〈タワレコマケプレ〉Mariah Carey（マライア・キャリー）アナログレコード特集：ポップス界の歌姫が贈る至高のナンバー

1990年にリリースされた記念すべき1stアルバム。デビューシングル「Vision of Love」をはじめ、ゴスペルなどからの影響を感じるソウルフルな楽曲を収録。彼女の真骨頂である驚異的な歌唱力と、初期のパワフルな魅力が詰まった作品。

彼女をスーパースターの地位へと押し上げた1993年リリースの3rdアルバム。前作以上にポップス色を強めた本作は、代表曲の一つともいえる壮大で感動的なバラード「Hero」やイギリスのロックバンド、バッドフィンガーのカバー「Without You」などを収録し、全世界で2,800万枚以上を売り上げる大ヒットを記録した。

1994年にリリースされたクリスマス・アルバムの発売30周年記念盤。本作は、伝統的なスタンダード・ナンバーのカバーと彼女自身が書き下ろしたオリジナル曲で構成されており、もはや説明の必要がないほどのクリスマス・アンセム「All I Want for Christmas Is You」などを収録。「クリスマスの女王」の地位を不動のものにした作品が、鮮やかなゾートロープ・ヴァイナルで蘇る。

ヒップホップや彼女自身のルーツであるR＆Bの要素を全面的に取り入れ、新境地を開拓した5thアルバム。トム・トム・クラブを大胆にサンプリングした「Fantasy」やボーイズIIメンとのデュエット曲「One Sweet Day」など、ポップスターがR&Bやヒップホップの要素を取り入れるという、今や主流となったスタイルの先駆けとも言える楽曲が収録されている。

ミッシー・エリオットやQ-Tipといった、当時のシーン最先端のアーティストと本格的にタッグを組み、前作『Daydream』で示したR&B/ヒップホップ路線を完全に開花させた6thアルバム。離婚という転機を経て従来のポップスター像から脱却し、アーティストとしての真価を証明した一枚。

前作までに確立したR&B/ヒップホップ路線をさらに推し進めた、1999年リリースの7thアルバム。Jay-Zをはじめとする豪華客演陣を迎えて制作された「Heartbreaker」や「Thank God I Found You」といったヒット曲を収録。デビュー以来在籍したソニー・ミュージックからの最後のオリジナルアルバムとなった、まさに一つの集大成と呼べる作品。

前作『Glitter』で商業的成功を収められなかった彼女が再起をかけてリリースした通算9作目。アルバムタイトルが示すように、失恋、信じる心、困難を乗り越える「強さ」や「祈り」といった当時の心境が色濃く反映された、パーソナルかつメロウなトーンのR&Bに仕上がっている。

2000年代以降、キャリアの低迷期にあった彼女が奇跡の復活を果たした10thアルバム。初期のポップなメロディラインと得意のR&B/ヒップホップ要素が完璧なバランスで融合し、全盛期を彷彿とさせるパワフルなボーカルを見事に聴かせてくれている。「We Belong Together」などの大ヒット曲を収録し、グラミー賞にもノミネートされたまさに完全復活と言えるべき作品。

前作『Mimi』の第2章を意味するタイトルがつけられた11thアルバム。T-Painら豪華ゲストとのアップテンポな曲から後半の美しいバラードまで、彼女の円熟味を増したボーカルが自由自在に駆け巡る。Auto-Tuneやレゲエなども取り入れた多様な音楽性と相まって、完全復活を遂げた彼女のポジティブな解放感を象徴している。

全米No1ヒットを詰め込んだ自身初となるベストアルバム。日本で最も売れた洋楽アルバムとされており、世界中でも累計1,800万枚以上を売り上げる大ヒットとなった。それまでのシングル曲に加え、ホイットニー・ヒューストンとのデュエットでも話題になった「When You Believe」などの新曲も収録し、彼女が築いた90年代の輝かしいキャリアを凝縮した内容となっている。