CPO レーベル~2026年9月発売新譜情報(7タイトル)
掲載: 2026年08月05日 17:30

CD(7タイトル)
■作品詳細
知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。
今回は映画『バルジ大作戦』の音楽が有名なベンジャミン・フランケルの主要作品をまとめた11枚組BOXに、ハワード・グリフィス&ミュンヘン放送管弦楽団によるパウル・ヴラニツキーの交響曲集、オットー・ニコライのピアノ曲を全て収めた貴重な2枚組、ヴィルヘルム・ベルガーのクラリネット三重奏曲、チェロ・ソナタなどCD7タイトルがリリースされます。
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ベンジャミン・フランケル(1906-1973):交響曲全集、弦楽四重奏曲全集、序曲、映画音楽、協奏的作品等の主要作品集(11枚組)
ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト(指揮)クイーンズランド交響楽団、ノモス四重奏団、ほか
【映画『バルジ大作戦』の音楽が有名なフランケルの主要作品をボックス化】
ベンジャミン・フランケルは、ロンドンでポーランド系ユダヤ人の家庭に生まれ、幼少期から高い才能を発揮。ピアニストのヴィクター・ベンハムに見出されて本格的な専門教育を受けました。青年期はギルドホール音楽学校で学びつつ、ディーリアスやバルトークの音楽と出会いながら、ジャズ奏者や編曲家として下積み時代を過ごします。
1934年頃から映画音楽の世界で頭角を現し、100本以上のスコアを書き上げてこの分野での英国トップクラスの作曲家となりました。この分野で培ったオーケストレーションの技術は、のちに純粋なクラシック音楽の制作へと生かされていきます。ナチスによるホロコーストの犠牲者に捧げた「ヴァイオリン協奏曲」は、親友のヴァイオリニスト、マックス・ロスタルの手で初演され、彼の代表作として世界的な評価を確固たるものにしました。1957年以降は純音楽の創作に集中するためスイスへ移住し、十二音技法やセリエリズムを取り入れつつも無調に固執せず、「メロディこそが不可欠な素材」という理念のもと調性を保持した独自のスタイルを築きます。8曲の交響曲や5つの弦楽四重奏曲など多作を極め、オペラや交響曲第9番の制作中に66歳で没しました。かつては忘却されていた時期もありましたが、近年その作品の持つ抒情性と豊かな独創性が改めて再評価されています。
この11枚組BOXには、交響曲第1〜8番、協奏曲、管弦楽曲、室内楽、映画『バルジ大作戦』全曲を含む主要な映画音楽を収録、彼の音楽の魅力をあますことなく伝えます。
(ナクソス・ジャパン)
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パウル・ヴラニツキー(1756-1808):交響曲 Op. 35 No. 1-No. 3
ハワード・グリフィス(指揮)ミュンヘン放送管弦楽団
モラヴィア出身のパヴェル(ドイツ名パウル)・ヴラニツキーは、1776年にウィーンへ移住後、ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンらと交流を深めながら、18世紀後半ウィーンにおける最も重要な交響曲作曲家の一人として活躍しました。神聖ローマ帝国の皇后マリア・テレジアの寵愛を受け、歌劇の大ヒットや数々の交響曲で名声を得たものの、晩年は劇場経営者との摩擦により経済的な困窮の中で急死しました。彼は少なくとも47曲(現存は45曲)の交響曲を残しており、1800年に出版された作品35の第1-3番は、それぞれ異なる時期に書かれたと推測され、ハイドンをモデルとしながらも独自の洗練された様式を示しています。重厚な序奏から躍動的な展開を見せる第1番、冒頭の付点リズムが特徴的な第2番、減9度の不協和音を効果的に用いた緊迫した冒頭が印象的な第3番と、いずれも聴きごたえがあります。
本盤は、古典派や隠れた名曲の再発見に定評のあるハワード・グリフィスが、ミュンヘン放送管弦楽団を指揮。両者の緻密で躍動感あふれる演奏が楽しめます。
(ナクソス・ジャパン)
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オットー・ニコライ(1810-1849):ピアノ作品全集(2枚組)
クリストフ・ケイマー(ピアノ)
ウィーン・フィルの前身団体の創設者として、また《ウィンザーの陽気な女房たち》などの作曲者として名高いオットー・ニコライのピアノ曲を全て収めた貴重な企画。ニコライは父親の厳しい教育から逃れて16歳で家を出た後、ベルリンやローマで研鑽を積みました。1840年代にはウィーンの宮廷楽長を務め、1842年にはウィーン・フィルの前身となる演奏団体の創設に尽力。ドイツ音楽の堅牢な構成とイタリア・オペラの流麗な歌心を融合させた独自の作風を築きましたが、病により38歳で急逝しました。
本盤には、古典的な均整とロマン派ならではの自由な発想が息づく彼の全ピアノ作品を収録。堂々たる構成を誇る「ニ短調ソナタ」はベートーヴェンの影響を感じさせる4楽章構成の中に、ベルカント風の旋律が響きます。リストに献呈された「3つの練習曲」は左手のみの技巧的なパートやオペラの引用を含み、単なる練習曲を超える表現力を備えた作品。歌劇《ノルマ》の主題による華麗な変奏曲をはじめ、どの曲にも生前に親しまれた劇音楽やワルツにも通じる、豊かな旋律美と洗練された筆致が息づいています。演奏は、ハノーファー音楽演劇大学で学んだドイツのピアニスト、クリストフ・ケイマー。バイロイト音楽祭など国際的な舞台で活躍する一方、モシュコフスキやゲッツ、ブルッフらの埋もれた作品の録音・校訂でも高い評価を得ています。各ディスクの最後には《ウィンザーの陽気な女房たち》のメロディをテーマにした後輩作曲家の作品がトリビュートのように収められています。
(ナクソス・ジャパン)
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ヴィルヘルム・ベルガー(1861-1911):クラリネット三重奏曲、チェロ・ソナタ、スケルツォ
ポール・メイエ(クラリネット)、ウェン=シン・ヤン(チェロ)、オリヴァー・トリンドル(ピアノ)
ベルガーの作品は、精巧な対位法と豊かな和声に支えられた、ブラームスを思わせる抒情が魅力。クラリネット三重奏曲では、クラリネットとチェロの音色が自然に溶け合い、第3楽章の印象的な4分の5拍子や、爽快な推進力を持つ終楽章が鮮やかな印象を残します。初期のチェロ・ソナタにあふれる若々しい旋律や、ユーモアを感じさせる未完の「スケルツォ」にも、端正な構成の中にユニークな個性が息づいています。クラリネット三重奏曲では世界的なクラリネット奏者・指揮者として活躍するメイエが加わり、ベルガーの繊細なニュアンス鮮やかに描き出すことに成功。チェロ・ソナタとスケルツォではウェン=シン・ヤンと、知られざる名作の紹介でも高く評価されるピアニスト、オリヴァー・トリンドルが共演、作品の魅力を存分に引き出しています。
(ナクソス・ジャパン)
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ルイ・アントワーヌ・ドルネル(1680-1757):トリオ・ソナタ集 Op. 3(全曲)
オルフェオ管楽アンサンブル(古楽器使用)
【ラモーと同時代の作曲家によるオーボエのためのトリオ・ソナタ集!】
1680年にパリ近郊のプレルに生まれたルイ・アントワーヌ・ドルネルは、ラモーと同時期に活躍したフランスの音楽家ですが、その生涯については現在でもあまり分かっていません。1706年以降、パリのいくつかの教会やアカデミー・フランセーズなどでオルガニストとして活躍したものの、生前にオルガン曲集や宗教音楽集を出版することはありませんでした。1709年から1713年にかけて3つの室内楽作品集を出版、それらはフランス様式の組曲とイタリア様式のソナタの両方を含んだ、独奏、二重奏、三重奏、四重奏のための楽曲で構成されています。その後も、1723年に室内楽作品集、バスのためのカンタータ『クロリンドの墓』、1731年に唯一のクラヴサン曲集を出版するなど、主に世俗音楽の出版に力を注ぎました。またクラヴサン奏者として、音楽教師としてフランスの上流階級の人々に仕え、晩年にはクラヴサン演奏に対する著作も出版しました。
このCDに収録されているのは、1713年に出版された作品3の全曲。フラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、オーボエなどいろいろな楽器を旋律楽器とすることのできるトリオ・ソナタ集で、さまざまな舞曲から成る組曲形式の「ソナタ・ダ・カメラ」(室内ソナタ)の形式です。第1、3、5番のソナタはコレッリを踏襲する「緩・急・緩・急」の4楽章構成ですが、第2、4、6番のソナタでは、舞曲の数が増やされ、規模が拡大されています。速い楽章にフーガやフガートを用いたり、緩やかな楽章での掛留音の使用、終楽章の舞曲にジーグを充てるなど、イタリア的側面を色濃く残していますが、細やかな装飾音、イネガル(不均等なリズム)の使用などフランス音楽の特徴も備え、フランソワ・クープランが提唱したイタリアとフランスの「趣味の融合」(Les goûts-réünis)の好例と言えます。
これらのソナタは旋律楽器が容易に選択できる点も特徴。トリオ・ソナタの多くは、いくつかの旋律楽器が選択できるよう示されているものの、書法の面では明確にヴァイオリンが想定されており、管楽器で演奏する際は編曲する必要がある場合がほとんどですが、ドルネルのソナタは、移調が必要となる場合はあるものの、編曲せずとも演奏できるよう巧みに書かれています。この録音においてオルフェオ管楽アンサンブルは、フランスの宮廷で好まれていた木管楽器のオーボエを旋律楽器に選択。ピッチも現在の標準であるA=442より全音ほど低く、当時のフランスで用いられていたA=392といういわゆるヴェルサイユ・ピッチを用いて、18世紀フランス宮廷での演奏を彷彿させる典雅な響きを楽しめます。第7番は通奏低音無しの3本のオーボエのみの演奏で、他の6曲との個性の違いが打ち出されています。
現代古楽演奏のトップ・グループの一つであるオルフェオ・バロック管弦楽団は、管楽器中心の録音ではオルフェオ管楽アンサンブルと称し、首席オーボエ奏者のカリン・ファン・ヘールデンが音楽監督を務めています。この録音では、彼女は自らオーボエを奏で仲間の名手たちとともに、ドルネル作品の魅力を余すところなく伝えてくれます。貴重なバロック時代のオーボエ・アンサンブルの魅力を広く伝える名演奏です。
(ナクソス・ジャパン)
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ベルナルド・パスクィーニ(1637-1710):オラトリオ『モーゼ』
マンフレート・コルデス(指揮)ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス(声楽&古楽器アンサンブル)
【ルネサンス音楽の泰斗が蘇らせた、17世紀ローマの傑作オラトリオ!】
べルナルド・パスクィーニは、1637年、トスカーナ州ピストイアに生まれ、研鑽のために若くしてフェラーラへ赴き、同地のアッカデーミア・デッラ・モルテ(Accademia della Morte)で最初の職を得ました。その後ローマに移り、サンタ・マリア・イン・ヴァリチェッラ教会やサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂でオルガン奏者を務めました。ローマで音楽家たちの重要なパトロンとなっていたスウェーデンのクリスティーナ女王は、パスクィーニの卓越した演奏技術に感銘を受け、「音楽の王子」と称賛したそうです。他にもコロンナ家やパンフィーリ家といった名家の庇護を受け、現在でも有名な美術館に名を遺すボルゲーゼ家とは特に親密となり、1664年から亡くなるまでその邸宅に住んでいました。
今では主に鍵盤音楽の作曲者として知られるパスクィーニですが、オペラやオラトリオなどの声楽作品も数多く作曲しています。特にオラトリオの分野では、キリスト教の聖年である1675年にクリスティーナ女王から作曲依頼を受けるなど、当時から最高の評価を受けていました。30作以上のオラトリオを作曲したとされるパスクィーニですが、現存するものは7作のみで、1687年に作曲された『モーゼ』はその一つ。旧約聖書の『出エジプト記』を題材としています。
登場人物は、モーゼ、その従者ヨシュア、義父エトロ、そして語り手の4人。物語は、エジプトを脱出したモーゼを義父エトロが訪れ、モーゼがその道のりを語る形で進み、軍を率いたヨシュアとアマレク人との戦闘、モーゼの神への祈りなどを盛り込んで劇的な起伏を作った後、勝利の大団円で結ばれます。冒頭には弦楽合奏によるコンチェルト・グロッソ形式のシンフォニアが置かれ、声楽パートの速く複雑なパッセージではメリスマが用いられるなど、歌手にも高い技術が要求されています。登場人物の感情の機微をとらえた繊細な表現や、テンポと強弱の細かい変化が劇的な展開とあいまった傑作オラトリオと呼ぶにふさわしい仕上がりになっています。
16-17世紀の音楽研究と実践の泰斗マンフレート・コルデス率いるブレーメン・ヴェーザー=ルネサンスは、主にCPOレーベルで50枚を超えるアルバムを発表している老舗古楽グループ。ドイツ語圏の古楽を主なレパートリーとしていますが、このCDのようにその周辺の作曲家の掘り起こしにも力を注いでいます。
(ナクソス・ジャパン)
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ライプツィヒのドイツ・バロック・モテット集
ライニッシェ・カントライ(合唱)、エッツァルト・ブルヒャルズ(指揮)、フラウケ・ヘス(ヴィオローネ)、ヨハネス・リートベルギウス(ポルタティーフ・オルガン)
【音楽都市ライプツィヒにおけるモテットの系譜を描く】
17世紀以降、ヨーロッパにおける主要な音楽都市のひとつであったライプツィヒ。コーヒーハウスで公開演奏会を行っていた合奏団「コレギウム・ムジクム」が市民の音楽生活を彩り、聖トーマス教会と聖ニコライ教会では、イタリア音楽の要素を取り入れた礼拝のための教会音楽が鳴り響いていました。このCDには、17-18世紀のライプツィヒで奏でられたドイツ人作曲家たちによる教会音楽の中からドイツ語によるモテットが集められています。
ライプツィヒの教会音楽は、1723年に当地のトーマス・カントルに就任したヨハン・ゼバスティアン・バッハを抜きには語れませんが、このCDでは彼の珍しい作品が選ばれています。冒頭に収められた「全地よ、主を歓喜せよ」はバッハとテレマンの作品のパスティッシュとされる8声のモテット。テレマンが作曲したとされる華やかな冒頭の合唱からバッハのカンタータBWV 28の一部が使用された中間部が続き、テレマンの手によるとされる「アーメン」で幕を閉じます。誰がこの作品を仕上げたのかは正確には分かっていませんが、バッハ自身の手による可能性もあるようです。
この曲の後には、シュッツの弟子で、師の作風を受け継いだミヒャエル、その跡を継いだクニュプファー、1677年に就任したシェッレといった、バッハ以前のトーマス・カントルたちの作品が続きます。クニュプファーと同時期にトーマス・カントルの候補に挙げられたファブリチウスは聖ニコライ教会のオルガニストとして高い名声を得ていました。彼らのモテットを通じて最新のイタリア音楽の様式を取り入れながらも独自の発展を遂げた17世紀ライプツィヒの多様な教会音楽を知ることができます。
CDの後半には、バッハの死後にトーマス・カントルに就任したドーレスとヒラーのモテットを収録。1756年から30年以上トーマス・カントルを務めたドーレスは、バッハの晩年の弟子でしたが、その作品には師の複雑な対位法の影響は見られず、シンプルで静謐な雰囲気が支配しています。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者に就任し、18世紀後半のライプツィヒの音楽界で強い影響力を誇ったヒラーのモテットは、教会音楽において古典派様式への扉を開いたと言える作品。この2作の間に収められたのは、最晩年のバッハが才能を認めた弟子で鍵盤奏者として名をはせたクレープスの作品で、師の影響が強く見られます。
ヘルマン・マックスが1977年に結成したライニッシェ・カントライ(ライン聖歌隊)は、結成以来、CAPRICCIOやCPOを中心に数多くの録音を行い、特にドイツ・バロックの教会音楽に名盤を残してきました。2011年よりヘルマン・マックスを継いで音楽監督に就任したエッツァルト・ブルヒャルズは、ロッシーニの「小荘厳ミサ」(CPO 555232)をリリースして高く評価されています。この録音では、総勢20人(ソプラノ6、アルト4、テノール4、バス6)に曲によってヴィオローネとポルタティーフ・オルガンを通奏低音で加えた編成で、時代や作曲家による作風の違いを丁寧に描き分けています。
(ナクソス・ジャパン)
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カテゴリ : ニューリリース