CPO レーベル~2026年4月発売新譜情報(7タイトル)
掲載: 2026年03月10日 14:00

CD(7タイトル)
■作品詳細
知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。
今回はメル・ボニスの管弦楽作品集に、ホフシュテッター&ベルリン古楽アカデミーの演奏でテレマン:《美の勝利》全曲、ガイック&オルフェオ・バロック管によるラモーの《ゾロアストル》と《優雅なインドの国々》からの管弦楽組曲集、知られざる作曲家、ジークフリート・トランスラトイルのワルツやポルカ、行進曲集、ヨーゼフ・ベーアの歌劇《シーラーズの王子》、ミンゲット四重奏団のメンデルスゾーン:弦楽四重奏曲。第4集とあわせ4枚組の全集も同時発売のCD7タイトルがリリースされます。
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メル・ボニス(1858-1937):管弦楽作品集
ジョセフ・バスティアン(指揮)ケルン放送交響楽団
近代フランスの女性作曲家メル・ボニス(本名:メラニー・ボニス)は、封建的な男性中心社会や波乱に満ちた私生活に翻弄されながらも、ピアノ曲や室内楽を中心に優れた作品を遺しました。このアルバムでは、近年、再評価が進む彼女の管弦楽作品に焦点を当てています。
ボニスの音楽は、美しい旋律と半音階的な和声、繊細な語法を特徴とし、印象主義のレパートリーに独創的な輝きを添えています。なかでも現代的な感性が際立つ「3人の伝説の女たち」に含まれる「クレオパトラの夢」は、2025年2月8日に東京都交響楽団(指揮:大野和士)によって日本初演され、さらに3月には名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏会で取り上げられるなど、大きな注目を集める作品です。そのほかエキゾチックな『東洋風組曲』、バロック舞曲を近代的に再構築した「管弦楽のための3つの舞曲」、夜の猫を描いたユニークな「屋根の上の猫」などが収められています。
指揮を務めるのは、2023年よりミュンヘン交響楽団の首席指揮者・芸術監督を務めるジョセフ・バスティアンです。精密かつ品格ある音楽づくりで知られ、ディジョン・ブルゴーニュ管弦楽団やアジアユースオーケストラの首席指揮者も兼任しています。2016年にはバイエルン放送交響楽団を急遽代役として指揮し国際的な注目を浴び、ネーメ・ヤルヴィ賞、オイゲン・ヨッフム賞を受賞しました。ヨーロッパの主要楽団や日本でも活躍するバスティアンが、ボニスの真価を鮮やかに描き出します。
(ナクソス・ジャパン)
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ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):《美の勝利》TVWV 21:10(3幕のジングシュピール)(3枚組)
ミヒャエル・ホフシュテッター(指揮)ベルリン古楽アカデミー
【HIPのスペシャリストが指揮するテレマンのオペラ《美の勝利》全曲録音!】
多作で知られるテレマンは、オペラも50作以上書いたとされていますが、その多くは現存せず、ほぼ完全な形で残されているのは7作とされています。テレマン作品の録音が数多く生まれる中でもオペラの録音は限られており、この1枚は貴重。1721年、テレマンがハンザ同盟の自由都市ハンブルク市の音楽監督に就任すると、その翌年には同地の歌劇場が再建され、テレマンはその音楽監督と歌劇の作曲も引き受けることになりました。ドイツ語の歌物語《美の勝利》は、テレマンが同歌劇場のために書いた最初の歌劇で、歌劇場再開を告げる記念碑的作品です。
台本は、17世紀ハンブルクにおける最も著名な詩人で劇作家のクリスティアン・ハインリヒ・ポステル(1656-1701)の『アフリカのヴァンダル族の偉大なる王ゲンセリクスのローマととカルタゴへの遠征』を基にしています。455年のゲンセリクス王率いるヴァンダル族によるローマ略奪を背景に、ヴァンダル族の人々とローマの王妃や姫の恋愛と結婚が描かれるストーリー。テレマンは作曲に際して登場人物や筋書きには手を加えなかったものの、場面の順序や台詞、特に合唱とバレエの場面に若干の変更を加えました。
1722年7月13日の初演では、テレマンが用意した音楽はあまりに長大で、多少のカットを余儀なくされましたが、豪華な舞台装置や衣装が用いられたという公演は大成功に終わり、その年の11月までレパートリーとして上演されました。翌年も11回再演。その後も何年にも渡って再演された記録が残っています。これだけの大好評にもかかわらず、ハンブルクには上演台本7冊を除くと、初演時のテレマンの自筆譜のみならず、総譜、パート譜も現存せず、ほんの一部の改変されたアリアのみが伝わるのみ。しかし、ハンブルクの劇場と交流のあったブラウンシュヴァイクで1728年に上演された際の楽譜が現存しており、この録音にはそれを基にした楽譜が使用されています。
《美の勝利》のブラウンシュヴァイクでの上演に当たり、出演する歌手や管弦楽団の都合などで、登場人物の音域の変更、管弦楽の変更、曲の追加などいくつもの改変が行われました。それらは同地の歌劇場の音楽監督であったゲオルク・カスパー・シュールマンによってなされたと考えられますが、一部のアリアは、当地で活動していたカール・ハインリヒ・グラウンが作曲したとも考えられています。また第1幕第1場の後にはヘンデルの《ラダミスト》(1720年ロンドンで初演)から「バッタリア」が加えられています。すべてがテレマンの手になるとは言えない楽譜ですが、この壮麗な歌劇を聴くことができるのはバロック・オペラ・ファンにとって僥倖と言えるでしょう。
(ナクソス・ジャパン)
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ジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764):《ゾロアストル》からの管弦楽組曲(1749年版)、《優雅なインドの国々》からの管弦楽組曲(1736年版)
ミヒ・ガイック(指揮)オルフェオ・バロック管弦楽団(古楽器使用)
【華やかな色彩とリズムが織りなすラモー作品の真骨頂!オーストリアの名古楽オーケーストラによる異国趣味満載のオペラ・バレ組曲集】
18世紀フランスを代表する作曲家ラモーの舞台作品は、21世紀になって世界中の歌劇場での上演機会が増え、華やかな舞台やダンス、斬新な演出で話題を呼ぶようになりました。ラモーのオペラやオペラ・バレは、主にレチタティーヴォとアリアの繰り返しから成る同時代のイタリアのオペラと異なり、レシ、プチ・エール(通奏低音を伴う歌)、独唱、二重唱、三重奏、四重奏、合唱、そしてオーケストラのためのシンフォニアや舞曲など、多様な要素が織り交ぜられています。特に舞曲が占める割合が全体の約1/4にもなるため、それを組み合わせるだけでフランス風の管弦楽組曲が出来上がります。現代のオーケストラがそれらを取り上げることも増えてきました。ラモーが生きた時代のフランスは、百科全書派が台頭する啓蒙主義の時代。世界中のあらゆるものを知ろうという人々の興味は異文化へと広がります。ここに組曲が収録された2つのオペラ《ゾロアストル》と《優雅なインドの国々》は、そのような東方への興味や想像や憧れを反映しています。
《ゾロアストル》(ドイツ名「ツァラトゥストラ」)は、ゾロアスター教の開祖を中心とする善と悪の対立を描いた音楽悲劇(トラジェディ・リリク)。その題材や音楽の斬新さゆえに1749年の初演時は聴衆に受け入れられず、不評でしたが、恋愛要素を増やし、より親しみやすいストーリーと音楽に改訂した1756年の再演は大好評となりました。ここでは初演時の1749年版から採られた組曲が演奏されています。序曲から斬新な和声が刺激的で、様々な要素を持った短い舞曲が続けて登場する展開も聴き飽きることがありません。
《優雅なインドの国々》は、プロローグと4幕から成るオペラ=バレで、想像上の東方の国々の人々が次々と登場するオムニバス形式の構成。ラモーの舞台作品の中でも、現代で上演される機会に恵まれています。この組曲は、序曲と有名な「未開人たちの踊り」を含む7曲で構成。異国情緒あふれる音楽は聴き手の心を躍らせるものです。
オルフェオ・バロック管弦楽団は、ミヒ・ガイックによって結成されたオーストリアの歴史ある古楽器オーケストラ。30年以上に及ぶ活動の中で、テレマンの管弦楽作品を中心に、バッハからグルック、ハイドン、シューベルト、メンデルスゾーンに至るまでレパートリーの幅を広げ、世界的に高い評価を獲得しています。この録音では3-3-3-2-2という弦楽器セクションに、フルート、オーボエ、バスーン、ホルンの2管編成の管楽器セクション、そしてパーカッションとチェンバロという大きな編成で、ラモーが生み出す色彩感、作品が持つエキゾチックな雰囲気をすばらしい演奏で聴かせてくれます。ラモー作品の真骨頂を堪能できる名盤の誕生です!
(ナクソス・ジャパン)
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ジークフリート・トランスラトイル(1875-1944):ワルツ、ポルカ、行進曲集
ヤン・ミヒャエル・ホルストマン(指揮)ニュルンベルク交響楽団
ジークフリート・トランスラトイルはバート・カールスルーエ出身の作曲家。母の再婚相手であるユダヤ教のカントルに育てられ、ブレスラウ、ウィーン、ライプツィヒで学び、ウィーンでは「フランスのワルツ王」エミール・ワルトトイフェルとの出会いを機に軽音楽の道を志しました。17歳で作曲した「ウィーンのプラーター生活」は、のちにベルリンのスポーツイベント「6日間レース」の賛歌として大成功を収め、「スポーツ宮殿のワルツ」と呼ばれて人気を博しました。他にも陽気なワルツやポルカが人気となり、19世紀末から20世紀初頭のベルリンで最も愛された音楽家の一人となりましたが、ナチスによって強制収容所に送られ、ホロコーストの犠牲となりました。戦後は次第に忘れられしまいましたが、2025年に生誕150年を迎えたことを契機に、その音楽はあらためて注目を集め再評価されつつあります。
(ナクソス・ジャパン)
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ヨーゼフ・ベーア(1908-1987):歌劇《シーラーズの王子》(2枚組)
ステファン・ヴェセルカ(指揮)レーゲンスブルク・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン音楽院を飛び級で卒業し、「作曲の神童」と称されたヨゼフ・ベーア。1934年、デビュー作《シーラーズの王子》がチューリッヒで初演されると世界的な成功を収め、すぐさまヨーロッパ全土や南米でも上演、レハール以後の新時代を担う旗手として大きな期待を集めます。豪華客船で出会ったアメリカ人女性ヴァイオレットと、ペルシャの王子ナディールの愛の物語に付けられた音楽は、ドイツおよびロシアの古典的伝統やプッチーニの作風を継承しつつ、マーラーやスクリャービンの影響を感じさせるとともに、ガーシュウィン風のジャズの要素を大胆に融合させた、革新的な響きを特徴としています。しかし、ナチスの台頭によりユダヤ系であった彼は亡命を余儀なくされ、家族を強制収容所で失うという悲劇に見舞われました。戦後は公の場から距離を置き、自作の上演も拒み続けましたが、没後、遺品から楽譜が発見されたことで、半世紀以上の時を経て、その名作が再び蘇りました。初演からほぼ90年を経てドイツ初演が実現、アルバムに収録されたこの公演は、その独創的かつ現代的な演出も高く評価され、バイエルン放送より栄誉ある「オペレッタ・フロッシュ賞」を授与されています。
(ナクソス・ジャパン)
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フェリックス・メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集 第4集 - 第5番、ファニー・メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲
ミンゲット四重奏団
ミンゲット四重奏団によるメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全集、待望の完結編が登場。第5番に加え、姉ファニー・メンデルスゾーンによる唯一の弦楽四重奏曲を収録しています。父アブラハムから「音楽は人生の装飾であり、本業にしてはならない」と諭されたファニーですが、30歳で書かれた四重奏曲は、型破りで自由な構成と個性的な魅力に溢れた強い意志を感じさせる作品です。一方、フェリックスがその4年後に作曲した作品44-3は、均整の取れた古典的な佇まいを備え、姉の個性と鮮やかな対比を成しています。才能と時代、そして家族の絆を映し出すアルバムです。ミンゲット四重奏団は18世紀スペインの哲学者パブロ・ミンゲットの名を冠し、1988年に設立されたアンサンブル。近現代作品をはじめヨゼフ・スークやヘルツォーゲンベルクなど知られざる作品も好んで演奏、作品の魅力を伝えています。
(ナクソス・ジャパン)
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フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ:弦楽四重奏曲全集(4枚組)
ミンゲット四重奏団
ミンゲット四重奏団のメンデルスゾーン:弦楽四重奏曲全集が完結と同時にボックス化。番号付きの6曲に加え、14歳で作曲した変ホ長調の四重奏曲、没後に出版された「4つの小品」Op.81も収められています。加えて、姉ファニー・ヘンゼルによる独創的な四重奏曲も収録しています。メディア各誌から「世界のトップレベル」と高く評価されるミンゲット四重奏団は、正確なフレーズ作りと引き締まったリズム、豊かなダイナミクスを駆使したアプローチによって、過小評価されがちなメンデルスゾーン作品を真摯に捉え直し、価値ある芸術音楽として提示してきました。軽やかさから劇的な表現に至るまで、作為的なテンポの揺らぎに頼ることなく楽章ごとの個性を描き分けるその演奏は「4人の理知的な会話」として絶賛されています。
(ナクソス・ジャパン)
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