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デイヴィッド・アサートン『ウィーン - モーツァルトからシェーンベルクまで』13枚組 2025年1月下旬発売

アサートン

アサートンが自ら設立した楽団と共に辿る新旧のウィーンが出会う音楽の旅 CD13枚組ボックス・セット


2024年1月に80歳を迎えたイギリスの指揮者デイヴィッド・アサートン。ロンドン・シンフォニエッタを指揮して行った象徴的な録音が『ウィーン―モーツァルトからシェーンベルクまで』と題されて発売されます。CD13枚組ボックス・セット。限定盤。このセットの中心は、1973年から74年にかけて5枚組のLPに録音された先駆的なシェーンベルクの音楽です。最も革新的な楽団の一つとして世界に知られているロンドン・シンフォニエッタと共に、アサートンがモーツァルトからシェーンベルク、さらにベルク、ヴァイル、ロベルト・ジェラール、リゲティへと辿る音楽の旅で、古いウィーンと新しいウィーンが出会います。

アサートンは1968年にロンドン・シンフォニエッタを設立し、1973年まで音楽監督を務めました。セットに付属された解説内のインタビューでは、この楽団がシェーンベルクの室内交響曲第1番のための独自の編成を中心に結成されたと語っています。そしてその後近代音楽や現代作曲家に情熱を傾け、1970年代におけるロンドンのコンサートシーンに変革をもたらしました。またモーツァルトの管楽セレナードやシューベルトの宗教音楽にも同じく鋭い音楽性が感じられます。そして1975年にドイツ・グラモフォンに録音されたLP3枚組のクルト・ヴァイルの作品集と、デッカに録音された、オーレル・ニコレとハインツ・ホリガーがソリストを務めたリゲティの作品集も収録されています。初CD化となる録音も多数含まれています。オリジナル・ジャケット仕様。

「(シンフォニエッタの)演奏者たちは、偉大な伝統の中で育まれたイギリスの音楽家であり、この組み合わせはシェーンベルクにとって完璧だ。つまり、彼らはこの音楽をベートーヴェンやブラームスに対する時と同じ配慮、全体の流れ、そして細部へのこだわりを持って演奏している」――『Stereo Review』誌
「演奏は期待通り非常に優れたもので、よく準備され、愛情深く、細部に濃やかな気配りがなされている」――『グラモフォン』誌
(ユニバーサル・ミュージック/IMS)

アサートン

【曲目】
《CD 1》*
モーツァルト:1-7) セレナード第10番変ロ長調K.361『グラン・パルティータ』
【演奏】
ジャネット・クラックストン、セリア・ニックリン(オーボエ)
アントニー・ペイ、Prudence Whittaker(クラリネット)
Stephen Trier、マイケル・ハリス(バセットホルン)
John Price、ジョアンナ・グレアム(ファゴット)
フィリップ・イーストップ、ロバート・マッキントッシュ、ヒュー・シーナン、John Bimson(ホルン)
ロビン・マクギー(コントラバス)
【録音】
1979年8月、ロンドン

《CD 2》*
モーツァルト:
1-5) セレナード変ホ長調K.375
6-9) セレナード ハ短調K.388
【演奏】
ジャネット・クラックストン、セリア・ニックリン(オーボエ)
アントニー・ペイ、マイケル・ハリス(クラリネット)
John Price、ジョアンナ・グレアム(ファゴット)
フィリップ・イーストップ、ロバート・マッキントッシュ(ホルン)
【録音】
1979年2月、ロンドン

《CD 3》*
シュポア:
1-3) クラリネット協奏曲第1番ハ短調Op.26
4-6) クラリネット協奏曲第2番変ホ長調Op.57
【演奏】
アントニー・ペイ(クラリネット)
ロンドン・シンフォニエッタ
【録音】
1979年4月、ロンドン

《CD 4》
シューベルト:
1-6) ミサ曲第4番ハ長調D452
7-8) 木管八重奏曲ヘ長調D72*
9) 小葬送音楽D79
10) 水の上の精霊の歌D714
【演奏】
フィリス・ブリン=ジュルソン(ソプラノ)(1-6)
ジャン・デガエターニ(メッゾ・ソプラノ)(1-6)
アンソニー・ロルフ・ジョンソン(1-6)、ピーター・ホール(10)、アラステア・トンプソン(10)、Peter Crowe(10)、レイ・ニクソン(10)(テノール)
マルコム・キング(1-6)、ブライアン・エスリッジ(10)、ジェフリー・ショウ(10)、リチャード・スアート(10)、テリー・エドワーズ(10)(バス)
アントニー・ペイ(7-9)、ジュリアン・ファレル(7-9)(クラリネット)
ジャネット・クラックストン(7-8)、ジョージ・ケアード(7-8)(オーボエ)
ロジャー・バーンスティングル(7-9)、ウェンディ・フィリップス(7-9)(ファゴット)
John Burness(コントラファゴット)(7-8)
フィリップ・イーストップ(7-9)、Daniel Crowley(7-9)(ホルン)
デイヴィッド・パーサー(7-8)、ピーター・ハーヴェイ(7-8)(トロンボーン)
Donald McVay(10)、サイモン・ウィストラー(10)(ヴィオラ)
クリストファー・ファン・カンペン(10)、ジェニファー・ウォード・クラーク(10)(チェロ)
ロビン・マクギー(コントラバス)(10)
ロンドン・シンフォニエッタ合唱団(1-6)
ロンドン・シンフォニエッタ
【録音】
1978年12月&1979年1月、ロンドン

《CD 5》
シェーンベルク:
1-5) 浄夜Op.4**
6-12) セレナードOp.24
【演奏】
ノーナ・リデル、ジョーン・アサートン(1-5)(ヴァイオリン)
Donald McVay、ケネス・エセックス(1-5)(ヴィオラ)
クリストファー・ファン・カンペン(1-5)、ジェニファー・ウォード・クラーク(チェロ)
アントニー・ペイ(クラリネット)(6-12)
ロジャー・ファロウズ(バス・クラリネット)(6-12)
Hugo D'Alton(マンドリン)(6-12)
ジョン・ウィリアムス(ギター)(6-12)
ジョン・シャーリー=カーク(バス・バリトン)(6-12)
【録音】
1973年11月(1-5)、10月(6-12)、ロンドン

《CD 6》
シェーンベルク:
1-5) 室内交響曲第1番Op.9**
6-26) 月に憑かれたピエロOp.21
27) 逢い引き** 〇
28) 心のしげみOp.20**
29-31) 室内オーケストラのための3つの小品**
32) 夢遊病者(『ブレットル・リーダー』より第3曲)
【演奏】
Sebastian Bell(フルート&ピッコロ)(1-26,29-32)
ジャネット・クラックストン(オーボエ)(1-5,27,29-31)
ロビン・ミラー(コーラングレ)(1-5)
アントニー・ペイ(クラリネット&バス・クラリネット)(1-27,29-31)
ロバート・ヒル(クラリネット)(1-5)
ロジャー・ファロウズ(バス・クラリネット)(1-5)
ロジャー・バーンスティングル(ファゴット)(1-5,29-31)
Nicholas Reader(コントラファゴット)(1-5)
バリー・タックウェル(1-5,29-31)、アンソニー・シデル(1-5)(ホルン)
ノーナ・リデル(1-27,29-31)(ヴァイオリン&ヴィオラ)
ジョーン・アサートン(ヴァイオリン)(1-5,29-31)
Donald McVay(ヴィオラ)(1-5,29-31)
ジェニファー・ウォード・クラーク(チェロ)(1-27,29-31)
ロビン・マクギー(コントラバス)(1-5,29-31)
メアリー・トーマス(語り手&ソプラノ)(6-26,32)
ジョン・コンスタブル(ピアノ&チェレスタ)(6-32)
June Barton(ソプラノ)(28)
ハロルド・レスター(ハーモニウム)(28-31)
シドニー・グーセンス(ハープ)(28)
ハワード・スネル(トランペット)(32)
ジェイムズ・ホランド(サイドドラム)(32)
【録音】
1973年10月&1974年5月(1-5)、1973年10月(27,29-32)、11月(6-26,28)、ロンドン

《CD 7》
シェーンベルク:
1-4) 木管五重奏曲Op.26
5) 恋する者の願いOp.27 No.4**
6) 新古典主義Op.28 No.3**
7) 森鳩の歌(『グレの歌』第1部より第11曲)**
8) 鉄の旅団〇
9) クリスマスの音楽** 〇
【演奏】
Sebastian Bell(フルート&ピッコロ)(1-4,7)
ジャネット・クラックストン(オーボエ)(1-4,7)
アントニー・ペイ(バス・クラリネット&クラリネット)(1-5,7)
ロバート・ヒル(クラリネット)(7)
ロジャー・ファロウズ(バス・クラリネット)(7)
ロジャー・バーンスティングル(ファゴット)(1-4,7)
Nicholas Reader(コントラファゴット)(7)
アラン・シヴィル(ホルン)(1-4)
ノーナ・リデル(5,7-9)、ジョーン・アサートン(7-9)(ヴァイオリン)
ジェニファー・ウォード・クラーク(チェロ)(5-9)
Hugo D'Alton(マンドリン)(5)
Donald McVay(ヴィオラ)(6-8)
ジョン・コンスタブル(6,8,9)、ロジャー・ヴィニョールズ(7)(ピアノ)
アンナ・レイノルズ(メッゾ・ソプラノ)(7)
ロビン・ミラー(コーラングレ)(7)
バリー・タックウェル(7)、アンソニー・シデル(7)(ホルン)
ロビン・マクギー(コントラバス)(7)
ハロルド・レスター(7)、デイヴィッド・アサートン(9)(ハーモニウム)
ロンドン・シンフォニエッタ合唱団(5,6)
【録音】
1973年11月(1-6)、1973年12月&1974年5月(7)、1973年11月&12月(8)、1973年12月(9)、ロンドン

《CD 8》
シェーンベルク:
1-4) 組曲Op.29
5) ナポレオンへの頌歌Op.41
6) ヴァイオリンとピアノのための幻想曲Op.47**
【演奏】
アントニー・ペイ(1-4)、ジェルヴァーズ・ド・ペイエ(1-4)(クラリネット)
ロジャー・ファロウズ(バス・クラリネット)(1-4)
ノーナ・リデル、ジョーン・アサートン(5)(ヴァイオリン)
Donald McVay(ヴィオラ)(1-5)
ジェニファー・ウォード・クラーク(チェロ)(1-5)
ジョン・コンスタブル(ピアノ)
Gerald English(語り手)(5)
【録音】
1973年12月(1-4,6)、11月(5)、ロンドン

《CD 9》
1-16) ストラヴィンスキー:バレエ『アゴン』**
17-19) ベルク:室内協奏曲
【演奏】
ポール・クロスリー(ピアノ)(17-19)
ジェルジ・パウク(ヴァイオリン)(17-19)
ロンドン・シンフォニエッタ
【録音】
1980年5月、ロンドン

《CD 10》*
ロベルト・ジェラール:
1) リブラ
2) ジェミニ
3) レオ
【演奏】
Sebastian Bell(フルート&ピッコロ)(1,3)
アントニー・ペイ(クラリネット)(1,3)
ノーナ・リデル(ヴァイオリン)
ジョン・ウィリアムス(ギター)(1)
ジェイムズ・ホランド(1,3)、デイヴィッド・ジョンソン(3)(打楽器)
ジョン・コンスタブル(ピアノ&チェレスタ)
アラン・シヴィル(ホルン)(3)
ハワード・スネル(トランペット)(3)
デニス・ウィック(トロンボーン)(3)
ジェニファー・ウォード・クラーク(チェロ)(3)
ロンドン・シンフォニエッタ
【録音】
1973年10月(1)、12月(2)、11月(3)、ピーターシャム

《CD 11》
ヴァイル:
1-8) 小さな三文音楽
9-17) マホガニー市の興亡
18-20) ヴァイオリンと管楽のための協奏曲Op.12
【演奏】
フィリップ・ラングリッジ(9-17)、イアン・パートリッジ(9-17)(テノール)
ベンジャミン・ラクソン(バリトン)(9-17)
マイケル・リッポン(バス)(9-17)
メリエル・ディキンソン(9-17)、メアリー・トーマス(9-17)(メッゾ・ソプラノ)
ノーナ・リデル(ヴァイオリン)(18-20)
ロンドン・シンフォニエッタ
【録音】
1975年9月、ロンドン

《CD 12》
ヴァイル:
1-14) ハッピーエンド
15-20) ベルリン・レクイエム
21) プロタゴニストOp.14
22) 森の中の死についてOp.23
【演奏】
メアリー・トーマス(1-14,21)、メリエル・ディキンソン(1-14)(メッゾ・ソプラノ)
フィリップ・ラングリッジ(1-20)、イアン・パートリッジ(1-14,21)(テノール)
ベンジャミン・ラクソン(バリトン)(1-21)
マイケル・リッポン(15-22)(バス)
ロンドン・シンフォニエッタ
【録音】
1975年9月、ロンドン

《CD 13》
リゲティ:
1) メロディーエン
2-3) フルートとオーボエのための二重協奏曲
4-7) 13人の奏者のための室内協奏曲
【演奏】
オーレル・ニコレ(フルート)(2-3)
ハインツ・ホリガー(オーボエ)(2-3)
ロンドン・シンフォニエッタ
【録音】
1975年10月(1,4-7)、6月(2-3)、ロンドン

*初CD化
**世界初CD化
〇世界初録音

【演奏】
デイヴィッド・アサートン、アントニー・ペイ(CD 2のみ)(指揮)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2024年12月06日 00:00