インタビュー

広がりを見せるアンダーグラウンドの胎動

掲載: 2005年03月03日 12:00

更新: 2005年03月03日 19:18

 MS CRU(現MSC)や韻踏合組合らの動きをひとつの象徴に、その裾野の広がりがリリース上でもはっきりと形となりはじめた日本語ラップは、マーケットの停滞をよそにますます増殖している。なかでも降神はかつてのTHA BLUE HERBやSHING02のようにサブカル的文脈でも支持を受ける存在。現在は各々ソロ作に着手しており、それも今年中には聴けるだろう。また、昨年アルバムをリリースしたSMRYTRPSも依然ソロを含めて旺盛に活動中。多くのユニットも掛け持つタカツキやMETEORの勢いからは何が生まれるのか? さらに、初のアルバムをリリースしたばかりのNIGHT CAMP CLICK(あのNIPPSまでもがメンバーに)や、過去の楽曲を昨年のベスト盤にまとめたSD JUNKSTAがどう化けるか? サイプレス上野とロベルト吉野の新作、O2(MSC)のソロ(?)、Coe-la-canthや小町らの音源は聴けるか?など、さまざまな興味は尽きない。なかでも、ヒップホップへの帰属意識を胸を締め付けるレヴェルにまで昇華したライヴを見せるSTERUSSの活動が、制作中のアルバムにどう反映されるかには特に注目しておきたい。

 そして、RAMB CAMPや韻踏脱退後初となる達磨様の待望のアルバムなどを予定しているPヴァインと、太郎&KEN THE 390に続いてカルデラビスタ、大和民族らがリリースを控え、若手アーティストの駆け込み寺的な様相も呈するDa.Me.Recordsがこの層の受け皿として大きいのを認めずにはいられないだろう。

▼文中に登場したアーティストの近作を一部紹介。


サイプレス上野とロベルト吉野の2004年作『ヨコハマジョーカーEP』(ZZ PRODUCTION)

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ソース: 『bounce』 262号(2005/2/25)

文/一ノ木 裕之

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