ラハフ・シャニ&ロッテルダム・フィル/ブルックナー:交響曲第5番(ノーヴァク版)
ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書・帯付き
若き才人指揮者ラハフ・シャニが導き出した、ブルックナーの「静」と「動」を対比させ、理想的とも言える誠実なアプローチによる濃厚かつ明澄な響き
現在30代半ばのラハフ・シャニは、2017/18シーズンにはウィーン交響楽団の首席客演指揮者、2018年9月にヤニック・ネゼ=セガンより引き継ぎ、楽団史上最年少でロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任、2021年シーズンからはイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督、2026年9月からミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任という、すばらしい経歴で話題をさらっています。
ラハフ・シャニは、イスラエルの若きコントラバス奏者として初めてブルックナーの音楽に出会いました。彼はブルックナーの壮大な音楽というだけでなく、その雰囲気と構想も賞賛しています。2023年リリースの《ブルックナー:交響曲第7番》では、「これは、ラハフ・シャニの音楽の構想とオーケストラでの実現の両方の点において、素晴らしい録音です。それは動機ごとに大きくなり、導線の脈が安定しており、さらに大きな全体の主題と展開は柔軟で自由に流れている」と、グラモフォン誌から高い評価を得ています。この《交響曲第5番》を録音した。ラハフ・シャニはブルックナーについてのインタビューで「ブルックナーの音楽には、音楽の歴史を振り返って包括するだけでなく、非常に前向きで未来を見る感覚もあります。ブルックナーと宗教、神、精神性との関係について語ることができます。そしておそらくこれには、音楽の雰囲気に最も影響を与えるのは、美しいメロディーラインとカンタービレとその継続的な感覚でもあります…私は決して特定の解釈を押し付けようとはしません…私は音楽が流れ、発展し、変化するのを好むのです… 正しいか間違っているかはありません。ブルックナーは、彼がこれを言いたかったのか、それとも別のことを言いたかったのかを私たちが尋ねるためにここにいるわけではありません。彼はこうしたものをはるかに超えた音楽、人間の深い感情を伝える音楽を書きました」と、語っています。
そうしたラハフ・シャニのプルックナーは、理想的とも言える誠実なかつ柔軟なアプローチによるもので、「静」の明澄な響き、「動」のズービンメータやバレンボイムのような濃厚さ融合を求め、重要な進行方向が決して視界から失われないように慎重に注意しながら、より作品の更なる深みを表現していきます。
ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書・帯付き
日本語解説書には、国際ブルックナー協会会員である石原勇太郎氏による書き下ろし解説、オリジナル・ブックレットの作品解説の日本語訳を掲載。
(ワーナーミュージック)
【収録曲】
ブルックナー:交響曲 第5番 変ロ長調WAB.105(1954年出版ノヴァーク校訂版)
1. I. Adagio - Allegro moderato(アダージョ - アレグロ)
2. II. Adagio. Sehr langsam(アダージョ、非常にゆっくりと)
3. III. Scherzo - Molto vivace(スケルツォ - モルト・ヴィヴァーチェ)
4. IV. Finale. Adagio - Allegro moderato(フィナーレ、アダージョ - アレグロ・モデラート)
【演奏】
ラハフ・シャニ(指揮)
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
2021年8月24-27日、ロッテルダム、デ・ドゥーレン
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ANTON BRUCKNER
掲載: 2023年04月14日 12:00