OKミュージック・ボール
掲載: 2002年10月10日 13:00
更新: 2003年03月10日 11:59
クラシック、シャンソン……非ロック的な音楽を呑み込んだロック(!?)バンドの初アルバム!
くるりやキセル、ママスタジヲといったバンドからも厚い信頼を受け、2000年のソロ作『OK MUSICS』でもその才能を高く評価されていた、〈京都のブライアン・ウィルソン〉こと永江孝志。彼と、ラブクライやmama!milkでも活躍中の清水恒輔(ベース)らをメンバーとする4人組、OKミュージック・ボールの初アルバム『Da Da Conne』は、「アレンジを優先するソロにくらべ、各メンバーの持ち味を最優先に考えた」(永江:以下同)作品。確かに永江のソロにくらべると、ざっくりとした感触がある。オールド・タイム・ミュージックを発掘/採集し、架空のオーケストレーションを作り出してしまった初期ヴァン・ダイク・パークス同様、永江はクラシックやオペラからクレツマー、ヴォードヴィルまで、非ロック的な音楽の旨みを確実にすくい上げる。たとえば、3拍子が多用されるのは「シャンソン、フォスター、シューベルト、ショパンなどの小品が好きなので、その影響」らしいし、喜劇と悲劇、ユーモアと哀愁が入り混じったペーソス溢れる作風は、フェリーニやチャップリンの映画を連想させる。ちなみに彼、映画音楽では「ニーノ・ロータ、エンニオ・モリコーネ、ピエロ・ピッチオーニ、バート・バカラック、ランディー・ニューマン、ディズニーなど」がフェイヴァリットだそう。またその他にも、幼少のころ耳にした音楽が、無意識のうちにリズムやメロディーに滲み出てしまうのだとか。
「たとえば僕が初めて聴いたレコードは〈キャプテンウルトラ〉(TV特撮ヒーロー番組)で、この主題歌はカッコいいマーチでしたし、ほかにアニメ〈タイガーマスク〉のエンディング・テーマや皆川おさむの〈黒猫のタンゴ/ニッキニャッキ〉と、この3枚が原点になっています。あと、キリスト教の幼稚園に通っていたので、讃美歌が強烈に残っていますね。そこから広がっていったときに、クルト・ワイルが強く引っ掛かりました。今作については比較的スモール・フェイセスや中期ビートルズなどの、ロックに根差したサウンドをめざしましたが、結果的にはシャルル・アズナブールやウラジーミル・ヴィソーツキーの影響のほうが色濃く出てしまったように思います」。


