No Knife
掲載: 2002年10月10日 11:00
更新: 2003年02月13日 10:54
サンディエゴのベテランが放った4作目『Riot For Romance!』

「このツアーで日本の人々が非常に親切だということを知ったし、ツアーに関わってくれた人たちがここまで面倒見てくれたことはいままでなかった。驚くべきことだよ」と、ドラムのクリス・プレスコットは振り返る。昨年の来日ツアーはDIY精神に溢れたインディー来日で、規模はそれほど大きくなかったが大成功。確実にファンを増やす結果となった。
90年代半ばにサンディエゴで結成された彼らは過去に3枚のアルバムをリリースしているが、本格的に日本に紹介されるのはこのニュー・アルバム『Riot For Romance!』からとなるであろう。一聴すれば現代版ピッチ・フォーク、もしくは穏やかにしたドライヴ・ライク・ジフューを彷彿とさせる内容だ。
「89年から94年までのいわゆるサンディエゴ・サウンドにとって、それらのバンドは重要な存在だったね。フィッシュワイフやターナー、そして僕らノー・ナイフといったバンドが出てきてサンディエゴ・サウンドの基礎を作ったんだ」。
反復するベースのリズムと繊細なギター・サウンド──伝統的なサンディエゴ・スタイルに、80年代のUKサウンドであるギャング・オブ・フォーやバウハウスらからの影響をヴォーカルに被せた不調和な構成が化学反応を起こし、生まれたエモーションが脳内に叩き込まれる。
「歌詞を自分自身に置き換えて、独自で解釈することがもっとも良いと思う」とも言う。同時にサウンドの解釈もさまざまであろうが、頭の隅にこの奇妙なサウンドがこびり付いてしまうことも事実。そして病みつきになっていく。ちょっぴりいじわるにジミー・イート・ワールドを意識するか?と訊けば、「いい友達さ。彼らの成功には本当に興奮してる。まっとうな報いを受ける価値のあるバンドだね。それぞれに違ったサウンドを持っているバンドだと思うけど、同時によいペアでもあると思うんだ」。
10月からはいっしょに西海岸ツアーへ出るらしい(豪華!)。そして来年の1月には再来日も。日本じゃまだ〈身近な大物〉の彼ら。自分の肌で彼らのサウンドを体験しない手はない。拡がった毛穴でいっぱいに吸収すべし。


