インタビュー

LITE

掲載: 2005年07月07日 16:00

更新: 2005年07月07日 19:20

新世代のインスト・バンド見参!! 感性を揺さぶるシンプルな音のコアはいかにして生まれたのか


 恐るべき子供たちがまたここに1組登場する。その名はLITE。全員が20代前半という4人組バンドである彼らは、ROVOの存在を知らないまま、アンダーグラウンド・シーンで絶大な人気を誇るDachamboの企画ライヴに出演するなど、ジャム・バンド・シーンとの接点を持ちながら、楽器のスキルを磨き、方向性を模索。一時は4つ打ちフォーマットのダンス・ミュージックに傾倒していたというが、その後、ポスト・ロックやエレクトロニカの影響を受けることなく、インストゥルメンタルのロックを指向することになったという新世代の突然変異的バンドだ。

「僕らは音楽聴くより、演奏してるほうが好きなんです。(バンドとして音楽に反映されている)思想とかも特にないし、音だけ、音だけって感じで、むしろ無心でやってますね。曲を作る時も、ひとつのフレーズをもとに発展させていくんですけど、何かの影響があったり、イメージもないし、出している音が気持ちいいかどうかですよね」(武田信幸、ギター)。

 2本のギターとベース、ドラムからなる彼らの音楽は極めてシンプルだ。

「はじめはヴォーカルがいたバンドをやっていたんですけど、歌のハマりが悪くて、途中から〈ヴォーカルを入れないほうがいいんじゃない?〉っていうことで、インストをやるようになって。しかも、初期はダンス・ミュージックだんだんロック色が強くなって、音数も減り、エフェクターも減り。かつてダンス・ミュージックをやってた時は生音がほとんどなかったんですけど、今はほぼアンプ直結ですからね」(楠本構造、ギター)。

〈反復〉と〈崩し〉を繰り返し、〈決め〉や〈間〉で聴かせる彼らのファースト・ミニ・アルバム『LITE』は、音の強度だけを信頼しているというスタンスを含め、ダンス・ミュージックのそれに通じるところがある。ただし……「かつては同じフレーズを7分間とか、そんな感じでやってたんです。その反動で、今は展開を付けることに頭を使ってる感じですね」(山本晃紀、ドラムス)というように、ステレオタイプなダンス・ミュージックのフォーマットを避けることで、逆にダンス・ミュージックを意識させる、そんなねじれた作りになっている。

「他のバンドがやってることを避けて、ない方向ない方向に行ったら、いつの間にか、こんなことになってたっていう。要するに僕たちは新しいことをやりたいんです。それもただ新しいだけじゃなくて、カッコイイ形で。だから、僕らは王道に行かないのかな、と。ていうか、王道が何かよくわからないじゃないですか」(武田)。
▼LITEがフェイヴァリットに挙げるバンドの作品を紹介。

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ソース: 『bounce』 266号(2005/6/25)

文/小野田 雄