャーズにインスパイアされて)(2022)
15.アン=ソフィ・セーデルクヴィスト(1956-):Solitude(孤独)(2021)
16.ビョルン・クルーセ(1946-):amber soliloquy(琥珀の独り言)(2022)
17.スヴァンテ・ヘンリソン(1963-):Crux(核心)(2021)
18.アンデシュ・ニルソン(1954-):Splendid Isolation(すばらしい孤独)(2022)
19.トマス・リンダール(1953-):Nattuggla(宵っぱり)(2022)
20.マリー・サミュエルソン(1956-):Piece to Anders from Marie(マリーからアンデシュへの小品)(2021)
21.ヨリエン・ダーフゴード(1964-):Iridescence(彩雲現象)(2022)
22.シェル・ペーデル(1954-):How Dare Y ou?(よくもそんなことを)(2021)(サクソフォーンとディジュリドゥのための)**
23.ブリッタ・ビューストレム(1977-):Later the Same Day(その日の後で)(2021)(2 つのサクソフォーンのための)

【演奏】
アンデシュ・パウルソン(ソプラノ・サクソフォーン)
テオ・ヒルボリ(ソプラノ・サクソフォーン)*
ブルース・コプリー(ディジュリドゥ)**

【録音】
2023年1月2、4&6日
王立ストックホルム音楽大学、ストックホルム(スウェーデン)

制作:アンデシュ・パウルソン、ハンス・キプファー
録音エンジニア:ハンス・キプファー

DSD
5.0 Surround sound
マルチチャンネル
BIS ecopak
85'40

カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)

掲載: 2023年11月01日 00:00