コパチンスカヤと友人たち『Take 3 ~プーランク、バルトーク、シェーンフィールド、ニキフォル』
[Alpha Classics 公式チャンネルより]
コパチンスカヤと友人たちのトリオで聴く、東からの風
パトリツィア・コパチンスカヤのALPHAデビュー盤であり、様々なアーティストとの二重奏を集めて大きな話題となった『Take Two』から10年。そのアルバムにも参加したクラリネット奏者のレト・ビエリと、こちらも長年の盟友ポリーナ・レシチェンコとの共演による『Take 3』が登場しました。タイトルはもちろん、デイヴ・ブルーベックの演奏で知られる名曲「Take Five」にちなんだものと思われますが、このアルバムでも奏者が3人ということに加え三拍子が重要なテーマとなっています。プログラムはプーランクとバルトークの作品を中心としたものですが、コパチンスカヤならではのはち切れんばかりのダイナミックな表現はそのルーツに深く切り込み、これらの作品がオーストリアなどのワルツのみならず、東欧の伝承曲やクレズマー、ロマなどと深い関連があることを際立たせています。またジャズやフォークなどのイディオムを取り込むクロスオーヴァーな作風で知られるアメリカの作曲家ポール・シェーンフィールドの作品を収録しているほか、ルーマニアのシェルバン・ニキフォルによる小品にはイリヤ・グリンゴルツなどのゲストも参加、アルバムに色を添えています。
※ 国内仕様盤日本語解説…伊東信宏
(ナクソス・ジャパン)
国内盤には、原盤解説日本語訳付
解説…伊東信宏
【曲目】
フランシス・プーランク(1899-1963):
1. IV. ためらいのワルツの動機 ~『城への招待』 F.P. 138
ポール・シェーンフィールド(1947-):
2-5. クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのための三重奏曲
プーランク:
6. VIII. ボストンのテンポで ~『城への招待』 F.P. 138
7. ヴァイオリンとピアノのためのバガテル ニ短調
8. XVI. 狂おしく速く陽気に ~『城への招待』 F.P. 138
9-11. クラリネット・ソナタ FP.184
12. XIII. タランテッラのテンポで ~『城への招待』 F.P. 138
ベラ・バルトーク(1881-1945):
13. ヴァイオリンとピアノのためのブルレスク Op. 8c-2
プーランク:
14. XII. 非常に速く、非常にいたずらっぽく ~『城への招待』 F.P. 138
バルトーク:
15-17. ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのコントラスツ Sz. 111
プーランク:
18. XI. タンゴ ~『城への招待』 F.P. 138
シェルバン・ニキフォル(1954-):
19. クレズマー・ダンス
【演奏】
パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)
レト・ビエリ(クラリネット)
ポリーナ・レシチェンコ(ピアノ)
イリヤ・グリンゴルツ(ヴァイオリン)…19
ルスラン・ルツィック(ダブルベース)…19
【録音】
2020年11月 SRF放送チューリヒ・スタジオ、スイス
収録時間: 66分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年12月06日 15:00