8月30日公開:全国のタワレコ音楽大好きマスターによるセレクト・アイテム〈マスターズチョイス〉
2024年8月30日公開
妖しく不穏な空気があまりにクールな新世代のロックヒーロー。
Fontaines D.C.『Romance』
ダブリンの荒くれ者、名門「XL」移籍の4作目はこれまで労働階級の代弁者的な立ち位置であった彼等にとって、ロックのその先へ足を踏み入れた新境地。ポストパンクの香りはそのままに“AKIRA”から影響を受けたサイバーパンクの世界観、90sオルタナが持っていた破壊的で不穏な空気もあり。圧倒的にクールな佇まいは真のロックヒーロー誕生と言っても過言では無いほどに。(武田晃)
渋谷店:武田 晃
- 趣味
- 中華料理(作る/食べにいく)
- 好きなジャンル
- NEW WAVE,POST PUNK,INDIE ROCK
- 私を構成する3枚
- JOY DIVISION『Unknown Pleasures』
- Nick Cave & The Bad Seeds『Tender Prey』
- Felt『美の崩壊』
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ヴィンテージ/フォーキー/脱力/少々アメリカン・ゴシック味。
The Lostines『Meet the Lostines』
60'sのガールズポップをオルタナティヴなタッチ仕上げた今っぽさがイイ女子2人組、ニューオリンズ録音2024年作。ウォームなエコーが効いた疑似オールディーズ的なサウンドに何とも言えない切なさや諦観が漂う。循環コード①②で王道のティーンポップ。ジョナサン・リッチマン味あるアップ系③。ペダルスティール入りでカントリーロッキンな④など意外に引出しに幅あり。(村越)
新宿店:村越 辰哉
- 趣味
- 趣味趣味音楽
- 好きなジャンル
- エコーがたっぷり効いたロカビリー
- 私を構成する3枚
- RCサクセション『カヴァーズ』
- 佐野元春『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』
- 山下達郎『僕の中の少年』
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米国のラップスター、ポスト・マローンによるカントリー・デビュー作!
Post Malone『F-1 Trillion』
ドリー・パートン、ハンク・ウィリアムスJr、ティム・マッグロウといったカントリー界の大御所が大挙参加!米ラップ界のスーパースター、ポスト・マローンによるカントリーデビュー作品。既に記録的ヒットのモーガン・ウォーレンとのコラボ曲③も収録し、ビヨンセのカントリーアルバム並び、ポスト・マローンの米国音楽の再定義ともいえる2024年の代表する1枚だろう。(木原)
仙台パルコ店:木原 鎌介
- 趣味
- スーパー銭湯、NBA/サッカー/プロレス観戦
- 好きなジャンル
- SOUL/HIPHOP/CLUB/JAZZ
- 私を構成する3枚
- Joe Claussell『Un.Chained Rhythums Vol.1』
- The Isley Brothers『Givin' It Back』
- 白木秀雄クインテット『Plays Bossa Nova』
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新世代メタルシーン旗手へ、バンドの今が詰まった日本独自仕様盤
Bad Omens『THE DEATH OF PEACE OF MIND + CONCRETE JUNGLE [THE OST] 』
作品を重ねる毎にスケールアップを続ける、新世代メタルシーン最重要バンド、Bad Omens。バンドのコミックのサントラ盤として配信のみでリリースされていた『Concrete Jungle [The OST]』と'22年リリースの3rdアルバムをコンパイルした豪華すぎる国内独自仕様盤。ヴァイラル・ヒット含む代表曲にライブ音源、コラボ楽曲も多数収録した充実の1枚。(塚元)
名古屋パルコ店:塚元 雄太
- 趣味
- キャンプ、料理、食材探し
- 好きなジャンル
- CLUB/TECHNO
- 私を構成する3枚
- Oneohtrix Point Never『Replica』
- DJ Shadow『Endtroducing』
- 矢野顕子『Super Folk Song』
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ゆらゆら帝国好き必聴!タイ・バンコク発、超注目インディーバンド!
Soft Pine『Another Half』
2018年の結成以来、バンコクを拠点に活動しアジアインディー好きの話題のオルタナティブ・ロックバンドSoft Pine初の国内盤アルバム。坂本慎太郎をフェイバリットに挙げる彼らは、ラフなようで繊細に作り込まれたコードやアンサンブルは中毒性が高くHYUKOH等の音楽性とも親和性あり。ボーカルもサム・プレコップのような囁くようなテイストで心地よくサウンドとの相性もめちゃくちゃ合ってます。(清水)
梅田NU茶屋町店:清水 真広
- 趣味
- 走ること
- 好きなジャンル
- INDIE ROCK/JAZZ
- 私を構成する3枚
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哀愁漂うメロディーと変幻自在のアレンジが魅力的な新作。
TRAVIS『L.A. TIMES』
叙情的でノスタルジックな素晴らしいメロディーを生み出すソングライティングが活かされた今作は、トニー・ホッファーをプロデューサーに迎え作成された変幻自在のアレンジが魅力的。バロック・ポップに物憂ななニュアンスを加えた①曲目から、まるでKINKSかのような④曲目など、時に切なく陽気でありながら暗さも融合している楽曲に引き込まれる1枚。(三村)
なんばパークス店:三村 優
- 趣味
- 猫と遊ぶこと
- 好きなジャンル
- ROCK,SOUL
- 私を構成する3枚
- Tom Petty & The Heartbreakers『Southern Accents 』
- Elliott Murphy『Murph The Surf 』
- The Rolling Stones『Dirty Work』
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ジャジーな90'S HIPHOPの完成!
Vue du monde『NEW OLD』
石川県金沢市出身のMC/トラックメイカー=Vue du monde(フランス語で"世界観"という意味)。自身の奏でる90年代の古くて新しいジャジーなサウンドと、Lowな重低音ヴォイスが絡み合ったまさにアルバムタイトル通り温故知新な令和スタイルHIP HOP。BudaMunk作のダウンビートやDJ Mitsu the beats印のGAGLE調のメロウも◎(東矢)
金沢フォーラス店:東矢 宏一
- 趣味
- 嫁・娘、MLB・アニメ・お笑い鑑賞
- 好きなジャンル
- ブラックミュージック(黒いもの全般)
- 私を構成する3枚
- nujabes『modal soul』
- 瘋癲『FLIP HOP』
- m-flo『Planet Shining』
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デビュー作でこの貫禄!60's愛溢れるニューバンド!
The Heavy Heavy『One Of A Kind』
英国ブライトン発注目のルーツ・ロック・バンドによるデビューアルバム!ジェファーソン・エアプレイン、ザ・バンド、ママス・アンド・パパス、イーグルスなど、60~70年代のロックバンドへの愛とリスペクトに溢れた1枚。大胆な多部構成のハーモニーが心地よいサイケポップ②を筆頭に、ご機嫌な③⑤等、輝かしくノスタルジックな旋律と荘厳で熱を帯びた演奏は圧巻の一言!(土井)
あべのHoop店:土井仁志
- 趣味
- スターウォーズ、相撲観戦
- 好きなジャンル
- 90~ゼロ年代ROCK、POP
- 私を構成する3枚
- PIXIES『Bossanova』
- My Vitriol『Finelines』
- never young beach『fam fam』
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全米1位獲得のラストアルバムが遂にヴァイナル再発!
Aaliyah『Aaliyah』
2000年代以降のR&Bに多大な影響をもたらしたラストアルバムのLPが、本来は没後20年の2021年再発予定に延期を重ねようやくリリース!前作からのティンバランドのプロデュースは数曲に留まり、当時の新進気鋭なプロデューサーを多用。R&Bにエレクトロを取り入れ、後にトレンドになっていくスタイルを本作で示してみせたエポックメイキング作!(山口)
アミュプラザ博多店:山口 勝朗
- 趣味
- バスフィッシング、山登り
- 好きなジャンル
- ROCK/POP、SOUL/CLUB/RAP
- 私を構成する3枚
- Pavement『Crooked Rain, Crooked Rain』
- Mos Def『Black On Both Sides』
- Massive Attack『Mezzanine』
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夏を洗い流す、我らがマエケンの"歌"、絶賛営業中!
前野健太『営業中』
市井の人々の日常を抱きしめる歌うたい、前野健太2年振り新作は完全1人多重録音作品。清涼感あるアンビエンスとマエケン節が同居する①、シンプルなリズムに異邦人的歌謡メロディが斬新な②、ホッとする歌声が耳心地良い⑤⑨、屈指の名曲⑦、軽快なピアノとフラットな歌が遊ぶタイトル曲⑫等、サラッとした空気感と、愛すべき"歌"が詰まった、夏の終わりにピッタリな作品。(巻本)
オンラインMD企画・運営部:巻本
- 趣味
- 馬/喫茶
- 好きなジャンル
- サイケ/NY/珍盤
- 私を構成する3枚
- ARTHUR RUSSELL『Love is Overtaking Me』
- MARC RIBOT & THE YOUNG PHILADELPHIANS『Live In Tokyo』
- 汝、我が民に非ズ『つらい思いを抱きしめて』
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いぶし銀のフォーキー~カントリー・ソウル!沁みる!
Ray Lamontagne『ロング・ウェイ・ホーム』
04年のデビューから20年、’70年代SSWの空気感をまとった歌声でリスナーを魅了してきたレイ・ラモンターニュの9作目。ダン・ペンにもどこか通じるようなソウルチューン①、ペダル・スティールの音色も豊かな②、「孤独の旅路」な④、ヴァン・モリソンのソウル感もある⑥など名曲多数収録。先駆者たちのレガシーを受け継ぎつつも彼にしか出せない個性に到達した新たな傑作。
商品本部 商品統括部:狩野 卓永
- 趣味
- 飲酒
- 好きなジャンル
- ROCK
- 私を構成する3枚
- WILCO『BEING THERE』
- THE BAND『南十字星』
- Van Morrison『魂の道のり』
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タグ : マスターズチョイス
掲載: 2024年08月30日 12:00