世界大会でメダル獲得、ギネス記録更新…オードリー・春日俊彰が筋肉と向き合ってきた10年の軌跡
人気お笑いコンビ・オードリーのボケ担当として知られる春日俊彰。強烈なキャラクターと持ち前の肉体でお笑い界を席巻しているが、お笑い以外でも様々な実績を残していることをご承知だろうか。
●ボディビルからエアロビクスまで……全てで結果を出す筋肉芸人
春日といえば、その鍛え上げられた肉体を思い浮かべる人も多いだろう。2015年に出場した「第23回東京オープンボディビル選手権大会75kg級」では、予選を突破し5位入賞という結果を残している。
すごいのは筋肉の“見た目”だけではない。「フィンスイミングワールドカップマスターズ2015」では日本代表に選出され、「サーフィス4×100メートルリレー」で銅メダルを獲得。その後2016年には同種目で銀メダルへと成績を伸ばした。
2019年には「水中ベンチプレスの最多連続回数」のギネス世界記録にチャレンジ。1度目は失敗したものの、2度目の挑戦でギネス記録を3回更新する43回を達成し、春日の名を世界に刻んでいる。
そして2020年にはふわちゃんとエアロビクスのペアを結成。デビュー戦となる「南関東大会」で準優勝の結果を残している。さらに翌年の「全日本エアロビクスコンテスト大会」の一般ペア・グループ部門では銅メダルを獲得した。
一方で芸人としての春日は、相方の若林正恭に引っ張られているイメージもあるだろう。しかし、春日は芸人としても“数字”を残してきた。ニホンモニター株式会社の「2021年テレビ番組出演本数ランキング」では、帯番組を持たない中で年間5位にランクイン。翌年には3位に入り、出演本数も2021年の433本から528本と大幅に増加している。
相方の若林も、2018年の『マイナビニュース』のインタビューで「コンプレックスだらけですね、春日に対しては。アイツは本当に疲れないし、目標を決めさえすればそれにすごく最短ルートで努力するし、人の悪口を言わないし」と絶賛。さらに「頭良いしね、アイツ。あとは絵になる」など、かなり春日を評価しているようだった。
芸能界で多くの人に求められる強烈なキャラクターを持つ春日だが、キャラの強さゆえに「素の生活があまり想像できない」「何を考えているのかよくわからない」部分も。そんな春日ファン必読の一冊が、初のエッセイ「春日と筋肉 マッチョでトゥース!な10年史」だ。
同書はトレーニング雑誌「IRONMAN」での連載をまとめた一冊で、ボディビルダーとして、芸人として、そして父として、様々な面を持つ自身について赤裸々に綴っている。トレーニングについては、“実は今でも楽しいと思ったことはない”という春日。元々の性格上、スパっと物事をやめることができないから続けているだけだと語る。もちろんトレーニングには利点もあり、「仕事につながる」「子どもと遊んでいても疲れない」などのメリットも感じているそうだ。
独自の仕事論、筋肉芸人の仕事、さらに結婚し父親になった現在の生活の変化や家族への思いなど、春日ならではの語り口に引き込まれるはず。テレビでは見せない春日俊彰の姿に、一度触れてみてはいかがだろうか。
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掲載: 2025年03月04日 12:30