ムニエ&ヴォクス・ルミニス、フライブルク・バロック管/バッハ、テレマン:昇天祭のための教会カンタータ
[Alpha Classics 公式チャンネルより]
ナチュラル金管も絶好調! 昇天祭を寿ぐバッハとテレマン3傑作に聴くアンサンブルの妙
各パート2~3人の小編成で古楽シーンを牽引する名歌手が集い、欧州各地の古楽祭を中心に見事なアンサンブル歌唱を聴かせてきたヴォクス・ルミニス。世界的古楽器オーケストラのフライブルク・バロック管弦楽団との共演による今回のアルバムでは、十字架で亡くなった後に復活した救世主イエスが天に上げられたことを祝う昇天祭のため、バッハとテレマンが残した3傑作をとりあげます。
トランペットとティンパニが祝祭感を盛り上げるバッハの活動後期の充実作「昇天祭オラトリオ」は、大編成の迫力に甘んじない緩急自在の音作りのしなやかさが圧巻。残る2作はそれぞれテレマンがハンブルクの、またバッハがライプツィヒの音楽監督職に就いて間もない時期の作で、いずれもふくよかなナチュラルホルンの響きが美しい1720年代の名品。
高音域まで見事なナチュラル金管の美音もさることながら、コンサートマスターに迎えられた名手ライラ・シャイエークを筆頭に、ヴィオラの朝吹園子、バスーンのシャビエル・サフラ、リュートのリー・サンタナら器楽勢も鮮やかなサポートを聴かせます。
ヘレヴェッヘとの共演でも名唱が多いズュジ・トートやバッハ・コレギウム・ジャパンでも活躍する水越 啓、近年躍進めざましいアレクサンダー・チャンスら歌手勢も俊才揃いなのはヴォクス・ルミニスならでは。
ドイツ語圏の春を寿ぐ充実の音楽を通じて欧州最前線の古楽シーンの活況に触れられる素晴しいアルバムの登場です。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
1-9. 教会カンタータ「御国にまします神を讃えよ」 BWV 11(昇天祭オラトリオ)
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
10-17. 教会カンタータ「我いざ旅立たん、我が父のもとへ」 TWV 1:825
※ 世界初録音
バッハ:
18-22. 教会カンタータ「ただキリストの昇天によりてのみ」BWV 128
【演奏】
ヴォクス・ルミニス(独唱・合唱)
独唱:フィオラ・ブラッヘ、ズュジ・トート(ソプラノ)
アレクサンダー・チャンス、ウィリアム・シェルトン(カウンターテナー)
ラファエル・ヘーン(テノール)
ゼバスティアン・ミルス、トビアス・ヴィッキー(バス)
フライブルク・バロック管弦楽団(古楽器使用)
コンサートマスター: ライラ・シャイエーク(ヴァイオリン)
リオネル・ムニエ(バス、指揮)
【録音】
2022年5月 聖ペトロ&パウロ福音教会、ゲニンゲン(ドイツ南西部バーデン=ヴュルテンベルク州)
収録時間: 65分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2024年03月05日 00:00