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インキネン&日本フィル シベリウス:クレルヴォ交響曲 2024年12月1日発売

インキネン

おかえりなさい、インキネン!
前首席指揮者ピエタリ・インキネンの日本フィル再共演を記念し、
インキネン×日本フィルの集大成《クレルヴォ交響曲》をリリースいたします。

 

フィンランド出身の俊英インキネンは、2008年の初共演から日本フィルと数々のステージを共にし、2016年首席指揮者就任。両者は創立指揮者・渡邉曉雄と楽団が紡いだシベリウス演奏の伝統に新たな光をあててきました。2023年、ポスト退任を控えたインキネンのもと日本フィルは37年ぶりにシベリウスの超大作《クレルヴォ》に挑み、叙情詩『カレワラ』に基づく神話世界の物語を緻密かつ壮大に描きました。フィンランドから招いたソリスト、日・フィン混合合唱団とともに到達したインキネン×日本フィルの集大成をこの度リリースいたします。
(日本フィルハーモニー交響楽団)

【曲目】
シベリウス:《クレルヴォ交響曲》op.7
【演奏】
指揮:ピエタリ・インキネン
ソプラノ:ヨハンナ・ルサネン
バリトン:ヴィッレ・ルサネン
男声合唱:ヘルシンキ大学男性合唱団、東京音楽大学
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
【録音】
2023年4月28日(金)、29日(土)|
日本フィルハーモニー交響楽団第749回東京定期演奏会|サントリーホール

【JPO RECORDINGSについて】
日本フィルハーモニー交響楽団オリジナル・レーベル「JAPAN PHILHARMONIC ORCHESTRA RECORDING」では、シャルル・ミュンシュ、ベニー・グッドマンなど創立期の貴重なオリジナル音源、委嘱シリーズ「日本フィル・シリーズ」、そして、アレクサンドル・ラザレフ、ピエタリ・インキネンなど「最新の日本フィル」まで、多彩な記録を配信・CDでリリースしています。
【出演者プロフィール】
◆ピエタリ・インキネン
世界各地で活躍の場を広げ注目を集めるインキネン。ザールブリュッケン・カイザースラウテルンドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、韓国のKBS交響楽団音楽監督を務める。
日本フィルハーモニー交響楽団首席指揮者を2016年より2023年の期間に務め、その関係は2009年に遡る。2019年4月には日本フィルと共にフィンランド、ドイツ、 オーストリア、英国への13年ぶりのヨーロッパツアーを実現。この時、日本とフィンランドの国交100周年を記 念し、ヘルシンキとインキネンの故郷コウヴォラも訪れた。
ワーグナーの音楽はインキネンの活動の紛れもない中心であり、2020年夏のバイロイトでヴァレンティン・ シュヴァルツ演出の《指環》全曲の新プロダクションを指揮すべく招待されたが、コロナ禍により中止となり、 21年は「ワルキューレ」、23年は《指環》全曲を指揮。 客員指揮者として、コンセルトヘボウ管、ベルリン・シュターツカペレ、ミュンヘン・フィル、サンタチェチーリア国立管、ロサンゼルス・フィル、クリーブランド響、イスラエル・フィル、バイエルン放響、ヘルシンキ・フィル、 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管等と共演。 オペラではフィンランド国立歌劇場、ブリュッセルのモネ劇場、ベルリン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場に出演。ドレスデン国立歌劇場では、新プロダクションの《エフゲニー・オネーギン》で成功を収め、2023シーズンには ベルリン・ドイツ・オペラにもワーグナーの《タンホイザー》で初登場した。 これまでに、2015年から2020年までプラハ交響楽団の首席指揮者、2008年から2016年までニュージー ランド交響楽団の音楽監督を務め、現在は名誉指揮者の称号を持つ。 ヴァイオリニストの一面も持ち、ケルン音楽大学でザハール・ブロンに師事し、ヘルシンキのシベリウス・ア カデミーでさらに指揮を学び始めるまでに、ソロ活動で様々な賞を受賞している。現在も、弾き振りや常連の 音楽仲間との室内楽演奏を楽しむ。
◆ヨハンナ・ルサネン(ソプラノ)
フィンランド出身のソプラノ。ヘルシンキのシベリウス・アカデミーに学ぶ。1998年から2年間、ベルリン・ドイツ・オペラの育成プログラムで研鑽を積む。
並外れた声の柔軟性やテクニックで、オペラや演奏会、歌曲でも活躍し、1997年のデビュー以降、2013年フィンランド国立歌劇場でプッチーニ《トゥーランドット》タイトルロール、2016年同歌劇場でワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》イゾルデ、2022年にはワーグナーの《ニーベルングの指環》ブリュンヒルデをそれぞれ初めて歌っている。
また、サヴォンリンナ・オペラ・フェスティバルのソリストとしても定期的に出演しており、最近ではコッコネンの《最後の誘惑》リータ、サリネンの《騎手》アンナ、《赤い線》リイカなど、フィンランド・オペラで強い女性を演じ、好評を博している。
また、チャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》タチヤーナ、ベルク《ヴォツェック》マリー、ヴェルディ《仮面舞踏会》アメリア、R.シュトラウス《エレクトラ》クリソテミスなど幅広い役柄を演じている。
シベリウスの《クレルヴォ交響曲》は世界各地で歌っている彼女の得意曲である。
2021年にフィンランド獅子勲章のプロ・フィンランディア・メダルを授与されている。(公演プログラムより転載)
◆ヴィッレ・ルサネン(バリトン)
フィンランド出身のバリトン。ヘルシンキ・アカデミーで学び、2004年ラッペーンランタ国際声楽コンクールの男声部門で優勝。
2014年にサヴォンリンナ・オペラ・フェスティバルのアーティスト・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、以来サヴォンリンナの舞台で定期的に公演を行っており、サッリネンの《クレルヴォ》タイトルロールやロッシーニの《セヴィリアの理髪師》に出演、2023年には再びサヴォンリンナに登場する。
これまでにスカラ座(イタリア)、リヨン国立歌劇場(フランス)、英国スコティッシュ・オペラなどに出演、また、シドニー交響楽団、ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団、リエージュ王立フィルハーモニー管弦楽団、RTÉ国立交響楽団などと共演している。
フィンランド国立歌劇場の常連で、ドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》ペレアス役、クーシストの《氷》ペッター・クンメル役、ヤナーチェクの《利口な女狐の物語》フォレスター役、アンドリュー・ロイド・ウェバー《オペラ座の怪人》タイトルロールなど、多くの役をこなしている。最近では2022年にブリテンの《ビリー・バッド》タイトルロールを演じた。
シベリウスの《クレルヴォ交響曲》はシドニー交響楽団(アシュケナージ指揮)や、RTÉ国立交響楽団などで歌っている。(公演プログラムより転載)
◆ヘルシンキ大学男声合唱団(男声合唱) (合唱指揮:パシ・ヒヨッキ)
1883年スウェーデン語が公用語であった時代に創設。フィンランド語歌唱によるもっとも古い声楽団体で、シベリウスをはじめとする多くの作曲家が作品を献呈。1930年代から音楽使節として欧州、北米、アジア等にツアーを行い、78年BBC声楽、84年第1回シューベルト国際各コンクール受賞。ラハティ交響楽団と共演したCDアルバムでは、2001年グラモフォン賞、02年カンヌ・クラシカル賞各受賞。歴代指揮者には、初代のハンニカイネン以来クレメッティ、パルムグレン、トゥルネン、ポヒョラ、ペルトラ等フィンランド音楽界の名匠たちが名を連ねている。タンゴからクリスマス・ソングまで幅広いレパートリーを持ち、特にフィンランド作品に関して230曲以上の録音を実施、同国を世界有数の合唱王国へ押し上げた実績は大きい。2003年の来日公演ではフィンランド・ラハティ交響楽団との《クレルヴォ交響曲》の演奏が絶賛を博し、同年の音楽の友ベストコンサートに選出された。(公演プログラムより転載)
◆東京音楽大学(男声合唱)
東京音楽大学合唱団は「合唱」授業科目の履修者から選抜された学部生と声楽専攻の大学院生を中心に構成する混声合唱団で、国内外の著名オーケストラと数多くの共演を果たしている。
日本フィルハーモニー交響楽団との共演は、「第九」を始めとして1979年以来40年以上の歴史を持つ。2020年以降の共演においては感染症対策に伴い合唱団の人数が大幅に制限される中、同楽団と今までにない「第九」の歓喜を表現することができた。他に2018年11月にサンクトペテルブルクフィルハーモニー交響楽団《イワン雷帝》、2019年11月にNHK音楽祭「シンフォニック・ゲーマーズ4」、2021年6月に「めぐろで第九2020+1」、2022年8月に「フェスタサマーミューザKAWASAKI 2022」に出演。合唱指導は2022年度より、志村文彦、藤牧正充、浅井隆仁の各氏に加え、フレンドリー・アドバイザーとして広上淳一氏を迎えた。(公演プログラムより転載)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年11月15日 00:00