Tali
掲載: 2004年09月09日 16:00
更新: 2004年09月09日 17:29
ドラムンベースの荒野に咲いた一輪の花か!? ロニ・サイズによってブリストルに導かれた俊英、タリの全貌がついにヴェールを脱ぐ!!

「とてもエキサイトしてるわ。日本のカルチャーは大好きだし、ずっと行きたいと思ってたの。アルバムがどう受け入れられるか楽しみね」。
日本でのアルバム・リリースに対して喜びを隠さないフル・サイクル・クルーの紅一点、タリ。記念すべき初アルバム『Lyric On My Lip』は、ロニ・サイズ、クラスト、ダイ、ダイナマイトMC、クリプズらクルー総出の熱いサポート体制が敷かれている。いまや専門誌のカヴァーを飾るまでに注目を集める彼女だが、そもそもは演技の学校に通っていたそう。そんな彼女がドラムンベースにハマったのは、あるレイヴに行ったのがきっかけとか。
「クラスト“Maintain”のリミックスをDJがかけて、それを聴いた時〈これ何!?〉って興奮して……自分の魂に響く音楽を見つけたのよ。これこそが私の探していた音!ってね」。
その後、クラブなどで彼女が好きになる曲はロニやダイをはじめとするフル・サイクルのものばかりだったそうだ。「実験的で、常にチャレンジしてるし、そんなに真剣にならないで楽しむことに徹してる」というのがその理由だそうだが、そんな憧れの人たちと共に完成させた今回のアルバムにも気負いはまったく感じられず、さまざまなタイプの曲に合わせて楽しくパフォームしようとする意思がスピーカー越しに伝わってくる。これは誰よりも彼女の可能性を信じたロニによるところが大きいのではないだろうか。
「スタジオではフィーリングがピッタリ合ったの。ロニが私の頭の中に入り込んで、私の言おうとしてることを引き出したみたいだったわ。彼から学んだのは、自分の書いたリリックや曲に固執しないこと。あと何にでも挑戦すること。ロニは、私は理由があってここに存在してるって教えてくれた。だから、自分の能力を疑うなって」。
こうしてヴォーカリスト/MCとしてはもちろん、精神的にも成長した彼女。ロニとの作業は本当に上手くいったようだが、クラストとの仕事はちょっと苦労した様子。
「彼、あまり話さないの。座ったまま30分くらい黙ってて、私が〈大丈夫かしら?〉って話かけると〈大丈夫だよ〉って答えるんだけど……」。
そんなエピソードがありつつも収録された曲はどれも痛快なまでに高品質のプロダクションとパフォーマンス(もちろんクラストの曲も!)。この調子ならハードコアな男社会のドラムンベース・シーンでも無事にやっていけそうだ。


