ベフゾド・アブドゥライモフ『父祖たちの影~プロコフィエフ、ラヴェル、サイダミノヴァ』~来日公演でも披露されたプログラム!
[Alpha Classics 公式チャンネルより]
アブドゥライモフの幅広さを実感するALPHA第2弾は、来日公演でも披露された意欲的プログラム!
2009年のロンドン国際ピアノ・コンクールで優勝して以降、着実に演奏経験を重ねてきたウズベキスタン出身の新世代ピアニスト、ベフゾド・アブドゥライモフ。
ムソルグスキー『展覧会の絵』とドビュッシー『子供の領分』にショパンの24の前奏曲を組み合わせた2021年のALPHAデビュー盤に続く待望の第2弾は、2023年6月に東京で行われたリサイタルで披露された演目。
個性的な小品が続くプロコフィエフ『ロメオとジュリエット』と神秘的な三つの章からなるラヴェル『夜のガスパール』という対照的な2作の間に、同じウズベキスタン出身でソ連時代から活躍する作曲家ディロロム・サイダミノヴァの作品を挟んだ意欲的なプログラムです。
抜群のコントロールで各作品の機微を鮮やかに浮き彫りにしながら、全体としてスケール豊かな音楽を紡いでゆく解釈は聴きどころ満載。
サイダミノヴァの作品は故郷の古都ブハラを古代まで遡りながら描出する組曲で、アブドゥライモフは楽章ごとに異なる音響構成を鮮やかに描き分け、スリリングな展開から詩情豊かな余韻まで多彩な味わいを堪能させてくれます。
静謐さと蠱惑な絢爛さの間を自在に行き来する『夜のガスパール』での幅広い表現と的確な構成力も隅々まで耳を惹く解釈。彼の新たな一面に驚かされる1枚です。
(ナクソス・ジャパン)
『父祖たちの影~プロコフィエフ、ラヴェル、サイダミノヴァ』
【曲目】
1-10. セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):
『ロメオとジュリエット』からの10の小品 Op.75
1. 民衆の踊り
2. 情景
3. メヌエット
4. 少女ジュリエット
5. 仮面
6. モンタギュー家とキャピュレット家
7. 修道士ロレンツォ
8. マーキュシオ
9. 百合を手にした少女たちの踊り
10. 別れの前のロメオとジュリエット
11-18. ディロロム・サイダミノヴァ(1943-):古代ブハラの壁
11. Mosque Kalon カラーン・モスク
12. Samanid Kingdom サーマーン王朝
13. Tomb of Ismail Samani イスマイル・サマニ廟
14. Domes 数々の円蓋
15. Minaret of Death 死の尖塔
16. Stars over Bukhara ブハラを覆う星空
17. Shadows of Ancestors 父祖たちの影
18. At the Walls of Ancient Bukhara 古代ブハラの壁
19-21. モーリス・ラヴェル(1875-1937):夜のガスパール
19. 水の精(オンディーヌ)
20. 絞首台
21. スカルボ
【演奏】
ベフゾド・アブドゥライモフ(ピアノ)
【録音】
2023年6月、テルデックス・スタジオ、ベルリン
収録時間: 70分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年11月29日 00:00