CPO レーベル~2026年5月発売新譜情報(8タイトル)
掲載: 2026年04月10日 14:00

CD(8タイトル)
■作品詳細
知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。
今回はストックハンマー&ベルリン放送響によるヒューゴ・カウンの交響曲に、エゴン・ヴェレス:交響曲全集、室内楽曲集(5枚組)、ハンス・プフィッツナー:室内楽作品集(5枚組)、レオ・ファル:喜歌劇《街頭の歌姫》、グラウプナーのシンフォニア集、ゲルンスハイムの弦楽四重奏曲&五重奏曲などCD8タイトルがリリースされます。
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ヒューゴ・カウン(1863-1932):交響曲第2番、フモレスケ「サー・ジョン・フォルスタッフ」
ジョナサン・ストックハンマー(指揮)ベルリン放送交響楽団
1863年ベルリン生まれのヒューゴ(フーゴとも)・カウンは、ベルリンで学んだ後、1886年に渡米しミルウォーキーのドイツ系コミュニティで合唱指揮者や教育者として頭角を現しました。20世紀初頭に帰国、その後はドイツで活動を続け、1912年にはプロイセン芸術アカデミー会員に任命されるなど、ベルリン音楽界の中枢で活躍しています。彼は後期ロマン派の色彩豊かな和声、管弦楽法を自在に操り、交響曲から合唱曲まで多岐にわたるジャンルの作品を書き上げました。アメリカでの経験を昇華させた交響詩「森の中で」(cpo 555572)や、1904年作曲の「サー・ジョン・フォルスタッフ」がその代表作です。後者はシェイクスピア劇の英雄を標題的に描いて成功を収め、その後の壮大な交響曲第2番への重要な足がかりとなりました。ハ短調の交響曲は重厚さや悲壮感を前面に出した作品。ティンパニが重々しく使われ、ブラームスの交響曲第1番を連想させる響きが所々で聴かれるとともに、ホルンがジークフリートのライトモチーフによく似たフレーズを吹くなど《ニーベルングの指環》風の箇所も随所に。緩徐楽章の息の長い起伏はブルックナー風で、ドイツ後期ロマン派交響楽の終着点の一つと言えそうです。
(ナクソス・ジャパン)
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エゴン・ヴェレス(1885-1974):交響曲全集、室内楽曲集(5枚組)
ゴットフリート・ラプル(指揮)ウィーン放送交響楽団、他
オーストリア出身の作曲家・音楽学者エゴン・ヴェレスは、アルノルト・シェーンベルクに師事し、アルバン・ベルクやアントン・ウェーベルンとともに新ウィーン楽派を牽引した重要な存在であり、同時にビザンティン音楽研究の権威として国際的に名を馳せました。ウィーン大学では留学中の橋本國彦を教えたことでも知られています。初期には無調音楽や表現主義的作風で注目を集め、戦前にはドイツ語圏で最も頻繁に演奏される作曲家の一人でもありましたが、1938年、ナチスの台頭によりイギリスへの亡命を余儀なくされます。イギリスではオックスフォード大学で教鞭を執りながら、終戦まで作曲活動を休止し沈黙を守りましたが、戦後になると再び創作への意欲を取り戻しました。注目すべきことに、その作品のほぼ半数が60歳以降に書かれており、その中心を成すのが9つの交響曲です。これら晩年の作品では、ハイドンからマーラーへと連なるオーストリア交響曲の伝統が意識的に取り入れられています。ヴェレスにとって交響曲の作曲は、整然とした形式美と豊かな抒情性を融合させることで、遠く離れた故郷を失った悲しみと向き合い、自らの心を癒やすためのプロセスでもあったといえるでしょう。
CD5には、室内オーケストラを伴う作品が収められています。ヴェレスがこのジャンルに注力した背景には、シェーンベルクの「室内交響曲第1番の初演に接して受けた衝撃がありました。彼は自著において、小編成のオーケストラこそが歌手の演劇的表現を最大限に引き出し、繊細で劇的な効果を生むと説いています。「夏の夜」は出版も初演もされなかったものの、高い完成度を持っていることがこの録音で伝わります。
(ナクソス・ジャパン)
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ハンス・プフィッツナー(1869-1949):室内楽作品集(5枚組)
フランツ・シューベルト四重奏団、ロベルト・シューマン・トリオ、他
「最後のロマン派」とも称されるプフィッツナーの室内楽作品には、その特質が端的に表現されています。伝統的なロマン派の様式に根ざし、時に重厚でシンフォニックな響きを帯びつつも、その語法には19世紀末から2つの世界大戦に至る時代を反映した独創性があります。複雑な対位法と和声によって評価されているピアノ五重奏曲をはじめ、プフィッツナーの重厚深遠な室内楽の数々を、その作風の変遷と共にお楽しみください。
(ナクソス・ジャパン)
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クリストフ・グラウプナー(1683-1760):シンフォニア集(2枚組)
フロリアン・ヘイエリック(指揮/チェンバロ)シドニア・バロッカ、エクス・テンポーレ、イル・ガルデリーノ
バッハと同時代を生きたグラウプナーは生前オペラの作曲家及び鍵盤楽器奏者として非常に高く評価されました。1722年にライプツィヒの聖トーマス教会カントルを務めていたクーナウが亡くなった際、ライプツィヒ市の参事会が後任に指名したのがまずテレマン、ついでグラウプナーであったこともその人気と評判を示しています(最終的に3番目の候補であったJ.S.バッハが就任)。当時の作曲家の通例として多ジャンルにおいて多作で、今日伝わる作品だけでも2,000曲ほどに及ぶと言われます。
当アルバムはグラウプナーの大編成器楽作品を中心に収録したもの。当時のドイツ宮廷の趣味を反映して、急緩急のイタリア風の協奏曲様式のものと、舞曲を連ねたフランス風管弦楽組曲のもの、そしてその混合様式のものが混在しており、グラウプナーが耳の肥えた君主に新鮮な音楽を提供しようと工夫を凝らしていたことがうかがわれます。通奏低音付きの弦楽合奏をベースに、ほとんどの作品で1対から3対の管楽器(トランペット、ホルン、フルート)がソリスティックに活躍するのは、グラウプナーの任地ダルムシュタット宮廷楽団にこれらの優れた演奏家がいたことを示すものでしょう。更に注目はティンパニがフィーチャーされていること。曲によって4つまたは6つものドラムの使用が指定されており、壮麗で華やいだ雰囲気を加えています。当アルバムの指揮者ヘイエリックはcpoにカンタータなどの声楽作品を7枚録音するなど、この作曲家に意欲的に取り組んでいます。イタリア風、フランス風といった様式の把握はもちろんのこと、随所に披露される管楽器のヴィルトゥオージティも聴きものとなっています。
(ナクソス・ジャパン)
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レオ・ファル(1873-1925):喜歌劇《街頭の歌姫》
トビアス・エンゲリ(指揮)ライプツィヒ・ムジカーリッシェ・コメディエ管弦楽団
cpoはオペレッタ黄金期に活躍したオーストリアの作曲家レオ・ファル作品を継続的にリリースしており、今回が5作目。この作品は、大富豪の娘と結婚する条件として、街頭で歌を歌って暮らしを立てている娘ソニアを3週間でエレガントなレディに変貌させることに発明家が挑むという、《マイ・フェア・レディ》さながらのストーリーです。ソニア役のノイルーラーはオーストリアのチロル地方生まれ。ライプツィヒ歌劇場のメンバー等を経て2013年にザルツブルク音楽祭にデビュー。オペラとオペレッタで活躍しているリリック・ソプラノで、声楽に転じる前はダンサーや俳優として学んでいただけあって声だけで聴いても演技力が伝わります。物語の仕掛け人である大富豪ブラウンを演じる谷口伸は、ウィーン国立音大リート・オラトリオ学科を最優秀の成績で卒業。2018年からはマイニンゲン国立劇場専属歌手として活躍しています。
(ナクソス・ジャパン)
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フリードリヒ・ゲルンスハイム(1839-1916):弦楽四重奏曲集 第3集 - 弦楽四重奏曲第4番、弦楽五重奏曲
ディオジェネス四重奏団
フリードリヒ・ゲルンスハイムは、ブラームスと親交を結び、19世紀後半からドイツ音楽界の要職を歴任した作曲家です。ユダヤ系の家庭に生まれ、モシェレスらに師事。パリ留学を経てサン=サーンスらと交流し、後にベルリン芸術アカデミーの要職も務めました。1900年作曲の弦楽四重奏曲第4番は心地よく洗練されたメロディと高揚感をもたらすドラマティックな展開が絶妙にバランスのとれた作品。弦楽五重奏曲第1番は、主題旋律のシンコペーション等にブラームスの弦楽六重奏からの直接的な影響が見られるのに加え、ロッシーニを思わせる歌謡的な美しい旋律美も魅力です。1998年にミュンヘンで結成されたディオジェネス四重奏団は、古典から現代まで幅広く手がけ、とりわけシューベルト作品で高く評価されており、近年はゲルンスハイムの全集録音に注力しています。クィグルは元ロンドン・フィル首席ヴィオラ奏者。カザルス・カルテットの元メンバーで、現在はケルン音楽舞踊大学教授を務める名手です。
(ナクソス・ジャパン)
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サルテリオ・オブリガート - 18世紀イタリアのサルテリオ・パート付きのアリアと器楽曲
ヴァレア・サバドゥス(ソプラノ)、ヌオーヴォ・アスペット(古楽器アンサンブル)、エリザベート・ザイツ(サルテリオ)、他
サルテリオは台形の台に貼った弦をハンマーで叩く楽器、18世紀イタリアで人気を博しました。そのサルテリオを必須(Obbligato)とする楽曲を集めたアルバムです。オペラ、オラトリオ、カンタータなどのアリアと、サルテリオをソロ楽器とする協奏曲を収録。サルテリオ自体が大音量を発する楽器ではないこともあり、編成は小ぶりで、親密で繊細なテイストのサウンドをバックにした抒情的なアリアを中心に、軽やかに飛翔するようなヴィルトゥオーゾ的なフレーズも散りばめられ、この時代のイタリア音楽への期待を満たしてくれます。声楽陣はすべて男声で、ソプラノとアルトはカウンターテナーの実力者たち。ヴァレア・サバドゥスは2019年のコンチェルト・ケルンの来日公演のソリストとしても注目されました。エリザベート・ザイツはこの楽器の名手で、ヌオーヴォ・アスペットの創設者。
※トラック6冒頭にはラジオ放送のような演出が入っています。
(ナクソス・ジャパン)
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暴君と英雄 アレッサンドロ・ストラデッラ(1643-1682): バスのためのカンタータ集
マウロ・ボルジョーニ(バリトン)、アカデミア・モンティス・レガリス室内グループ(古楽器アンサンブル)
ストラデッラはコレッリより10年ほど早く生まれ、合奏協奏曲やオラトリオといったジャンルの隆盛を導く作品を書きました。エレガントでありながら強い情感の表出やコントラストの表現に優れた作品は、その一部が主にイタリアで綿々と演奏されてきましたが、20世紀終盤の古楽ブーム以来、彼の作品が系統的に演奏・録音されるようになり、一段と注目されています。
このアルバムは彼がバスのために書いた作品をメインに、間に器楽曲をはさんだ一夜のコンサートのような構成。イタリア・オペラにおいて神官や王、老賢者など世俗を超越した知恵や力を持つ役は男声の低音歌手が歌うことが多く、ここではそうした役柄をストラデッラがいかに巧みに造形したかが示されます。ヴァイオリン、チェロ、テオルボ、チェンバロが各1という室内カンタータ風の極小編成の器楽陣と共に、ジョルディ・サヴァール、ジョヴァンニ・アントニーニ、リナルド・アレッサンドリーニといった指揮者たちの信頼篤いボルジョーニが迫真の歌唱を聴かせます。
(ナクソス・ジャパン)
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