ゲルト・シャラー&フィルハーモニー・フェスティヴァ/ブルックナー: 交響曲第4番“ロマンティック”(1888年版)=いわゆる改訂版!
ブルックナーの交響曲第4番
悪名高かった1888年版(改訂版)の評価に
シャラーが一石を投じた衝撃の新録音!
ブルックナーの交響曲全稿録音を目指しているゲルト・シャラーとフィルハーモニー・フェスティヴァが交響曲第4番の1888年版に挑戦しました。これまで1874年版(PH 22010)と「村の祭」付1878/80年版 (PH 13049)を録音しましたが、3枚目は同曲でもっとも問題があるとされる第3稿こと1888年版。
1888年版は弟子たちが改訂を施したとされ長く顧みられませんでしたが、2004年にコーストヴェットの校訂譜が国際ブルックナー協会から出版され、録音や実演も増えつつあります。今回の演奏はこだわり派のシャラーらしく「コーストヴェット版」とは明記されておらず、より古い出版譜も検討していることが伺え興味津々です。
これまでのシャラーのブルックナー4番録音同様にテンポは速く推進力に満ち、引き締まった解釈がとても新鮮。これまで悪名高かった1888年版を改めて味わう貴重な体験をさせてくれ、弟子たちの改訂が決して改竄ではなく師ブルックナーへの敬意と愛情をこめて行たことが感じられるかのようです。ブルックナー・イヤーの最重要リリースのひとつと申せましょう。
(キングインターナショナル)
【曲目】
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(1888年版)
【演奏】
ゲルト・シャラー(指揮)
フィルハーモニー・フェスティヴァ
【録音】
2023年8月20日/エーブラハ大修道院付属教会(ライヴ)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ANTON BRUCKNER
掲載: 2024年08月08日 00:00