ドッズ&ルツェルン祝祭弦楽合奏団『イーストバウンド~シューマン、ドヴォルザーク、シュレーカー(弦楽のための作品集)』
俊英ダニエル・ドッズ率いる名門ルツェルン祝祭弦楽合奏団が描く、ロマン派弦楽合奏の魅力。
ルツェルン祝祭弦楽合奏団は、ルツェルン音楽祭のためのアンサンブルとして、ルドルフ・バウムガルトナーとヴァイオリンのヴォルフガング・シュナイダーハンが1956年に組織し、バロック音楽演奏の名門として戦後のバロック・ブームの一翼を担いました。2012年からは、ナタイン・ミルシテインに「まるでパガニーニの孫のようだ」と絶賛されたというダニエル・ドッズがコンサートマスター及び音楽監督の任にあり、録音面では2020年には五嶋みどりがベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲録音のパートナーに選んで世界的に注目を浴びていました。このコンビは、2022年にソニークラシカルからモーツァルト「ハフナー・セレナード」をリリースし、チェロのラファエラ・グロメスとのアルバムを経て、今回が3枚目のアルバムとなります。
このアルバム『イーストバウンド』では、ドヴォルザークの弦楽セレナードを核に置き、編曲を含む魅惑的なロマン派の弦楽オーケストラのための作品を録音しています。収録されている名品の中には、数年前にルツェルン祝祭弦楽合奏団によって再発見された、メンデルスゾーンの弟子であるフリードリヒ・ヘルマンによってピアノ連弾曲から野心的な交響曲スタイルに巧みに編曲されたシューマンの「東洋の絵」、シューマンではもう一つ、美しいピアノ4手用の曲をヨハン・スヴェンセンが巧みに編曲した静かで夢のような「夕べの歌」、2020年にマルティン・ブラウンが編曲したドヴォルザークの弦楽四重奏曲第5番から第2楽章「アンダンテ」の世界初録音があります。アルバムは、オーストリアの作曲家フランツ・シュレーカーによる活気に満ちた「スケルツォ」で締めくくられており、ダンスのようなダイナミクスと活気に満ちたメロディーは、ドヴォルザークを彷彿とさせます。
(ソニーミュージック)
【曲目】
シューマン:ピアノ連弾のための東洋の絵「6つの即興曲」 Op.66(フリードリヒ・ヘルマン編曲による弦楽合奏版)
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第5番ヘ短調Op.9 ~ 第2楽章:アンダンテ (マルティン・ブラウン編曲による弦楽合奏版)※世界初録音
ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調 Op.22/B.52
シューマン:夕べの歌 Op.85-12[子どものための12の4手用曲集より](ヨハン・スヴェンセン編曲による弦楽合奏版)
シュレーカー:弦楽のためのスケルツォ
【演奏】
ダニエル・ドッズ(音楽監督)
ルツェルン祝祭弦楽合奏団
【録音】
2020年6月20-21日、ルツェルン・カルチャー・コングレスセンター
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2024年01月26日 12:00