ロベルト・アラーニャ『ワーナークラシックス・オペラ全曲版録音集』(33枚組)

ポスト3大テノールと呼ばれ、突出した歌唱力と演技力で、情熱、優雅さ、ダイナミズムを兼ね備えた、オペラ好きで知らない人はいないという人気を誇る、現代を代表するテノール歌手の1人、ロベルト・アラーニャ。その抒情的な歌唱スタイルで世界のオペラ・ファンを魅了したワーナーへのオペラ録音全集

1990年にスカラ座、1992年にコヴェント・ガーデン、1996年にメトロポリタン歌劇場にデビュー。1994年に英国ロイヤル・オペラでのグノーの「ロメオとジュリエット」のロメオ役で大成功をおさめローレンス・オリヴィエ賞を受賞し、そこからはスター街道まっしぐら。ウィーン、スカラ、ロイヤルは当然ながら頻出し、デビュー以来30年以上活躍を続けています。
1963年にシチリア人の両親のもとパリ近郊で生まれた彼は、1988年にフィラデルフィアのパヴァロッティ・コンクールで優勝し、その後ロンドンでプッチーニの『ラ・ボエーム』で歌い、オペラ誌によって「新世代のイタリアのテナー」と称賛。彼の慣用的なフレージングと語法は、グノー、ビゼー、マスネなどのフランスの作曲家の作品で常に高い評価を得ており、一方、ヴェルディの『ドン・カルロス』のフランス語オリジナル版では、「アラーニャは、ドン・カルロスを歌うために生まれてきたのかもしれない…彼の才能を発揮する理想的な手段であることが証明された」とグラモフォン誌は結論づけ、ニューヨーク・タイムズは「彼の強烈に抒情的でありながら洗練された歌唱は真の啓示だった」と評しました。アラーニャのキャリアとレパートリー、彼の芸術性の独特の即時性と詩性を反映したこの33CDボックスには、エラート、旧EMIクラシックス、旧ヴァージン・クラシックス、ワーナークラシックスからリリースされた彼のオペラ全曲版録音すべてが含まれています。
また、アラーニャの歌唱を引き立てたアントニオ・パッパーノの指揮は、パッパーノはさまざまなレパートリーに挑み全ての旋律に愛情を注ぎこみ、見事なオペラ芸術が組み立てられています。
※歌詞対訳は付属しておりません。
(ワーナーミュージック)

【曲目】
《CD1-3》
ビゼー:歌劇『カルメン』全曲(シュダンス版)
[演奏]アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)
ロベルト・アラーニャ(テノール)
トーマス・ハンプソン(バリトン)
インヴァ・ムーラ(ソプラノ)、他
レゼレマン合唱団、
トゥールーズ・キャピトール管弦楽団
ミシェル・プラッソン(指揮)
[録音]2002年2-3月、トゥールーズ、アル=オ=グラン

《CD4-5》
ドニゼッティ:歌劇『愛の妙薬』
[演奏]マリエッラ・デヴィーア(ソプラノ)
ロベルト・アラーニャ (テノール)
ピエトロ・スパニョーリ (バリトン)
ブルーノ・プラティコ (バス・バリトン)、他
タリス室内合唱団、イギリス室内管弦楽団
マルチェッロ・ヴィオッティ(指揮)
[録音]1992年10月、ロンドン、オール・セインツ教会

《CD6-7》
ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』(フランス語版)
[演奏]ナタリー・デセイ(ソプラノ)
ロベルト・アラーニャ(テノール)
リュドヴィク・テジエ(バリトン)
マルク・ラオ(テノール)、他
リヨン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
エヴェリーノ・ピド(指揮)
[録音]2002年1月、リヨン国立歌劇場

《CD8-10》
グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』
[演奏]ロベルト・アラーニャ(テノール)
アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)
ジョセ・ヴァン・ダム(バリトン)
サイモン・キーンリーサイド(バリトン)、他
トゥールーズ・キャピトール管弦楽団&合唱団
ミシェル・プラッソン(指揮)
[録音]1995年8月、トゥールーズ

《CD11-12》
マスネ:歌劇『ウェルテル』
[演奏]ロベルト・アラーニャ(テノール)
アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)
トーマス・ハンプソン(バリトン)
パトリシア・プティボン(ソプラノ)、他
ティフィン児童合唱団、ロンドン交響楽団
アントニオ・パッパーノ(指揮)
[録音]1995年8月、ロンドン、アビイロード・スタジオ

《CD13-15》
マスネ:歌劇『マノン』
[演奏]ロベルト・アラーニャ(テノール)
アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)
ジョセ・ヴァン・ダム(バリトン)、他
ベルギー・モネ王立歌劇場管弦楽団&合唱団
アントニオ・パッパーノ(指揮)
[録音]1999年4-5日、ブリュッセル、シルク・ロワイアル

《CD16》
マスネ:歌劇『ナヴァラの娘』
[演奏]アレクサンドラ・クルザク(ソプラノ)
ロベルト・アラーニャ(テノール)
ゲオルギー・アンドグラーゼ(バス)、他
ニューヨーク・コラール・アンサンブル
ニューヨーク・オペラ管弦楽団
アルベルト・ヴェロネージ(指揮)
[録音]2011年11月1-2日、ニューヨーク州立大学パーチェス校
2017年3月4-5日、パリ、ダヴー・スタジオ
2017年5月21日、ロンドン、オール・セインツ教会

《CD17-19》
オッフェンバック:歌劇『ホフマン物語』(マイケル・ケイ校訂版)
[演奏]ロベルト・アラーニャ(テノール)
ナタリー・デセイ(ソプラノ)
スミ・ジョー(ソプラノ)
レオンティーナ・ヴァドゥーヴァ(アントニーア)、他
リヨン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
ケント・ナガノ(指揮)
[録音]1994-1996年、リヨン国立歌劇場

《CD20-21》
プッチーニ:歌劇『ボエーム』
[演奏]ロベルト・アラーニャ(テノール)
レオンティーナ・ヴァドゥーヴァ(ソプラノ)
トーマス・ハンプソン(バリトン)
デイヴィッド・キーンリーサイド(バリトン)
サミュエル・レイミー(バリトン)、他
フィルハーモニア管弦楽団、ロンドン・ヴォイセズ、
アントニオ・パッパーノ(指揮)
[録音]1995年8月、ロンドン、アビイロード・スタジオ

《CD22-23》
プッチーニ:歌劇『つばめ』
[演奏]ロベルト・アラーニャ(テノール)
アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)
ウィリアム・マッテウッツィ(テノール)
パトリツィア・チョーフィ(ソプラノ)、他
ロンドン・ヴォイセズ、ロンドン交響楽団
アントニオ・パッパーノ(指揮)
[録音]1996年、ロンドン、アビイロード・スタジオ

《CD24-25》
プッチーニ:歌劇『トスカ』
[演奏]ロベルト・アラーニャ(テノール)
アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)
ルッジェーロ・ライモンディ(バス)
マウリツィオ・ムラーロ(バス)、他
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
アントニオ・パッパーノ(指揮)
[録音]2000年8月16-27日、ロンドン、アビイロード・スタジオ

《CD26-28》
プッチーニ:三部作
歌劇『外套』『修道女アンジェリカ』『ジャンニ・スキッキ』
[演奏]ロベルト・アラーニャ(テノール)
アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)
カルロ・グエルフィ(バリトン)
マリア・グレギーナ(ソプラノ)
ニール・シコフ(テノール)
クリスティーナ・ガイヤルド=ドマス(ソプラノ)
ジョゼ・ヴァン・ダム(バリトン)、他
ロンドン・ヴォイセズ、ロンドン交響楽団
アントニオ・パッパーノ(指揮)
[録音]1997年7-8月、ロンドン、リンドハーストホール

《CD29-31》
ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロス』(フランス語5幕版)
[演奏]ロベルト・アラーニャ(テノール)
トーマス・ハンプソン(バリトン)
カリタ・マッティラ(ソプラノ)
ジョセ・ヴァン・ダム(バリトン)、他
パリ管弦楽団、シャトレ座合唱団、
アントニオ・パッパーノ(指揮)
[録音]1996年3月、パリ、シャトレ座でのライヴ

《CD32-33》
ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』
[演奏]ロベルト・アラーニャ(テノール)
アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)
トーマス・ハンプソン(バリトン)
イルデブラント・ダルカンジェロ(バス)、他
ロンドン・ヴォイセズ、ロンドン交響楽団
アントニオ・パッパーノ(指揮)
[録音]2001年8-9月、ロンドン、アビイロード・スタジオ