インタビュー

Asian Dub Foundation

掲載: 2005年03月03日 12:00

更新: 2005年03月03日 19:18

疾走する重戦車に跨った戦士たちはまたもシーンを席巻する。身震いするほどのビートとメッセージに撃たれろ!!


 その活動歴の長さにも関わらず、いまだアグレッシヴな姿勢を失わずにいるエイジアン・ダブ・ファウンデーション(以下ADF)。ジュノ・リアクターのベン・ワトキンスを共同プロデューサーに迎えたニュー・アルバム『Tank』でも、その貧欲な探求心は相変わらず。ADFらしさは残しつつもサウンドの幅は拡がり、ジャングル、ヒップホップ、レゲエ、テクノなどからそれぞれ吸収したテイストが、よりストレートに各々の楽曲に反映されている。

「シンプルなサウンドになったと言われるんだけど、僕もそう思ってるんだ。前よりメロディーも増えたと思うしね。前作ほど音数が多いわけじゃないから、大勢の人が理解できると思うよ」(パンディットG:以下同)。

 この発言にもあるようにメロディアスな作風が目立つ今作では、厚みを増したハーモニーも聴きどころ。その大きな要因が、ON-Uのアーティストでもあるゲットー・プリーストの加入だろう。ADFを今作で別次元に導いた最大の功労者だ。

「彼は本当に素晴らしい声の持ち主だよ。本物のサウンドシステムの声なんだ。去年はADFとしてのギグがあまりなかったから、ゲットー・プリーストとADFの2人のMCだけでツアーしてね。サン・Jと僕でDJをやったんだ。ギグをUKとヨーロッパ各地で70回以上もやったよ。ツアーの間、MCとヴォーカリストはフリースタイルだけでやってるから、ヴォーカリスト同士のインタラクションがこのアルバムには反映されてるね」。

 両者はすでに“Fortress Europe”で共演していたが、ツアーで強固になったその関係はアルバムに大きくフィードバックされている。またそんなツアーの影響から、フロア向けのヴァイブスがアルバムに充満してもいる。そこでファンには耳寄りな情報が。なんとパブリック・エナミー(以下PE)のチャックDと共演したらしいのだ!

「PEの“Son Of A Bush Is A Bad Man”や“Fight The Power”をADFヴァージョンとしてリメイクして、チャックDとレコーディングしたんだ! すべてフリースタイルで作ったんだよ!」。

 ただ、いまのところダブ・プレートのみでリリースの予定はないとか……ガックリ! 気を取り直してジャパン・ツアーの意気込みを。

「『Tank』の曲をたくさん演奏するよ。昔とは違うラインナップで行くからみんなの反応が楽しみだな。ひょっとしたらPEとやった曲を回すかもしれない(笑)。僕があの曲を回したら、絶対にみんな驚くよ!」。

 ぜひお願いします!!

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ソース: 『bounce』 262号(2005/2/25)

文/青木 正之