〈タワレコマケプレ〉叙情と知性が交差するSting（スティング）の世界

「白いレゲエ」の名の通り、3ピースとは思えぬ緻密なアンサンブルでパンクとレゲエを高度に融合し、バンドの独創性を確立した1979年リリースの2ndアルバム。全英1位に輝いた「Message in a Bottle」「Walking on the Moon」などを収録。グラミー賞も獲得し、世界へ飛躍するきっかけとなった初期を代表する名盤。

シンセサイザーやサックスを大胆に導入しサウンドを大きく変化させた、1981年リリースの4thアルバム。テクノロジーと人間性の対立をテーマに複雑で重層的なサウンドを構築し、全英1位・全米2位の大ヒットを記録。バンドの新たな一面を提示した重要作。

最後のスタジオアルバムにして全米17週1位を記録した、80年代の音楽シーンを代表する歴史的名盤『シンクロニシティー』。こちらの限定盤は、当初意図した通常盤とは異なる曲順（Alternate Order）のピクチャーヴァイナル仕様で、ファン必携のコレクターズアイテム。

日本での貴重なシーンも多数収録された、ポリス初のワールドツアー（1979-80年）を追ったドキュメンタリー映像作品をレストア＆リマスター仕様で復刻。ファン必見の本編に加え、オリジナルのVHS/LDでは未収録だった京都公演を含むライブを4曲ボーナス収録。こちらは、未発表音源LPが付属する豪華限定盤。

元ポリスのドラマー、スチュアート・コープランドが、自身の8mmカメラで撮りためた50時間超の秘蔵映像を自ら監督・編集。名曲誕生の瞬間やツアーの裏側といった、デビューから解散までの5年間の軌跡をメンバーならではの視点で綴る、貴重なインサイド・ドキュメンタリー。

ポリス最後のワールドツアーから、スティングの誕生日前夜にあたる1983年10月1日に行われたバルセロナ公演を、良質音源で収録。観客による「ハッピー・バースデイ」の大合唱も聴きどころ。

1981年2月22日の「Zenyatta Mondatta Tour」オーストラリア・メルボルンの模様を、FMラジオ放送用に録音した音源から収録。

ポリス活動休止後の1985年にリリースされた、スティング初のソロアルバム。ブランフォード・マルサリスらジャズの精鋭をバックに、洗練されたフュージョンサウンドと社会的なテーマに鋭く切り込んだ歌詞を融合させ、ソロとしての決意を表明した80年代を代表する名盤。

創作意欲が円熟の境地に達した5thアルバム。ジャズ、ソウル、カントリーを、落ち着いたアダルト・コンテンポラリーサウンドへと昇華させ、極上のポップスを構築。「アイ・ハング・マイ・ヘッド」に代表される物語性に富んだ歌詞と、温かみのある演奏が一体となった叙情的な一枚。

自身の故郷、造船の町の衰退と再生を描く同名ミュージカルのために書き下ろされ、オリジナル・アルバムとしては10年ぶりのリリースとなった本作。サウンドも英国の伝統的なフォーク・ミュージックなどに根差し、AC/DCのブライアン・ジョンンら同郷の盟友も多数参加。

2016年にリリースされたファン待望のロック回帰作。ポリス時代を彷彿とさせる骨太なバンドサウンドに乗せ、難民問題、気候変動、そして「50,000」で歌われるロックスターの死生観など、現代的なテーマを鋭く歌い上げる。衝動的なエネルギーと思索的な視点が交差する傑作。

2021年、パンデミックによる分断の時代にリリースされた通算15枚目のアルバム。人と人、過去と未来の間に「橋を架ける」ことをテーマに再生への希望を歌った本作は、ポリス風ロックからポップ、フォークまでキャリアを総括するような多彩なサウンドを展開。音楽が持つ“繋ぐ力”を示した感動的な一枚。

ドミニク・ミラー、クリス・マースと組んだ新トリオ「スティング3.0」によるワールド・ツアーの模様を収録した9曲入りライブ盤。ポリス〜ソロのヒット曲を網羅し、さらにトリオでの新曲も収録。自身の初期衝動と現在地を同時に体現した、濃密な一枚。

1991年リリースの3rdアルバム。後のミュージカル『ザ・ラスト・シップ』の原点となった、亡き父への深い喪失感をテーマにしたパーソナルな作品。表題曲「ソウル・ケージ」はグラミー賞「最優秀ロック・ソング」を受賞。

グラミー3部門を受賞した1993年リリースの4thアルバム。前作の内省的な雰囲気を踏襲しつつも、よりメロディアスで多彩な音楽性を取り入れた作品。「フィールズ・オブ・ゴールド」や映画『レオン』の主題歌「シェイプ・オブ・マイ・ハート」などを収録。

大ヒット曲「デザート・ローズ」や、スティーヴィー・ワンダーがハーモニカで参加した「ブラン・ニュー・デイ」を収録した1999年リリースの6thアルバム。自身の得意とする洗練されたポップ/ロックを基盤に、ワールドミュージックやエレクトロニカといった新たなジャンルを大胆に取り入れた、彼の音楽的冒険心が光る一枚。

ソロデビュー25周年を記念したベスト盤で、最新リマスター音源による決定盤。1985年のデビュー作から2010年の『シンフォニシティ』までの代表曲に加え、編集盤やライブ音源も収録。「セット・ゼム・フリー」や「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」など時代を彩った名曲たちを完全網羅。